石器時代じゃあるまいし | 人生の酸いも甘いも噛みしめてしみじみ語る夕暮れのカフェ

人生の酸いも甘いも噛みしめてしみじみ語る夕暮れのカフェ

波風の多かった人生もようやく穏やかになりつつあります。そんな来し方を振り返りながら、暮れていく日々が少しでも豊かになるように、ささやかな日常を綴ります。カフェの片隅で、人生の大波小波、喜怒哀楽、人情の機微など語りませんか。時には毒も吐きましょう。

昨日、本を読んでいて、あれっと思う場面がありました。

 

 

 

 

時代は昭和の初め、まだ10代の主人公は周りのすすめるままに結婚。

 

 

けれど耐えられないことが多く、実家に戻る。

 

 

両親は「辛抱が足りない」「もう少し努力しろ」と娘を説得しようとする。

 

 

夫がいつまで経っても戻らない妻を迎えに来る。

 

 

その夫が、戻ると言わない奥さんに腹を立てて殴るんですね。

 

 

両親の目の前で。

 

 

そこで両親もこれはダメだと思い、結局は離婚に至り・・・・と物語は続いていきます。

 

 

はぁ・・・・・両親の目の前で奥さんを殴るって、戦前のことですからねと思ったけど、いや待てよ。

 

 

私の知っている人でも、そういうことがあったわ。

 

 

 

 

 

私が30代の頃の職場の同僚の話です。

 

 

私より数歳年上の男性は、とてもまじめで仕事はよくできるけど、どこか暗い感じの人でした。

 

 

笑顔もあまり見たことがない。

 

 

夕方になると、残業に備えてか、カップラーメンをすすっていることが多かった。

 

 

その男性は、確か結婚して1,2年くらい?

 

 

まだ新婚のはずなのに、なんでこんなにしょっちゅうカップラーメンを食べているんだろうと不思議に思っていました。

 

 

 

 

職場の情報通と言われる年上のお姉さまが、その疑問を解決してくれました。

 

 

その男性の奥さんは、結婚後すぐに妊娠し、実家に帰って出産したそうです。

 

 

そして婚家には戻らず、もう別れたいと両親に相談した。

 

 

両親は、新婚早々で別れるなんて言わず、もう少し努力したらと説得するも、娘は首を縦に振らず。

 

 

出産後、何か月経っても戻らない奥さんを迎えに来た男性に、両親は頭を下げて詫びる。

 

 

娘はどうしても戻りたくないと言い、それに腹を立てた男性は両親の目の前で奥さんを殴る。

 

 

これで一気に情勢が反転。

 

 

復縁の可能性はほぼゼロとなる。

 

 

という状況だそうです。

 

 

 

 

 

なるほど、それであんな暗い表情&カップラーメンなんですね。

 

 

悪いけど自業自得。

 

 

腕力でものごとは解決しないと学んでほしいです。

 

 

石器時代じゃないんですからね。

 

 

その後、人事異動があったので、その男性がどうなったか分かりませんが、もし今健在でいたら、70代半ばくらいでしょうか。

 

 

新しい伴侶と仲良く老後を過ごしているか、それとも独り身のままか。