何が何でも普段の習慣を変えたくない人 | 人生の酸いも甘いも噛みしめてしみじみ語る夕暮れのカフェ

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波風の多かった人生もようやく穏やかになりつつあります。そんな来し方を振り返りながら、暮れていく日々が少しでも豊かになるように、ささやかな日常を綴ります。カフェの片隅で、人生の大波小波、喜怒哀楽、人情の機微など語りませんか。時には毒も吐きましょう。

先週の大寒波で、最低気温が-7℃近くまで下がった時のことです。

 

 

その数日後、稽古場で先輩弟子のAさんと、ちょこっと立ち話をしました。

 

 

「この寒波で、どこか凍結しませんでしたか?」

 

 

と聞くと、A子さんは

 

 

「うちは大丈夫だったけど、知り合い二人が凍ったそうよ。一人なんか、風呂釜が凍って、まだ復旧していないんですって」

 

 

 

それは大変!

 

 

その知り合いの人は、郊外の日帰り温泉までバスで往復したそうです。

 

 

うわっ。

 

 

帰りは湯冷めしちゃいそうだわ。

 

 

 

 

 

で、わが家では凍結しそうなときは、お風呂のお湯を抜かない、換気扇を回さない等々の対策をしたことを話しました。

 

 

するとA子さんは

 

 

「換気扇を回さないと、カビが出るわよ」

 

 

と言うので、もちろん普段はそうしても、-5℃以下で凍結しそうな時は・・・・と説明しかけて、止めました。

 

 

A子さんは、とにかく普段の習慣を変えたくないのね。

 

 

いつもの習慣を変えることが、大きなストレスになるタイプなんでしょう。

 

 

 

 

 

 

そういえば、かつてもそういう人がいたわ。

 

 

私が都会から、生まれ故郷の町に戻って数年後、都会時代の友人たちと近場の温泉で会うことにしました。

 

 

一泊の女子会です。

 

 

親しくしていたB子さん、C子さんというメンバーで予定していたんですが。

 

 

B子さんから連絡があり、「D子さんも誘っていいかしら」

 

 

D子さん?

 

 

あまり親しい仲ではなかったけど、最年長のB子さんが言うことなのでOKしましたよ。

 

 

で、私は近場の評判の良い温泉宿を予約しました。

 

 

ところが、問題発生。

 

 

D子さんが、旅館ではなく、ビジネスホテルがいいと言うんですって。

 

 

人と一緒だと眠れないので、ビジネスホテルにしてほしいという。

 

 

あっ、そう、そういう人は来なくていいです。

 

 

 

 

 

 

と、喉まで出かかった言葉を飲み込みました。

 

 

せっかく有名な温泉に行くので、ビジネスホテルより温泉宿の方がいいんじゃないか、そしてもう宿は予約したので、D子さんを説得してくれるようにB子さんに頼みましたよ。

 

 

説得に応じなければ、本当にもう来なくていいわ。

 

 

説得の結果、D子さんは温泉宿でもいいけど、自分は寝る前に本を読む習慣があるので、自分だけ先に布団に入って本を読んでもよければ行くと言っているそうです。

 

 

あぁ~~~、なんて面倒くさい人なんだ。

 

 

そういう人は家族以外と旅行なんかしない方がいいわね。

 

 

 

 

 

 

そして、いざ旅館に着いたら・・・・・・その老舗旅館はそれほ

ど繁忙期ではなかったらしく、ワンランク上の部屋を用意してくれたんですね。

 

 

たまたまですが、予備の部屋が一部屋あったんです。

 

 

控えの間、12畳の和室と縁側、それに4畳半が付いていた。

 

 

その4畳半をD子さん一人用にし、先に寝てもらうことにしました。

 

 

 

 

 

やれやれ。

 

 

けれど、私は心の片隅で思っていたことがあります。

 

 

 

いつもの習慣で、寝る前に必ず本を読みたいD子さんでも、女子会の楽しいおしゃべの雰囲気に参加したくなるんじゃないかと。

 

 

結果は、そうはなりませんでした。

 

 

早々と自分専用の部屋に入って、D子さんは普段の習慣通りに読書でしたよ。

 

 

 

 

何が何でも普段の習慣を崩したくない人って、世の中にはけっこう多いのかもねえ。

 

 

 

 

 

 

今日のおやつです。

 

 

 

 

美味しいドーナツです。

 

 

ごちそう様でした~音譜音譜音譜