歌聖・柿本人麻呂が亡くなった妻を思って詠んだ歌です。
 

[411]
去年見而之 秋乃月夜者 雖照 相見之妹者 弥年放
こぞみてし あきのつくよは てらせれど あひみしいもは いやとしさかる



死んだ妻は自分の中で、ある意味普遍的なものになってしまった。
記憶の中の妻は変わらないのに、自分はだんだん年をとっていく。
「月」と「妻」に思いを重ねて詠んだのでしょうか…

~柿本人麻呂・万葉集 2-211