本日は、誕生日です。

10年区切りの節目の誕生日。


20になったとき、何か考えたかというと、実はあまり覚えていない。

「大人の仲間入り」というが、実はその意味すら理解しておらず、ただただお酒たばこが

解禁になった程度しか思っていなかったように思う。


10年間、公私ともに様々な経験をしてきて、社会人としての成長を目指してきた。

そして、思った以上にネットワークを広げることが出来、思っている以上に多くの人に支えられていると思う。


昨日受けたセミナーの打ち上げで聞いた言葉(正確ではないかも・・・)。

「I am made of a part of everyone I met(私は今まで出会った人の一部で出来ている)」


自分が今まで思っていたことを、まさしく言葉にしてくれた一言でした。


この先10年。


自分が想像する以上にさらに多くの人と出会い、さらに多くのpartsを受け取ることになると思う。

出会いに感謝し、大事にし、一歩一歩進んでいければいいなと思う。


10年後、振り返ったときに確かな足跡を残していけるように。

全力で駆け抜けたいと思います。

ビジットが終わり、数日が経過しました。

心配していた時差ぼけも特に問題なく(ただし、夜10時になると異様に眠くなる)、社会復帰しております。


さて、2週間行って帰ってきた中で思ったこと。


【Friendly】


これは、CNNのpodcastを見ていても感じたことなのですが、アメリカ人は意外とFriendly。

だいたいお店に行くと「Hi, how are you today?」から始まり、「Thank you, have a great day!」で終わる。

そこには、小さなコミュニケーションがあるし、そのうち慣れていくとこちらからも「Hi!」と言って会計をしてもらう。

(これは、自分が訪問していたのがいわゆる「大都会」ではなく、片田舎だったためにcommunityが密であったのが要因かもしれないが。。。)


今回大学を訪問した際に、各学校のシールを買い集めていたのだが、最後に訪れたUCB校内売店の店員がものすごく感じが良かった。いわゆる、日本の「そつのないマニュアル対応」で感じが良いのではなく、どちらかというと友達と接しているようなノリ(でも、馴れ馴れしくない)。


一方、日本はどうか。

店員の対応は、基本的にマニュアル通り。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「またお待ちしてます」。

そこには一本明確な線が引かれている気がする。

プロフェッショナルと言えばプロフェッショナル。だが、そこにあまり温かみを感じるということは少ないなと。

(もちろん、そうでない店員もいる。日本にFriendlyな店員もいるし、アメリカに感じの悪い店員もいる。)


どちらが良い悪いということでもなく、そもそも日本人という国民性が「friendly」な店員を求めていないかもしれないが、個人的にはアメリカで経験した日常の延長線上のやり取りの方が心地よく感じた。


【OMOTENASHI】


日本の心はおもてなしだとよく言われる。

実際、これによって差別化を図れる業界もある(資生堂などはその顕著な例)。


今回、自分はアメリカへの往復にUAを利用した。

そこのCAは、まあ、日本の航空会社で受けるサービスに比べると劣る。

業務中ガム噛んでるし、何か頼んでも、うなずくだけだし。

シートやテーブルを戻す様に支持を出すにも、手で「クイクイ」ってやって促すだけだし(笑)

そんなの、J○LやA○AのCAがやったら、クレームが出るんだろうな。。と。


また、ちょっと視点を変えると、たとえば携帯電話やカーナビ。

アメリカの製品は、かなり機能に特化している。

日本の製品のように、サービスを付加することで差別化を図るということはしていない。


思うに、日本人は「何かを+α」でしてもらう、付けてもらうことに意味を感じる。そこに対してプレミアムを払う人種と言えるのかもしれない。

一方、他の国のみなさんは、サービスそれ自体がどれだけ充実しているかが関心事であるように思う。


たとえば、携帯電話のCM。

日本では、製品を出す時強調するのが「付加機能」。今で言うと多いのは「カメラ機能の充実度」「付加サービスの利便性(i-modeだと、beeTVやら、コンシェルジュとか)」「生活スタイル(色の充実やラインアップの多さ)」。

一方、アメリカで目にしたのは「エリアの充実」「通信速度」など、電話本来の機能の充実度を訴求したCM。


で、どちらがグローバルスタンダードかというと、間違いなく後者。本来の機能をどれだけ充実させ、コストパフォーマンスを向上させるかを多くの国は追求する。

そのような中、日本は相変わらず「機能」を求めた開発が多い。


おもてなしも「付加価値」だと思う。そこにプレミアムを感じる人と感じない人がいて、おそらく世界レベルで見た時、プレミアムを感じない人の方が多い。

(が、日本人は感じる人の方が多い。)

そして、この潮流から外れている日本が、最近MBAでも重宝されなくなったというのは、ある意味必然的な流れであるように感じる。


この感覚、「OMOTENASHI」は果たしてどこまで通用するのだろうか。

まさしく日本にいたら気がつかなかっただろう。

製品を開発するにあたり、「高機能」ということがまず頭に浮かんでいたと思う。

この観点にまず留学前に気がつけたのは大きいと思う。

おそらく、アメリカ以外も訪れる機会があるだろう。ひょっとしたら、プログラムの中でビジネスに触れる機会もあるかもしれない。

世界が果たして何を求めているのか、2年間で注目してみたい。


【TOYOTA vs FORD】


CM絡みでもうひとつ。

アメリカは比較広告が多い。

しかも、ライバルメーカーを名指しで出した広告。


携帯、洗顔、保険。。。


中でも車は露骨だった。

たまたま日本が強い分野で(&トヨタのリコールが起きている)、日本人として敏感に反応してしまっているのかもしれないが。


Ford、シボレー、HYUNDAIがこぞって「TOYOTA、HONDA」を比較に出してCMを展開していた。


これも、きっと国民性の違いなんだろうな。


【価格】


なぜだか知らないが、アメリカは物価が安いと思っていた。

というよりも、日本が物価が高いと。

しかし、ある意味今回一番驚いたのは物価の高さ。


たとえばPETボトル飲料。

530mlくらい入っているPETボトル飲料が、$1.69程度。為替にもよるが約160円($1=95円)。

学食も、だいたい$8、それにドリンクをつけると普通に$10を超える。

今回、スーパーで晩飯を調達することも多かったが、そこでも$15とか$20近く普通に行ってしまう。


もう、安いというイメージはどっかに吹き飛んでしまった。

それとも、大量買いをしないと安くならないのか?

(当然、ジプシーのような生活をしていた身としては、量の小さいものを選んで購入していた。)


いずれにせよ、留学してからも要注意である。


【危機感】


上のまじめな議論とは別に、個人的な危機感。

食生活は、かなり重要なテーマになりそうだ。


まず、量が多い。半端なく多い。


そして、ジャンクフードが多い。

サンドイッチ、バーガー、ピザ。

ポテトにコーラ。

これは、メタボ一直線のコースでしょ・・・


独身の身としては、ちゃんと調整をしながら暮らさないと大変になると痛感。

料理を本格的に練習しようかと思い始めた今日この頃。



とまあ、学校の雰囲気をつかめた以外にも色々と発見があった2週間でした。


本日最終訪問校のCalifornia大Haas校を訪問。

幸いにして、天気に恵まれ、憎っきダウンコートを羽織ることなく学校に向かった。

(とはいうものの、若干の肌寒さはあったのも事実。特に夜は寒かった)




REFLECTION-UCB-gate


まずは、大学全体が主催しているTourに参加。

参加者の顔ぶれみてびっくりするのが、高校生の多さ。

あれ、今日平日だよな?と思いつつ、一緒にツアーを回る。

だいたいが両親同伴。しかも、午前中にアドミッションが説明会を開いたという。

日本では考えられない。。。

あと、ものすごい大きな韓国人の集団に遭遇。独自にTourを組んで練り歩いていた。

おそらく、何校か訪問するツアーがあるのでは?受験戦争が激しく、入試に遅れそうな生徒をパトカーで送ることがあるという韓国であれば、留学を考えている学生向けのツアーをやってもおかしくはないな。。。



REFLECTION-UCB-tower


面白かったのが、MBAのコースで強調している学生の自治や、教授へのアクセス、何でもできる自由な雰囲気というのをそのまま学部生にも説明していたという点。

これは、MBAだけではなく、学校全体のカルチャーなんだなと妙に納得。


また、立派な図書館もあり、学生がまじめに勉強していた。なんと、ちゃんと4年間で卒業する人の割合は55%だとか。。。

日本の教育との差を見せつけられた感じがする。この差がきっと、先進国で常にトップを走る国と、あっという間に後進国に抜かれてる国の国力の差につながるんだろうなと、我が国の未来を憂うばかり。


11時半に終了し、いざB-Schoolに。この学校、なだらか(?)な坂に建てられており、B-Schoolは坂の上の方に位置している。南北で歩いて20分くらいかかる、かなり大きなキャンパスです。


ちなみに、サンフランシスコはすでに桜が咲いていた。

この調子で、私の結果にも「サクラサク」になってくれると良いのだが・・・

REFLECTION-UCB-Haas


今回珍しく、訪問者は2人。しかも、Rossでお会いした日本人の受験生と一緒。

相手をしてくれたのは韓国人とスペイン人。エスパニョールの英語は聞き取りづらかった・・・

他の学校はだいたいアメリカ人がこういう会に参加するが、ここはInternationalの生徒が出ているのが何ともHaasらしい。


その後のInfoセッションも台湾人のアプリカントが加わった3人で進行。どうも我々はラッキーだったらしい。

良かったのは、看板プログラムであるIBDという、国際コンサルティングプログラムの枠が広がったという点。

例年競争率1.5倍だったのが、8割の人間が体験できるようになったらしい。


クラスはoperationのクラスを訪問。メーカーとして、どういった形で議論に参加できるのか、是非事前に感じていたかったので選択し、受けることに。


前半はひとつ前にやったシミュレーション(ビールの製造から販売までのサプライチェーンを管理し、誰が一番コストを抑えて商品を流通させることができるかを競うゲーム)のレビューと順位発表。

これは、グラフがでているが、その読み方がわからないのでどんなことが議論されているかを推察しながら受講。


後半はスパゲティメーカーのケーススタディー。

Just in time deliveryを導入するのに、どんな障壁があるか、それを乗り越えるためにどうするべきかということを議論した。

まあ、ちょっと考えてみると当たり前の話を議論しているなと思うが、逆にそれを正しく出来ないというのが世の常なのかなと。


導入に面白いビデオを聴講したので、ついでに紹介します。


スパゲティの動画


2時間の授業中5分ほど休憩を取っていた。そこで、(今回のvisitで初めて)在校生が声をかけてくれた。

なるほど、ほんとFriendlyな学校だなとちょっと感激。



4時から日本人の在校生と面談。一緒に回っていた受験生がかなりしようとしていた質問をしてくれたので、質問の機会がなかったけど、まあいいや。

6時から別の在校生とご飯をご一緒させていただいた。

この方、かなり精力的に動かれていてびっくり。

夏はインターンを2つ(学校のコンサルティングプロジェクトを入れると3つ)。今も事業立ち上げのスタートアップに参加。そして、毎日中国語の授業を取っている。月曜日は8時間授業があるらしい。

(自分はそんな取り方出来ない。。。脳みそパンクする。。。)


日本人のセッションからは、サンノゼに旦那さんの転勤で来られていた女性受験生とも合流。

去年から受けていて、今年2年目とのこと。私費留学となるため、本当に行きたい学校しか応募していないとのこと。

本当であれば、それが望ましい姿だと思いつつ、社費の身としては何とでもつかみたいこのチャンスに9校受験。今になって考えると、もう少しスマートに出来たかなとも思う。(あくまで、いくつか合格をもらっているから言えることだろうが。。)



何がともあれ、31日から続いたVISITの旅は本日で終了。

特に観光をしたわけでもなく、行程の1/4は移動という強行スケジュールではあったが、無事に終えて何より。

後は、結果が付いてくることを祈るのみ!



明日の11時間のフライトが憂鬱だ。。。

(しかも満席らしい。。。通路側の席取れるかな・・・)