ビジットが終わり、数日が経過しました。
心配していた時差ぼけも特に問題なく(ただし、夜10時になると異様に眠くなる)、社会復帰しております。
さて、2週間行って帰ってきた中で思ったこと。
【Friendly】
これは、CNNのpodcastを見ていても感じたことなのですが、アメリカ人は意外とFriendly。
だいたいお店に行くと「Hi, how are you today?」から始まり、「Thank you, have a great day!」で終わる。
そこには、小さなコミュニケーションがあるし、そのうち慣れていくとこちらからも「Hi!」と言って会計をしてもらう。
(これは、自分が訪問していたのがいわゆる「大都会」ではなく、片田舎だったためにcommunityが密であったのが要因かもしれないが。。。)
今回大学を訪問した際に、各学校のシールを買い集めていたのだが、最後に訪れたUCB校内売店の店員がものすごく感じが良かった。いわゆる、日本の「そつのないマニュアル対応」で感じが良いのではなく、どちらかというと友達と接しているようなノリ(でも、馴れ馴れしくない)。
一方、日本はどうか。
店員の対応は、基本的にマニュアル通り。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「またお待ちしてます」。
そこには一本明確な線が引かれている気がする。
プロフェッショナルと言えばプロフェッショナル。だが、そこにあまり温かみを感じるということは少ないなと。
(もちろん、そうでない店員もいる。日本にFriendlyな店員もいるし、アメリカに感じの悪い店員もいる。)
どちらが良い悪いということでもなく、そもそも日本人という国民性が「friendly」な店員を求めていないかもしれないが、個人的にはアメリカで経験した日常の延長線上のやり取りの方が心地よく感じた。
【OMOTENASHI】
日本の心はおもてなしだとよく言われる。
実際、これによって差別化を図れる業界もある(資生堂などはその顕著な例)。
今回、自分はアメリカへの往復にUAを利用した。
そこのCAは、まあ、日本の航空会社で受けるサービスに比べると劣る。
業務中ガム噛んでるし、何か頼んでも、うなずくだけだし。
シートやテーブルを戻す様に支持を出すにも、手で「クイクイ」ってやって促すだけだし(笑)
そんなの、J○LやA○AのCAがやったら、クレームが出るんだろうな。。と。
また、ちょっと視点を変えると、たとえば携帯電話やカーナビ。
アメリカの製品は、かなり機能に特化している。
日本の製品のように、サービスを付加することで差別化を図るということはしていない。
思うに、日本人は「何かを+α」でしてもらう、付けてもらうことに意味を感じる。そこに対してプレミアムを払う人種と言えるのかもしれない。
一方、他の国のみなさんは、サービスそれ自体がどれだけ充実しているかが関心事であるように思う。
たとえば、携帯電話のCM。
日本では、製品を出す時強調するのが「付加機能」。今で言うと多いのは「カメラ機能の充実度」「付加サービスの利便性(i-modeだと、beeTVやら、コンシェルジュとか)」「生活スタイル(色の充実やラインアップの多さ)」。
一方、アメリカで目にしたのは「エリアの充実」「通信速度」など、電話本来の機能の充実度を訴求したCM。
で、どちらがグローバルスタンダードかというと、間違いなく後者。本来の機能をどれだけ充実させ、コストパフォーマンスを向上させるかを多くの国は追求する。
そのような中、日本は相変わらず「機能」を求めた開発が多い。
おもてなしも「付加価値」だと思う。そこにプレミアムを感じる人と感じない人がいて、おそらく世界レベルで見た時、プレミアムを感じない人の方が多い。
(が、日本人は感じる人の方が多い。)
そして、この潮流から外れている日本が、最近MBAでも重宝されなくなったというのは、ある意味必然的な流れであるように感じる。
この感覚、「OMOTENASHI」は果たしてどこまで通用するのだろうか。
まさしく日本にいたら気がつかなかっただろう。
製品を開発するにあたり、「高機能」ということがまず頭に浮かんでいたと思う。
この観点にまず留学前に気がつけたのは大きいと思う。
おそらく、アメリカ以外も訪れる機会があるだろう。ひょっとしたら、プログラムの中でビジネスに触れる機会もあるかもしれない。
世界が果たして何を求めているのか、2年間で注目してみたい。
【TOYOTA vs FORD】
CM絡みでもうひとつ。
アメリカは比較広告が多い。
しかも、ライバルメーカーを名指しで出した広告。
携帯、洗顔、保険。。。
中でも車は露骨だった。
たまたま日本が強い分野で(&トヨタのリコールが起きている)、日本人として敏感に反応してしまっているのかもしれないが。
Ford、シボレー、HYUNDAIがこぞって「TOYOTA、HONDA」を比較に出してCMを展開していた。
これも、きっと国民性の違いなんだろうな。
【価格】
なぜだか知らないが、アメリカは物価が安いと思っていた。
というよりも、日本が物価が高いと。
しかし、ある意味今回一番驚いたのは物価の高さ。
たとえばPETボトル飲料。
530mlくらい入っているPETボトル飲料が、$1.69程度。為替にもよるが約160円($1=95円)。
学食も、だいたい$8、それにドリンクをつけると普通に$10を超える。
今回、スーパーで晩飯を調達することも多かったが、そこでも$15とか$20近く普通に行ってしまう。
もう、安いというイメージはどっかに吹き飛んでしまった。
それとも、大量買いをしないと安くならないのか?
(当然、ジプシーのような生活をしていた身としては、量の小さいものを選んで購入していた。)
いずれにせよ、留学してからも要注意である。
【危機感】
上のまじめな議論とは別に、個人的な危機感。
食生活は、かなり重要なテーマになりそうだ。
まず、量が多い。半端なく多い。
そして、ジャンクフードが多い。
サンドイッチ、バーガー、ピザ。
ポテトにコーラ。
これは、メタボ一直線のコースでしょ・・・
独身の身としては、ちゃんと調整をしながら暮らさないと大変になると痛感。
料理を本格的に練習しようかと思い始めた今日この頃。
とまあ、学校の雰囲気をつかめた以外にも色々と発見があった2週間でした。