悲しみ | Many Happy Child

悲しみ

今年の3月にスマスマでつよしくんがタイの孤児院を訪れるっていう番組がやってた。

つよしくんが訪れたのは、いろいろな問題があって家族と暮らせない19人の子どもが生活している『希望の家』という施設だった。

家族と暮らせない理由として、HIVがあげられていた。

豊かな暮らしを求める人々が町へでて、大変な重労働をさせられ、苦しくなって薬に逃げ道を求める。

その、薬のまわし射ちなどでHIVに感染する。

そして、彼女や妻にうつしてしまう。

そんな両親から生まれた子は、HIVだと疑われて、両親が亡くなった後、育ててくれる人がいない。

その『希望の家』にはそんな背景をもった子がたくさんいた。

母親の薬(麻薬)のために、ものごいをしていた女の子もいた。

つよしくんは、HIVの両親から生まれたピーターという男の子が生まれ故郷に行くのに同行した。

生まれ故郷を歩いている途中、ピーターは、気分が悪くなり、涙を流し、吐いていた。

彼の、小さな頃の記憶がそうさせたんだろう。

ピーターは、大きな大きな悲しみを背負ってるんだろうな。

私が想像できないくらいの・・・。


私が今まで、出会ってきた孤児院の子どもたちも、寂しさや悲しさをもってる。

いろんな、背景があって、孤児院で生活してる。

今年の3月のキャンプ中、あるキャンパーの子が、この孤児院に父親にレイプされて、ここにきてる子どもがいるって教えてくれた。

彼の話す内容から、大体どの子か見当がついた。

いつもニコニコ笑顔でとっても優しい女の子。

おしゃれが好きで、私に化粧をしてくれたことがあった。

そんな、ステキな子がレイプだなんて・・・しかも父親・・・

ショックだった。

子どもたちがいろんな問題を抱えていることは頭でわかっているつもりだった。

でも、私は、私と一緒に過ごしてる時間は楽しい時間を過ごしてほしかったから、なんで孤児院にきてるのか聞かなかった。聞けなかった。

いざ、知ったところで、私はなにもできない。

その辛い過去を消してあげたいけど、そんなこともできるわけもなくて・・・

すごくもどかしかった。

こんな近くにいるのに・・・って。


こんな悲しい出来事が世界中から消える日はいつくるんだろう・・・

そう考えずにはいられない今日このごろ。