子供に遺したい資産 第2回

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子供の集中力を17%高める方法
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子供に遺したい資産をお話しています。


「働く習慣(勤勉な生活習慣)」と
それを支える「運動する習慣」は
子供の資産になる、とお話しました。


同じように効果的な生活習慣を身に
つけると子供さんは学校で、仕事で
活躍できるようになります。


よい生活習慣は子供の資産になります。


こうした子供さんを有利に導く生活
習慣(すなわち無形の資産)はたくさん
ありますが、少しずつお話していきます。


今回は「集中力を17%高める方法」
です。


17%というのは個人によって感じ方
の違いがあるとは思います。


私自身はこの方法を行った場合と
行わなかった場合に、この位の差が
あると実感しています。


ですから私は毎朝およそ10分位かけて
この作業を行っています。


10分間の投資で、集中力がおよそ
15%~20%UPすると実感しています。


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17%UPの集中力が生み出す時間
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最初に10分間の投資で、集中力がおよそ
15%~20%UPする場合、どの位の
時間を得するか、検討してみましょう。


1日にの活動時間を8時間とします。


会社で言えば勤務時間になります。


そしてこの内にある程度頭を使って
仕事をしている(勉強している、考え
る事をしている)時間が半分の4時間
あったとします。


この4時間の集中力が15%UPすると
どうなるでしょうか?


数字で計れないメリットとしては
アイデアの質が向上する、という
ことがあります。


ここではこの点は数字で比較でき
ないので、考えないことにします。


では集中力が15%UPすると、それ
までには4時間(240分)かかって
いた仕事がどれだけで完了するかを
計算します。


240×0.85=204分


差し引き36分節約できたことに
なります。


ここで最初に10分間投資しています
ので、36-10=26分 得をした
計算になります。


今は数字に表せる部分だけ計算しま
したが、実際にはアイデアの質が
向上する、という時間の「質」の
改善の効果はもっと大きいです。


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脳をフリーにして創造的にする
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さて、この集中力を17%高める
方法とは何か?


実は、
「やることを紙に書き出してから
取り掛かる」です。


「何だ、そんなことか?」

と思われたかも知れません。


「やっているよ。でも効果がない。」


「書き出しているけれど、全部
書くとやることが多すぎて、結局
意味がないんだよね・・・」


「でも忙しいのにそんな書き出す
時間がもったいない」


と思わないで下さい。


先ほど見たように、単純作業の
場合でも集中力がUPすれば
時間的に得をします。

(クリエイティブな仕事なら
もっと得します。)


「やることを紙に書き出してから
取り掛かる」には、コツが
あります。


このコツを押さえるときっと
集中力がUPします。


それは、やることを紙に書き
出すことが脳をフリーにして
脳を創造的に使うことを
可能にする方法だからです。


一方、コツを外すと、似たようなことを

行っていても効果は現れません。


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達成感を味わう
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もう一つこの方法にはメリットが
あります。


それは達成感を味わえること。

あらかじめ書き出した「やる事」を
つぶしていく達成感を味わうこと
ができるというメリットがあります。


この達成感を味わうことは、
継続することの基礎になります。


「継続は力なり」


とよく言われますよね。


それはその通りだと思います。


でも不思議なことに学校では


「どうしたら継続できるか?」


「どうしたら努力を続けられるか」


を教えてくれません。


この話は長くなりますので
改めてお話しますが、継続する
習慣の基礎の一つが、
「やる事」をつぶして達成感
を味わうことになります。


そして「やる事」をつぶして
達成感を味わうことが、
あなたの毎日をより充実した
ものに変えて行きます。


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脳をフリーにする7STEP
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では具体的に、どのように行うか
STEPにしてお話します。


次の通りSTEP1~7になります。


STEP1
紙とペンを用意する。


STEP2
「やること」を書き出す。


STEP3
「所要時間」を書く。


STEP4
優先順位を書く。


STEP5
明日に回すことを決断する


STEP6
取り掛かる


STEP7
済んだことにチェックマークする


ここで一つずつ詳しくご説明します。


STEP1
紙とペンを用意する。


紙は何でも結構です。


ノートにして保存するのでも
一定期間保存して破棄するの
でもいいです。


ペンは、黒と赤の2種類を用意
して下さい。


黒は「やること」を書き出すため。


赤はチェック用に使います。


STEP2
「やること」を書き出す。


ここが一番のポイントですが、
今回は単純にしてお話します。


やることには、様々な「質」
の違うことがあります。


レベルの違う問題が混ざっている
と言ってもいいと思います。


まずは、何も考えず、思い出す
ままに書き出すようにして下さい。


この時点では優先順位とか
できるかどうかとか考えない
のがポイントです。


上級レベルになると
「緊急と重要」の区別とか

「質」の問題に取り組みます。


でも今日は、「やることを
紙に書き出してから取り掛かる」
ことに慣れて頂きたいので、
何も考えず、思い出すままに
書き出すようにして下さい。


STEP3
「所要時間」を書く。


STEP2で書き出した
やることにそれぞれの所要時間
を記入します。


この時点でも優先順位は書き
ません。


単にそれぞれの所要時間を
書きます。


ここで、洗濯の時間の書き方
を例にお話します。


洗濯に要する時間は何分と
書いたらいいでしょうか?


もし、全自動洗濯機を使って
洗濯+すすぎ+脱水を行い、

乾燥は物干し竿に手で干すと
します。


この場合、洗濯機が洗っている
間に掃除をするとしましょう。


あなた自身の作業時間は、

「洗濯物を干す15分」の
ように書きます。


洗濯機が動いているけれども

あなたが作業しないでいる

時間は含みません。


ちなみに
「洗濯物を取り込む」

「洗濯物をたたむ」

「アイロンをかける」

は全て別々に書きます。


また、もう一つ注意点です。


必要な時間が見積りにくい
ものや、正確な時間が分から
ないものがあるかも知れません。


これはやること全体の見通しが
ついていない場合にある話です。


例えば、「家計の見直しをする」
という必要性を感じていると
しましょう。


実際にはこの検討は、次のように
検討されるかも知れません。

(あくまで例です。)


(1)現在の毎月の費目別支出を
分析する。


(2)毎月の給与収入を確認する。


(3)毎月の給与からの天引き
される費目と金額を確認する。


(4)将来設計を考えて、子供の
学費など支出が増えることが
見込まれる金額と時期を書き
出す。


(5)上記将来支出のための積み
立て金額を計算する。


(6)現在の金銭の収支を評価する。
(黒字か赤字か確認する)


(7)収支の結果赤字であったら
支出を減らすように家族と
相談する。


ここで問題なのは、「家計の
見直しをする」という必要性
を感じているが何をしたら
よいかまではよく分かって
いないのに、「今日やること」
を決める必要があることです。


こういう場合、
「家計の見直しをするための
計画を立てる」
と書くのが一つの手です。


そして今日は15分なり20分を
とって、先ほど私が例として
書いたように
(1)~(7)の細かいステップを
書き出します。


もう一度まとめて言います。


何をしたらよいかまではよく
分かっていない大きなテーマ
に対して、「今日やること」
を決める、所要時間を計算
するにはどうするか?



今日は、計画を立てる時間を
確保します。


そして「計画を立てる」が
今日のやることリストに入って
きます。


STEP4
優先順位を書く。


次に優先順位を書きます。


ここでやることのリストに
やる順番を書き込みます。


また累積時間も記入します。

(例)

やることA  15分

やることB  30分

やることC  10分

やることD  120分

やることE 30分

やることF  70分



順番と累積時間の書き込み


やることA  15分 ③ 145分

やることB  30分 ⑤ 205分

やることC  10分 ① 10分

やることD  120分 ② 130分

やることE 30分 ④ 175分

やることF  70分 ⑥ 275分


STEP5
「明日に回すことを決断する」


このステップでは少しだけ勇気
を使います。


STEP1~4までで、優先順位
を決めました。


また、書き出したやることを全て
消化した場合の累積所要時間も書き
ました。


ここで累積所要時間を見ると、
「1日のうちにこなせるのは、
優先順位の1番から5番まで」

といった今日の限界が見えてきます。


この場合、一日の初めの時点で
「今日は1番から5番までだけ
やる」と決めてください。


明日に回すことを決断するのです。


こうすることで、「今日の仕事の
完了」という充実感を味わう
ことができます。


逆に明日に回すことを決断しな
かったら、今日一日中、いえ
夜寝てからでも「未完了」、
「あせり」が頭の隅にこびり
ついてすっきりできないで
時間を過ごすことになります。


この結果気分は優れず、
集中力は微妙に下がることに
なります。


STEP6
「取り掛かる」
のには難しいことはありません。


あえてコツを言えば、
何も考えずに、一度決めた順番
通りにこなしていくことが大切です。


せっかく「考えないで脳をフリー
にして集中できる」ようにした
のですから、

「次に何をするんだったかな?」
とか考えないで、目の前の
やることだけに集中します。


STEP7
済んだことにチェックマークする

1つのやることが済んだら、
チェックマークをつけて下さい。


お好みでチェックマークではなくて
赤線で見え消しにしてもOKです。


絶対にやってはいけないのは、
やることが完了した時に、
やることリストから消しゴムで
消してしまうこと。


赤で消しこんで行く時には、
快感の脳内物質が分泌されて
いるので、必ず赤で消しこむ
ようにします。


そうすると消しこみが充実感
につながるからです。


今日の話は長くなったので
ここまでにします。


「やることを紙に書き出してから
取り掛かる」

習慣についてお話しました。


これは脳をフリーにして集中力を
高める方法です。


あなたが忙しい毎日を送って
いる場合でも、わずか10分を
投資するだけで、26分以上
時間を作りだすことができます。


集中力を高めた状態で頭を
使うことができるので、特に
クリエイティブな仕事をする
場合には、よりよいアイデアが
生み出せます。


また、達成感を味わうことで
あなたの毎日を充実したものに
変える方法です。


逆にこの方法を行わなければ
あなたは今日一日中「あれも
しなくちゃ」、「いえこっち
が先かな?」と気持ちが
すっきりしない状態が続きます。


「あせり」が頭の隅にこびり
ついてすっきりできないし、
一日の終わりにも「出来な
かったこと」が頭に浮かび、
明日まであせりの時間を
過ごすことになります。


単純な作業ですが、わずか
10分で1日を変える方法です。


いえ、あなたの一生を変えて
いくきかっけになる方法です。


まずあなたがやってみて下さい。


実は、この方法にはまだ
続きがあります。


次回改めてお話していきます。


あなたはここまで私の話を
聞いて、


「それって目標を達成する方法
ですか?」


「リストに書いていることは
目標ですか?」


と思われたかも知れません。


その答えは、
一部YESです。


でもNOに近いです。


あなたが書き出す「やること」
の質について次回お話して
いきます。



もしご質問や感想があれば

ご連絡下さい。


質問もお待ちしています。


ありがとうございました。

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子供に遺したい資産
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あなたは子供さんにあなたの資産を
できるだけ遺したいと思われるでしょう。


もしあなたがご自宅をお持ちであったら

次のように思われるかも知れません。


「建物の価値は下がるけれども土地は
子供さんに相続できる。今の建物は

古くなるが、いつかこの土地に自分で

家を建てて住むようにしたらいい。」


こうして子供さんに遺してあげられる
ものを考えた場合、どのような資産を
遺せるでしょうか。


土地、家屋、現金、証券など思い

浮かべるかも知れません。


そして実は、「教育」、「生活習慣」や
「思考の習慣」も資産として
子供さんに遺せることにお気づき
だと思います。


もし教育がなかったら、あなたが
どのような有形の資産(現金、土地など)
を遺しても子供さんはそれを賢明に
活用できない可能性が高くなります。


また、あなたが莫大な有形の資産(現金、
土地など)をお持ちであったとしても
相続税の問題もありますので、
子供さんに相続するには限界が
あるでしょう。


一生をあなたの遺産で生活できる
ようにしてあげるのは難しいし、
またそこまで甘やかせるのは
あなたの本意ではないかも知れません。


逆に子供さんに「教育」、「生活習慣」
や「思考の習慣」を遺してあげるのには
限界がありません。


相続税も1円もかかりません。


そして子供さんを社会生活でよい
スタートラインに立たせてあげる
ことができます。


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資産とは何か
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資産の定義についてWikipediaでは次の
ように書いています。


『財務会計上の資産(しさん、asset)は、
勘定科目の区分の一つ。
会社に帰属し、貨幣を尺度とする評価が
可能で、かつ将来的に会社に収益を
もたらすことが期待される経済的価値の
ことをいう。(中略)

広義では、経済主体(家計、企業、政府)
に帰属する金銭・土地・家屋・証券など
の経済的価値の総称を資産と呼ぶが、
広義の資産に関しては財産を参照のこと。』


ここで私は、子供さんに資産を遺すと
言った場合、前者の意味合いで言葉を
使っています。


企業は資産を利用して利益を生みます。


人間も同じで、自分自身の「資産」を

利用して仕事を行い、報酬を得ています。


つまり子供さんの「教育」、「生活習慣」
や「思考の習慣」などは無形の資産は
「将来的に会社に収益をもたらすことが
期待される経済的価値」であり、子供さん
自身に収益をもたらしてくれる
ものです。


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具体的な資産の例
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これまでに無形の資産の例として

「働く習慣」と「運動する習慣」をお話
しました。


億劫がらずに体を動かし、仕事に取り組む
ことは資産になります。


運動することで、勉強もできる
ようになります。


この他にも無数の小さな習慣が考え
られると思いますので、次回から
少しずつお話ししていきます。


最初は、「やることを紙に書く習慣」
についてお話しします。


「子供が机に向かうまでの21日間」 第13回


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子供を大学入試までに燃え尽きさせない方法(その2)
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今までに子供を大学入試までに燃え尽き
させない方法についてお話してきました。


燃え尽きないためには
「人生のゴール=大学合格
としないようにする。」

ことが必要でした。


では、もっと遠くの目標を見据えて、
子供さんが長期的に成功する
にはどうしたらよいでしょうか。


そのために
受験脳と仕事力の関係について
お話しました。


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人生は受験脳だけでは決まらない
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受験脳が全てではないと
分かった上でどうしたらいい
のでしょうか?


仕事力には
「頭脳系(資格系)スキル」が
必要とされるもの


「非頭脳系(非資格系)スキル」が
必要とされるものがあります。


後者は受験勉強では身に付かないものです。


また、仕事にはスキル以外の要素が
関係しているということもお話しました。


要するに、人生を生き抜いていく
力を身につけようと思うと、
受験はごく一部でしかないという
ことをお話しました。


このように認識すれば、受験が全て
とは思わなくて、もっと長期的に
子供の将来を考えようとあなたの
「思考」が変わってきている・・・

のでは?と思います。


子供の将来を考えると、「受験」
だけではなく、その他色々な分野の
教育に計画的に取り組まなくては
ならないことにあなたは気付かれた
と思います。


・仕事力


・人間関係、コミュニケーションの能力


・健康的な生活習慣


・継続できるモティベーションの技術


このように多方面で計画を立てる
必要性に気付いたでしょう。


今までは「子供が机に向かうために
どうしたらよいか」というテーマで
お話してきました。


ずいぶん話が反れてしまった部分も
ありますが・・・


このテーマについて、今日の話で
一旦完結させたいと思います。


子供が勉強しない、中学受験に
向かわない、という問題を
「子供を説得するには?(ネゴするには?)}
ととらえて、対策を考え始めました。


大切なのは、お母さん自身が信念を
持って(心から納得して)中学受験を
勧める気持ちがあるか?ということを
考えて頂きました。


この過程で
「子供さんへの最期の一言」を考えて
頂くこともお願いしました。


むしろ私からは、中学受験が全てでは
ない、というより人生は(仕事力は)
受験脳では決まらないということも
お話しました。


ただ、そうは言っても勉強することは
大切だと私は思っています。


私の話が「勉強は必要ない」と話して
いるように誤解されてはいけないので
その点をお話します。


どうして勉強が大切であるか、
私の反省を踏まえて2点お話したいと
思います。


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知恵が必要な理由
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これは実際にカンボジアで行われて
いるビジネスの話です。


「体重計屋さん」の話です。


体重計は20ドルから30ドルほど。

一般の家庭には高額なので、なかなか
購入できるものではありません。


そこで「体重計屋さん」が登場しました。


1回体重を量る料金が50セント。


1度来たお客さんにはポイント
カードを渡して、「定期的に量りに
来てくださいね。」などと
話しているそうです。


このビジネスをどう思いますか?


こういうビジネスをしている人は
頭がいいですね。


「投下資本利益率」

という言葉を知らなくても、
わずかな投資で、効率よく利益を
あげているビジネスということは
お分かりになるでしょう。


でも同時にあなたは次のように
感じないでしょうか。


お客さんの側がもう少し賢明で
あったら

「体重計を買ったら20ドルから
30ドルなのに、1回50セント
もとられるのは高いぞ。それなら
お金をためて、体重計を買おう。」


「みんな体重計屋さんなんて新しい
ものが出来たから珍しがって行って
いるが、体重なんて本当に量らなく
ちゃいけないのかな?

別に自分は健康だし、太りすぎも
気にならない。だから体重計屋に
行くのは無駄遣いだ。」


と思うと思います。


極端な話、日本に体重計屋さんが
登場したらあなたはそのように
思いませんか?


ここで私がお話しているのは、
こうした「消費者としての賢明さ」
は生涯を通じて要求されるという
ことです。


ちなみに今お話した体重計ビジネス
以外にも、発展途上国をターゲット
にしたビジネスがあります。


例えば、
「母乳より粉末ミルクの方が栄養が
ある」かのように訴えて粉末ミルクを
売っているメーカー。


同様に清涼飲料のメーカーも
現地の人にとっては必ずしも安く
ない価格で購入する習慣を根付かせて
います。


言葉は悪いですが、「貧困層を
食い物にしている」ビジネスの例です。


私達は幸いに、こうしたビジネスの
ターゲットにされていません。


それは、教育を受けているからです。


母乳より粉末ミルクの方が体に
よいかどうか、清涼飲料が体によいか
どうか、メーカーの宣伝に踊らされる
ことなく、必要があれば
インターネットでお医者さんの論文
でも探して自分で検証できます。


戦後間もない頃、文字の読めない人が
工場で働いていて「危険」という文字が
読めずに機械に指を挟まれて指を失った
という話を聞いたことがあります。


今は殆どの人が文字が読める教育を
受けていますから、こういうケースは
あまりないでしょう。


ただ、私達は学校に行って、文字が
読めるということ身につけて
いなかったら、こんな事態も起こりうる
のですね。


こうして考えると、私達は教育を受ける
ことで多くの恩恵を受けています。


実は日ごろは意識しないかも知れません
が、知恵は私達の資産です。


私達が仕事の際に提供しているものを
次のようにお話しました。


1.スキル
2.時間
3.エネルギー
4.集中力
5.決断力
6.想像力


私達が学んだこと、経験したことは
1.スキル
5.決断力

になって、私達が生きていく力に
なって私達を支えてくれています。


大切なのは、学んだこと、経験した
ことの両方だと思いますが、まずは
その第一歩として学ぶこと、勉強する
ことには価値があります。


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貴重な資産
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「子供が机に向かうために」という
テーマの結びとして、知恵が必要、
勉強することに価値があるという
ことをお話ししました。


これに加えて、
勉強する習慣=働く習慣が資産である

ということを認識してください。


あなたは子供さんがよちよち歩きの
小さい頃から

片付ける

靴を揃える

ということを教えてこられたでしょう。


もう少し大きくなったら、まだ着替えが
一人ではできない時から、脱いだ服を
ハンガーにかけさせたかも知れません。


これは働くという習慣を教えて来た
ことになります。


働くという習慣、

億劫がらずに体を動かし、仕事に取り組む
ことは資産になります。


勉強するということは、この働く習慣の
一部です。


一生を通じての資産、財産になる習慣
ですから、時間をかけてはぐくむ価値が
あります。


どうして働く習慣が大切なのでしょうか。


お嬢さんが結婚したとします。


もし旦那さんが仕事に出かけて、この
娘さんは家事を担当するとします。


彼女が家事の手伝いを含めて全く働いた
ことがなかったとしたら、家事は全く
滞ってしまいます。


逆に小さな頃から働く習慣、勤勉な
生活習慣を身につけて育った子供は
進学し、就職した場合に、こうした
環境の変化に影響されません。


働く習慣、勤勉な生活習慣を身につけて
いるので、進学して学ぶ内容が変化
してもそれに適用できますし、

就職した場合にも学生時代の生産的な
活動が就労と形を変えただけですので、
こうした変化に速やかに適用できます。


こうした人は、自堕落な学生生活を
送ってきた同僚より社会生活への
適用が早く、昇進も早い可能性が高い
のです。


ここで働く習慣、勤勉な生活習慣を
身につける際に、気をつけて欲しい
ことがあります。


それは、運動する習慣を合わせて
身につけて欲しいのです。


それは、運動する習慣が勉強する
習慣を助けるものだからです。


勉強ばかり長時間しようとしても
そうそう集中できるものでは
ありません。


ではどうしたらよいか。


生活の中に運動を取り入れると
よいのです。


運動することで、勉強もできる
ようになります。


私自身のことを言うと、
「働く習慣(勤勉な生活習慣)」と
それを支える「運動する習慣」を
子供の頃に身につけることが
できませんでした。


運動の方は、自分が小さい頃ぜんそく
の症状が出易かったから、という
言い訳もあります。


でもこの2つの習慣が無かった
ことは、本当に大きなハンデだった
と思います。


運動が必要な理由は他にも
あります。


仕事において私達は、エネルギー
を提供しています。


仕事をして私達が報酬を得るときに
提供しているものは、次の6つだと
お話しました。


1.スキル
2.時間
3.エネルギー
4.集中力
5.決断力
6.想像力


体力は3のエネルギーそのもの。

エネルギーがある人ほど、
社会に貢献でき、その結果として
報酬を手にすることができます。


ちなみに私には歯科医の知人が
います。


そこで私も少しは歯科医院の経営
について知ることができました。


平均的な個人医院の場合、どの位
の患者さんをこなさなくてならない
でしょうか?


それぞれの歯科医院の技術、地域性、
経営方針によってさまざまだと
思います。


ただ、一例として話します。


歯科医院の平均売り上げ(収入では
ありません)は3,492万円程です。


1ヶ月の平均で291万円です。


多くの医院は、賃借物件ですし、
この収入から技工士さんへの支払い、
衛生士さん、歯科助手さんへの
支払いをします。


ここで問題は、残りの実質年収が
高いか低いかの話ではありません。


この1ヶ月の平均で291万円の売り
上げに必要な患者数と、労働力に
ついてです。


この数字は、

1人の患者あたり約6千円の売り上げ
×23人×23日の前提によるもの
です。


1日に23人も患者さん来て
(その患者さんを集めるのもこなすのも
たいへんだと思いますが、)

さらに23日仕事して初めて平均的な
医院の収入になるそうです。


歯科医の知人によれば
「歯科医は肉体労働」
とのこと。


「ゆっくり家族で旅行にでも行きたい」
と言います。


多くの歯科医院が自営ですから、
ご自身の体力が続かなくなったら
収入はストップしてしまいます。


エネルギーが大切だということが
お分かりですよね。


このエネルギーを身につけるために
大切なのが、運動する習慣です。


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あなた自身が勉強する
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ここまで、働く習慣(勤勉な生活
習慣)と、それを支える運動する
習慣を合わせて身につけて欲しいと
お話してきました。


子供さんの働く習慣は勉強する
習慣が働く習慣の主なものに
なります。

(もちろん、家事の手伝いなど
適度なものは計画してもらうのは
有意義ですね。)


ここで子供さんが勉強する習慣を
身につける上でどうしたらよか。


一番の近道は、お母さんが自分の
勉強を一緒にすることだと思います。


自分の勉強とは何か?


一つにはあなた自身が興味を
持って勉強すること。


趣味でもいいのです。


あなたも毎日忙しいかも知れません。

でも時間があったらやりたかった
習い事や趣味に取り組んでみるのは
いいと思います。


以前から読みたかった本を読むのも
いいでしょう。


自分自身が楽しんで集中できる
ことで机について行うことに
取り組めば、子供さんにとって
よいお手本になります。


また、趣味でなくて、子供さんの
ための教育関係の研究でももちろん
結構です。


これまでに子供さんの教育計画を
立てる必要性についてお話して
きましたので、あなたには今何か
思うところがあるかも知れません。


私自身は、「トラウマ」について
気になったことがあったので、
その時は図書館から「トラウマ」や
「インナーチャイルド」の関連
書籍を借りて、読み漁ったことも
あります。


子供さんが絵を描くのに多くの
時間を費やしたとします。


そしたらあなたは
「もし子供が絵描きになりたい」
とか「デザイナーになりたい」
とか言ったらどうしよう、と
思うかも知れません。


ご自身には絵を描くことについての
アドバイスはできなくても、
将来その方面に進んだ時の
職業を調べておけば、必要な時に
子供さんの相談に乗ってあげられる
はずです。


とにかくお母さんが自分の
勉強を一緒にすることに心がけて
下さい。


あなたが取り組めば、子供さんも
一緒に勉強するようになります。


もし感想やご質問があったら
ご連絡下さい。


お待ちしています。


追伸


このテーマが今回でひと段落しました。


振り返って、今思うこと・・・


もし何が一番大切だと思うか?と

聞かれたら・・・


私は自分が好きな「言葉」だと思います。


「子供は5歳までに一生の親孝行を終える。」

http://ameblo.jp/manyarinco/entry-10570859363.html


ここまで読んで下さって、ありがとうございます。