満月を見上げると



あなたを想い出す



顔を見たことがないあなたを



想い出すというのは



可笑しなことかもしれないけれど



それでもやっぱり僕は



あなたを想い出す





どこかであなたも



同じ月を見ているといいな



美しい銀のビロードを身に纏い



その大きな瞳の中を



月光でいっぱいにして



何でもない素振りで



長い尻尾をゆらりゆらして




僕は闇に紛れて



あなたに逢いに行くよ



i屋根の上で並んで



同じ月を見よう



そう遠くない何時か