アイスショーは友達と観ると楽しいですよね
開場前から一緒に過ごし、
ショーの間もワーワーキャーキャー言うタイミングが一緒だったり、同じタイミングでうるうるしたりするでしょ
一期一会のアイスショーで、気持ちを分かち合えた思い出で友情も更に深まる感じがします
そんなことを言いつつも、私、
今年のFaoI、幕張・新潟・静岡とも、ぼっち観戦だったんです
でも、お隣になった方には自分から声をかけるタイプなので寂しくないし、ぼっち観戦の時にこそ、
新しい出会いや発見があったりもします
まだ、開場時間前、まだ人もまばらだけど、広くて明るい通路の七夕かざりが華やかですね
朱鷺メッセは入場待ちの列が建物の外ではなく、このスペースなのはありがたい
列に並んでいる時、お隣になったご婦人がお一人でいらしていたので話しかけました
すると、会話の流れで羽生さんのファンであることがわかりまして、そのとたんに会話も弾みます
今まで休みなくずっと働いてきて、苦労ばかりしてきたけど、やっとアイスショーや試合観戦に出かける時間が持てるようなったとおしゃっていました。
杖を握るその手は働いてきた方の手そのものでした。
「ご苦労されたんですね。今日は楽しみましょうね。」
自分の母親の面影と重ね、そうお声をかけました。
「お席はどの辺りかしら?」とチケットを見せて頂いた時、
チケットが男性名義であることに気づきました。
「ご主人様?それとも息子さんのお名前ですか?」
と、お尋ねしたら、そうではないとのこと
よくよく話を伺うとそれは転売サイトから購入したチケットで、
お値段ももちろん定価より高いものでした。
でも、ご婦人は「SSだからいいんだよ・・・」そうおっしゃっていました。
確かにSSではあるけれど、確認したら16列目。
私は戻りチケットのSSを買ったけど、それでも列は前から一桁でした。
「16列目はSSの最後列ですよ。これからは転売サイトではなく正規のチケットを買いましょうよ」
とお話したら、チケットの買い方がよくわからないとのことでした。
なんだかお気の毒になってしまいました。
それまでは、売る方も売る方だけど、そういうところで買う方も買う方だと思っていましたから。
そして
「家族が探して買ってプレゼントしてくれたから、
それで行かせてもらえるだけで幸せなんだよ」 とも、おっしゃっていました。
ご年配の方ですから、ツイッターもされてないし、ネットも見ていないそうです。
正規チケットの購入の仕方を教えて差し上げて、ご家族にも伝えてみてくださいね。
と言ってはみたけど、そのご婦人がちゃんと理解できたかどうかは残念ながら自信はない。
こういう善良な人を巻き込んでしまう転売サイトの罪は深いと思いました。
さて、
中に入って席に着くと、お隣の方もぼっち観戦の方でした。
話しかけてみると、こちらの方もやはり、羽生さんのファンでした。
羽生さんの演技を生で見るのは初めてだと話してくださり、心弾ませていらっしやいました。
お子さんの大好物のおかずをたくさん作り置きし、ご主人様に託して来たそうです。
最寄りの空港まで何時間もかけて向かい、そこから一度羽田に降り立ち、また電車で何時間もかけて新潟にやってきたとのことでした。
「直行便のある神戸のチケットを取れたら一番良かったんだけど、アイスショーのチケットって取れないんですねぇ」
そう、おしゃっていました。
幕張と神戸のチケットは特に激戦でしたよね。
その取れなかったチケットの代わりにチケット代より高い交通費をかけて、はるばる新潟まで来たという方も少なくなかったのかな?と思いました。
そんな方々も間違いなく満足してお帰りになったことでしょう。
豪華なスケーターの心に残る演技、楽しい演出、ゲストアーティストの素晴らしい演奏
これぞ、観客の為のアイスショーだと思います。
記事が長くなるから、一言だけにするけど
新潟の初日、「春よ来い」で羽生さんが放った氷のかけらは、照明に照らされて本当にキラキラして
それはそれはきれいだったんです。
もしかしたら、氷の粒の量も多かったのかしら?
どの映像で見るよりも、脳裏に焼き付いているあの時の光景の方が美しくて、まばゆくて最高の瞬間でした。
あの時の記憶は宝物です
ずっと、大切にしたいと思っています。
追記
朱鷺メッセを出て空を見上げたら月と木星が綺麗でした