NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」はiいつも見てる番組です。
一昨日は、東京オリンピック応援SP、女子レスリングの栄和人監督の特集でした。
平昌オリンピック応援スペシャルはないの?(・ε・)
と突っ込みを入れたいところですが
冒頭のテロップの「金の宿命を背負った男」というタイトルに心をわしづかみにされ
導入部分から見入ってしまいました。
内容は盛りだくさんでしたが、それがまた非常によかったです。
栄監督の熱血指導の極意は、
レスリングでなくても、対面で戦うスポーツをされる方には、大いに参考になる内容なんじゃないかしら。
そして、栄監督ってひょうきんな方なんですねぇ。
笑いあり、涙もありで、私のようなど素人が見ても共感できるところが多く、とても良い番組構成でした。
レスリングの知識が全くない私でも、見ていて幾度となく涙が流れてきたんです。
番組のクライマックス、印象に残った言葉を、ご紹介させていただきます。
栄監督の伝えたい思い、というか
これって哲学ですよね。
「すべてを背負ったとき、人は強くなる」
重い言葉です。
(競技だけに集中してほしいから、応援する選手には何も背負ってほしくない。
背負わせたくない。私はそういうふうに考えるタイプでした。
その考えは、応援するうちに少しずつは変わっていくんですけど、
私の中ではそこはまだ答えが出ていなくて・・・
今は、彼が望んでしていることなら、それは応援しようという考えです。)
でも、番組を拝見して、栄監督言葉に何か胸のつかえが降りたというか、
なんと表現したらいいのかわかりませんが、ハッとさせられたんです。
「オリンピック出て、勝った負けただけじゃなくてね、
本当にそういう毎日の積み重ねで、プレッシャー・重圧に耐えて、
それを 本当に背負えるふうになるっていうのは、
本当、勇気のいることだし、
自分を変えていける力になるっていうことを思って、
みんながんばってほしい。」
栄和人監督、私が言うまでもなく、名伯楽です。
そして、まだ50代とお若いのに、これまでどれ程悩み神経をすり減らして生きてこられたのだろうかと
お顔に刻まれた深いしわを拝見して思います。
ご尊敬申し上げます。
番組内で、吉田沙保里選手は監督のことを
「けど、本当に神経質でいろんなことを考えて悩んで、もう、勝たすために悩んで夜も寝れないと・・・」
そのように、おっしゃっていました。
存じ上げませんでした。
神経質な方なんですね。
そういうイメージは全くなかったです。
試合の後、無邪気に大喜びしたり、教え子に豪快に肩車されたりするイメージが強烈だったからかな?
そんな栄監督、遡ること34年前、
アジア大会優勝などなど・・・輝かしい選手時代がありました。
ロサンゼルスオリンピック出場を期待される中、
振り払っても振り払ってもある感情にさいなまれたといいます。
それってプレッシャーですよね。
若き栄選手はその重圧に負け、人生のどん底を経験します。
そして、背負う覚悟をし、這いあがり、4年後のオリンピックに出場するのです。
メダルには届きませんでしたが、その後引退し、指導者の道へと進まれました。
指導者として携わったロサンゼルスオリンピック、48キロ級で金メダルを取った小原選手とのエピソードは涙なくしては見れませんでした。
小原選手の金メダルは私の記憶の中にもかすかに残っていましたが、
金メダルのご褒美は、
もう、レスリングは辞めたいと、失意の中、故郷に帰っていった彼女が、
「・・・どんな苦しいことにも耐えて必ずやり遂げてみせる・・・」と、
そんなふうに、したためてから8年後の奇跡でした。
私はその軌跡の瞬間だけを見ていたのですねぇ。
でも、その陰でそんな感動の秘話があったとは・・・。゚(T^T)゚。号泣
「すべてを背負ったとき人は強くなる」
この言葉は、今、迷えるすべての人の心に響く言葉だと思います。
そして、次は番組最後の方のナレーションの言葉です。
「過去の自分、周囲の期待、背負わなければ手にできない何かがある」
オリンピックで金メダルを取るようなアスリートには、
そんな宿命のような深い物語がいくつもあるんだろうなぁと
そんなふうにいろんな思いを巡らせながら番組を見終えたのでした。
あっ再放送ありますよ。
8月4日(金)午前0時10分~です。
ということは木曜日の深夜ですね。=明日の夜です。
新閣僚記者会見に番組が変更されてます。o(TωT )
私の拙い記事では、感動が伝わったかどうか甚だ不安ですので、
ご興味のあるかたは是非再放送でご覧くださいませ~。
※ 私、NHKの回し者ではありませんよ~。(*゚ー゚)ゞ
ではでは (* ̄▽ ̄)ノ~~