町田樹さん、あなたに逢いたくて・・・
去年のシューベルトの曲、「継ぐもの」、
叙情的なピアノ曲に合わせて、情感たっぷりの演技で長時間に及ぶ大作を完遂して下さいましたよね。
あの衣装、本当にお似合いで素敵でした。
とても、感動したのですが、なんというかなぁ・・・
人を寄せ付けない雰囲気というか、
ふれあいも、サーっと行ってしまわれたし、
もしかしたら、大学院の難しいお勉強に専念して、このまま、自分の世界に籠ってしまったりしたら、もう会えないのではと心のどこかで心配してたんです。
だって、電撃引退だったから、演技を永遠に見続けられるなんて、幻想なんだ、、見れるときに見ないともう会えないんだと思い知らされたんですもの。

でも、町田さん、ファンの前に戻ってきてくださいました。
樹ワールド全開だったけど・・・
夢じゃないよね。幻覚を見ているんじゃなかろうかと感じた昨年の雰囲気と違って、現実世界に確かに存在する人として感じられました。
感涙です。
松田聖子ちゃんの「あなたに逢いたくて~Missing You~」
知っている曲だったので、さら現実味が増すように感じられたのかもしれないけれど、
よく知っている曲だった分、感情移入しすぎて、感極まりました。
町田さんは、オープニングから美しくて、少しの隙もなく、腕の動き、指先までの神経が行き届いており、姿勢も顔の角度も、徹底した美学に貫かれていました。
3ルッツとスピン、素晴らしかったです。
スピンは、このまま回りながら、溶けてしまうのではと思うほど高速で、美しかったです。
上下黒の衣装もよくお似合いで、色気たっぷりでした。
トップスは若干、透けているようにお見受けしましたが・・・ よくわかりませんでした。
プログラムは、綿密に振付されたものでしょう。
美しい所作で情感たっぷりに完璧に演じてくださいました。
「あなたに逢いたくて」
胸元に手を入れる振付、
いや失礼・・・胸元に手を忍ばすところ、
私の席は、目の前だったので悩殺され、しばらくボーっとしていました。
「・・・・眠れぬ夜は、あなたのぬくもりをそのぬくもりを~♫」のところです

でも、彼の演技は、360度どこから見ても、きっと美しくて魂を持っていかれると思います。
この振り付けだけでなく、ジャンプもスピンも見事でした。
ジャンプの種類、よく思い出せないんだけど、
ふれあいタイムでは、
今年も、プレゼントもお手紙もお断りの案内が入り口にありました。
だから、後方をサーと行ってしまわれるのだろうと思っていまったが、
今年は客席全体を見渡すようにゆっくり進まれと何度も何度も手を振ってくださいました。
ゆっくりとリンクを回り、ファンの呼び止めにも多少応じながら、笑顔を見せてくださいました。
そして、最後は、非常に華麗に退場して行かれました。


ファインダー越しですが、目が合いました。

お心いただきました。

最後の最後まで町田さんでした。
慈しむような優しい笑顔と、お一人だけ別世界の存在感に、
心が震え、心が洗われました。
町田さん、ありがとうございました。