年度末からずっと忙しかったし、年度初めも、しばらくは緊張する毎日が続きそうだ。
連続出勤6日目の昨日、ヘトヘトで帰宅したら、夫が開口一番「羽生残念だったな~」
「え?、まさか・・・・」
「優勝はスペインの選手やで~」
優勝を99%確信していたが、その一言で残りの1パーセントが現実になったことを知る。
たまたまリビングにいた次男が
「お父さん、先に結果言っちゃったらダメじゃん。放送は夜だよ」と私を気遣う。
「すまん、すまん。気になってるだろうと思って」
「まぁ、いいわよ」
努めて平静を装ったけど、私は、心ここにあらずでその後の会話がほとんど入ってこなかった。
何が起きたのか?なんで逆転された?
地上波放送を見る気力はすぐには起きなかったんだけど、子ども達も見たいというので皆で見た。
いつになく言葉少ない私を励まそうと、三男が町田さんのエアギターのものまねをしてくれたり、
背中にイスを置いて昌磨さんのクリムキンイーグルを再現しようと試みる。
あのポーズですべれることが不思議でならないらしい。
話を戻して・・・
ハビエルさんの演技は世界王者にふさわしかった。
演技後のインタで
「トップにたっていたのはユヅル、彼は本当に強いスケーターです。
だから優勝するためには生涯で最高の演技をする必要がありました。」
2連覇おめでとう。
最後のスピンの途中から鳴りやまない拍手と歓声。
素晴らしい演技だったのに・・・・私ときたら、悔しくて悔しくて最初は彼の優勝を素直に喜べなかったんだよね。
だから、今回は彼に神演技が舞い降りたんだと思うことにした。
生涯で最高の演技をここぞという時にできるなんて、そうあることではないだろうから。
血のにじむような努力をしてきた羽生さんには勝利の女神は微笑まなかったんだ。
その理由は、私にはわからない。
わかるはずもないけれど・・・
言い訳をしない羽生さんの代わりに、私は家族相手に精一杯の言い訳をしてみた。
加熱するマスコミの報道、
リンクが狭かったこと
、氷のコンデション、一部のファンによる出待ち入り待ち・・・・
そして、足のケガもあったとか。
今回、TV画面からでも氷が解けているのがわかった。
例えばバレーボールなら、汗で床がひどく濡れていたら、審判は床を拭くよう指示をすると思う。
選手から「床を拭いてほしい」と要求はできなかったような記憶があるけど、
TVで放送があるような大きな試合では、モッパーがいて、コートが濡れた時はすぐにコートを拭いていますよ。
競技が違うから、ここで例にあげても全く説得力はないけどね。
ただ、世界王者を決める大事な大会でリンクのコンデションが悪いというのは、選手達が気の毒に思う。
さらに、今回のリンクはアイスホッケー用で、フィギュアスケート用のそれより狭い。
選手はその都度、対応しなきゃいけないんだと言ったら、すかさず、息子が返してきた。
「コートの広さが、試合会場によって変わるっておかしくいね?」
そうだよ、そんなスポーツ、他にはたぶんない。
昌磨さんもかなり悔しがっていたね。
彼の涙を見てもらい泣きした。
でも、二人が頑張ったから日本は3枠確保できたんだよ。
羽生さん昌磨さん本当にお疲れ様。
3枠、ありがとう。
思うような結果は残せなかったかもしれないけど、これまでずっと頑張ってきたんだし、やれることをやったその結果なんだから、
それを受け止めて胸を張って日本に帰ってきてくださいね。
どんな結果だって、どんな経験だって無駄なことなんてないと思うよ。
銀メダル、おめでとう。
悔しい悔しい、超悔しい銀メダルだと思うけど、次につなげる銀だから、おめでとうと言うよ。
そして、いつまでもいつまでも応援するからね。
私に出来るのは遠くから見守ることだけだけど・・・。
来シーズンも頑張れ。