午後9時頃の南の低空、さそり座の左側に見えます。
でも、昨晩は曇っていて見えませんでした。
射手座はギリシャ神話のケンタウロウス族の「ケイロン」が弓を引く姿で有名ですね。
不死身のケイロンは優れた教育者であり指導者でした。
彼は何万年も生きて、人々を教え続けました。
武術にも学問にも秀でていた彼は、ギリシャ神話に登場する英雄を数多く育てました。
ヘラクレスやカストールらには武術や馬術を教えました。
アスクレピオスには医術を教えました。
アスクレピオスは医神として現在も医学の象徴的存在となっています。
アキレスには弓を教えました。
武術を教わったアキレスはギリシア軍最高の戦士になりました。
アキレス腱の名前の由来はこの方ですね。
プロメテウスはケイロンから目をかけられていた英雄の一人です。
人間に火を与えてくれたのは、プロメテウス!
しかし、人々の生活を豊かにするために太陽の火を盗んだ彼は厳罰を受けます。
「プロメテウスの火」とは、人の力では制御できないほど強大でリスクの大きい科学技術の例えとして使われる言葉ですね。
「パンドラーの箱」を作り、パンドラーの嫁入り道具として それを持たせたのもケイロンでした。
箱の中には、すべての感情が入っていました。
開けてはならないそれをパンドラーが開けた時、
人が背負わなければならないすべての感情が、煙と共に出て 全世界へ飛び出しました。
慌ててふたを閉めた瞬間、希望という感情だけが箱の底に残されてしまいました。
それ以来、人々は今まで知らなかった苦悩を味合わうことになり、箱の底にしまわれた希望は簡単には手に入れることができなくなりました。
つまり、希望は、人が意識して求めなければ、その心の中に芽生えない感情になったのです。
そして、希望を抱く大切さを知り、苦悩を味わいました。
でも、苦悩する感情を知ったのは悪いいことばかりではありませんでした。
生きている限り自分の苦悩と戦わねばならなくなりましたが、
そのことにより、他人の苦しみも理解できるようになりましたから・・・
ケイロンは英雄だけを育てただけでなく、民衆にも人として大切なものは何かを教えてくれたのでした。
参照
①wikipediaのギリシャ神話に関係する各ページ
②kotobankuのギリシャ神話に関係する各ページ
ブロ友の宙さんから神秘的な画像をお借りしました。
射手座にある散光星雲M20三裂星雲(右上)とM8干潟星雲(中央)です。
星雲の色から、結弦さんの衣装を連想してしまいました。
キラキラしていて美しい・・・・
キラキラしていて美しい・・・・
下の画像はwikipedia三裂星雲よりお借りしています。
M20とM8が射手座のどのあたりにある星雲かがわかります。

射手座には星雲がたくさんあるんですね。
射手座付近の天の川を望遠鏡で見るとたくさんの星々が見えます。

こちらの画像も宙さんからお借りいたしました。
持ち出しはご遠慮ください。
いつか私も撮ってみたいな・・・・
こんな素敵な写真。