我が家の場合は発覚とほぼ同時にローカーブに切り替えたわけですが、Dr.Cateは急激に血糖値を上げない炭水化物も取り入れながら、ゆっくり取り組みのが良いと言うスタンスです。それは低血糖を起こす危険と急に肝臓の糖新生を高めて代謝を悪化させる可能性がある、この低血糖症状はローカーブやKetoコミュニティーではKetoフルー(ケト風邪)で2,3日で慣れるから問題ないと扱われているが、避けるべきだそうです。

 

 我が家の場合はまず低血糖は起こしてないし、初めは夫は文句は言わなかったんです。

 

 もちろん糖尿病でない私も同じくローカーブ(低糖質野菜と動物性たんぱく質、エネルギー不足を恐れて低糖質ナッツ)にしました。私は高校生の時、コメ抜き1日1食ダイエットの経験があるので、不安はありませんでした。でも夫の方は私以上に食べているのにしばらくすると力が入らない、頭が働かない、僕の体はどうなるの?なんて言い出しました。私は何ともないのに?いったいどうして?ネット情報ではHbA1cが高くても3か月で正常になったという体験談もあるのに?

 

 それで糖質アップしたら下がって来ていたHbA1c(発覚時12.1%)がまた上昇、それは困るのでメトホルミン1500mg服用したり、でも下痢をするので1500mgはやめて1000mgにして、そしたらやはり糖質を減らす必要が出て、そのうちココナッツオイルなら糖質のようにすぐにエネルギーになる、ダイエットにぴったり、なんて情報を得て、2009年で、まだポピュラーではなかったですが、ダイエットに取り入れたのです(でもこれは続けると夫も私もすこし発疹が出るようになったので注意しました)。そのうち彼も慣れて来て、結局発覚時から初めて半年で正常になったのです。その半年後には日本旅行して、1,2食抜いても低糖質食で平気で日本各地歩きま来ることが出来ましたから、脂質代謝が正常に働くようになっていたのでしょう。

 

 で、本を読んでいて気づいたのですが、ミトコンドリアが関係していると。ミトコンドリアは細胞の中のエネルギー工場と言われています。単純に言うとミトコンドリアが元気だと体も元気。でも糖尿病の人ではミトコンドリアが小さいとか数が少ないとか。また弱っていると、すぐにエネルギーが得られる糖を求めるとか言われています。すなわち、夫は発覚前から10年は高血糖を起こしていたと推測できますから、糖でないとエネルギー産生が足りなかったんでしょう。またDr.Cateの本にはミトコンドリアを害する最たるものは精製植物性オイル(オメガ6とオメガ3)としていますから、その害も受けていたことでしょう。

 

 とまあ、こういうことから、低糖質に急激に切り替えても大丈夫な人はミトコンドリアが正常だった人と言えるかもしれません。(もしくはミトコンドリアが正常でなくてもココナッツオイルやMCTオイルの併用でエネルギー不足に陥らなかった場合もあるかも)

 ともあれ糖質制限でうまく行かなかった、とヘイトする人たちもこういう問題があったんじゃなかろうか。

 

興味ある方はこれを読んでお勉強しましょう。(頭も目も痛くなりますねえ)
 

<糖尿病における内皮細胞のミトコンドリア機能障害>

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/42/4/42_4_564/_pdf/-char/en