連日寒い日が続いているのでお籠りが多いのですが、昨日は思い切って外歩き、大学はもう授業が始まっているのか、学生が増えて、活気が出ています。もちろんマスクしている人はいません。
マスクを見かけたのは少し前に如何にも中国人っぽい人。NZの永住権は確定すれば終生有効なので、取得後母国に戻る人もいます。
今香港から逃げ出す人も多いので、もしかしたらその類かもとか想像してしまいました。
オーストラリアでは香港脱出者を受け入れることを検討していますし、NZでもその可能性は高そうです。少しでも多くの人を受け入れてあげてほしい。
去年の暮、日本で中国人留学生と話す機会があり、思い切って香港の学生デモについて聞いてみたところ、まったく無駄、潰されるだけと言ってたのが印象的でした。そして彼らは教えてくれた、中国人にとって重要なのは自分の属する族だけである、国も世界も関係ない、と。
新型コロナについては、ヨーロッパ、アメリカで重症化が少なくなっているのは夏になって免疫力がアップしているからであり、冬になったらまた重症化する可能性があると指摘する人がいます。NZでは冬ですが、冬になる前にしっかり市中感染がなくなったおかげで、今のところは大丈夫。でも海外から戻って来た人で隔離施設から脱走した事件があり、少し心配する人がいるというのんびりぶり。
★追記 昨日3人目のハミルトンでの隔離ホテルの脱走者、よっぽど態度が悪かったらしく、こっちが向いてますよと刑務所送り。その前の2人はオークランドですが、簡易裁判にかけられます。罰金4000ドルか6か月の禁固刑ですって。
一方オーストラリアのビクトリア州は6週間のロックダウン。これは過剰すぎるのか、あるいは冬で重症化する懸念があるから適切な処置なのか。
★ 最近流れた嬉しいニュース
NZでは9月に嗜好用大麻と安楽死法が国民投票にかけられます。
安楽死に対しては賛成が多そうで、嗜好用大麻は反対が多いみたいで、ちょっと難しそう。でもこういう効果もあることが認められれば合法化賛成者が増えるかも!
新型コロナの死因となる重篤な肺炎に大麻の有効成分「THC」が効果、動物実験で100%が生存
https://www.excite.co.jp/news/article/Buzzap_64680/
医療大麻が現在世界で猛威を振るう新型コロナウイルスに対抗する助けになる可能性が示されています。詳細は以下から。
アメリカ合衆国のサウスカロライナ大学のAmira Mohammed博士らの研究チームは、新型コロナの大きな死亡原因とされる「急性呼吸窮迫症候群(ARDS)」に大麻の有効成分である「THC」を用いる動物実験を行い、100%のケースで効果が確認されたことをジャーナル「Frontiers In Pharmacology」に報告しています。
急性呼吸窮迫症候群は重症肺炎、敗血症などの原因によって肺で炎症性細胞が活性化されることにより、肺胞や毛細血管に損害を与え、肺に水が溜まって重度の呼吸不全が引き起こされる、極めて重く危険な症状の総称です。
新型コロナウイルスによる肺炎が原因でこの急性呼吸窮迫症候群(ARDS)が引き起こされることはすでに知られていますが、その肺炎の発症時に起こるのが神経伝達物質サイトカインの放出です。
サイトカインは細胞から分泌される低分子のタンパク質の総称ですが、この中で免疫の働きを高めるものが「暴走」し、正常な細胞を攻撃して、炎症が広がって重篤化したり血栓症を引き起こす状況を「サイトカインストーム(免疫暴走)」と呼びます。
新型コロナの感染症においてはこのサイトカインストームが肺炎を重篤化させて急性呼吸窮迫症候群のトリガーとなり、最悪の場合は死に至ることになります。
大麻に含まれる、ハイになることでも知られる有効成分「THC」は、医療大麻の研究の中で抗炎症性物質として機能することがすでに広く知られています。
Mohammed博士らはTHCが肺の炎症を食い止める可能性があるのではないかとの仮説を立て、急性呼吸窮迫症候群を発症したマウスに投与しました。
するとTHCがサイトカインストームに対して炎症性サイトカインを強く抑制。免疫細胞が炎症を拡散させるのを抑え込んで致命的な症状を防ぐことができ、100%のマウスが生存しました。
現時点ではあくまで動物実験での成果という段階ですが、重症化を防ぐという意味でワクチンとは違ったアプローチでの新型コロナへの治療薬としての活躍が期待できそうです。