以前に、ローカーブにすると血清アラキドン酸は増え、パルミトオレイン酸が減る、パルミトオレイン酸は多くの病気のリスクの指標になるという説をブログに書いています。

 今はアラキドン酸が増えることが悪いという風潮ですが、それを信じるならでは低糖質は炎症を高める困ったダイエットということになってしまいます。

 そこでドクターシミズがずばっと答えてくれています。

<オメガ6は本当に悪者か>http://promea2014.com/blog/?p=7963

いくつかの図でしめされているように、リノール酸の摂取量とアラキドン酸濃度は比例していません。それどころは<アラキドン酸を減少させるのには、リノール酸の摂取量を減少させることは逆効果である可能性もあるのです。>

<成人におけるリノール酸からアラキドン酸への変換率は0.3~0.6%であるとされています。つまり、オメガ6として、リノール酸をいくら摂取しようと、ほとんどはアラキドン酸には変換されないということです。>←これはリブログで紹介している表、年齢群の変化(年を取るほどアラキドン酸濃度は減少している)はあります。つまり一定のアラキドン酸濃度はある方が良いのです。認知症改善にアラキドン酸サプリメントがあるくらいですから。<そうであるとすると、オメガ6そのものを悪者扱いする必要はないのかもしれません。確かに、アラキドン酸は炎症を促進するでしょう。しかし、それは必要な時、感染症やケガをした時に起きる重要な現象です。通常であれば、体に何か問題が起きて初めて炎症が起きるのです。人間の実験的研究では、サプリメントを使用してアラキドン酸のレベルを上げても、不必要な、有害な炎症を引き起こさないことを示しています。>

 

 もちろんドクターシミズの書かれているように<植物性のオイル、サラダ油は問題ないのか?と言われると、やはり問題でしょう。それはサラダ油、植物性の油の製造過程の中で、非常に有毒な物質が生成されると考えられるからです。>そうなのです。我が家もベジタブルオイルは使いません。

 

 日本語でアラキドン酸を検索すると炎症を引き起こすから取り注意ばかりヒットしますが、Arachidonic asidで検索したら、2018年の論文

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6052655/

があり、↓結論(自動翻訳)

結論として、食事性ARAは安全であり、ベータ酸化の基質としては不十分であり、開発と最適化に不可欠であるため、妊娠中の女性、乳児、子供、および農村部の貧しい高齢者の血清ARAレベルを監視および補充することが推奨されます神経系、特に脳と認知機能、骨格筋と免疫系のパフォーマンス。さらに、ARAは、腸管および血液吸虫に対する2型免疫応答を促進および調節し、非常に貴重な内部殺虫剤および内部殺腫瘍剤を代表する可能性があります。←抗腫瘍効果もあると。

 

  ひとつ、久山研究で<オメガ3とがん;EPAとアラキドン酸の比率が低くなると死亡リスクが高まる>

https://www.nutraingredients-asia.com/Article/2018/02/26/3-EPA

というのがありますが、見出しは大げさに書かれるもので、いざ論文https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5623032/

を見たら、男性の肝臓がんに関連<部位特異的癌に関しては、血清EPA:AA比が低いほど、肝臓癌による死亡のリスクが高くなります。ただし、他の癌による死亡については、そのような関連性は検出されませんでした。>しているだけで、聞き取り調査も<喫煙の習慣、飲酒の習慣、および定期的な運動に加えて、がんの履歴、降圧薬の現在の使用、インスリン、経口血糖降下薬、脂質修飾薬、およびEPAを含む薬剤に関する自己管理アンケートがチェックされました訓練を受けたインタビュアーによって。喫煙習慣と飲酒習慣は、現在の使用の有無に分類されました。>と現在の使用の有無で、過去についてはわからない。肝臓に限ると特に過去の飲酒習慣など影響するようにも思いますけれど。また執筆者は<私は現在、持田製薬のスポンサーによる研究を行っており、武田薬品工業と持田薬品の講演者のメンバーでもあります。>