友人ががん再発予防にアルカラインダイエットをしているので当然気になる京都からすま和田クリニック。たまたま見つけたPDF。京大の患者さんとの比較研究を実施されているそうです。去年から始まって5年後の2023年まで。このような食事療法の比較研究って世界でも例を見ないのではないでしょうか。共同研究の京大にも拍手。
http://www.karasuma-wadaclinic.com/wp-content/uploads/2018/08/debaa846254db597f5de35cd15620d4b.pdf
<がん治療における Alkaline diet 及び Bicarbonate の効果に関する case— control study(y(症例対照研究)>
一部抜粋
がん細胞は、正常細胞とは異なる代謝を行うことにより特徴的な腫瘍微小環 境を形成します。そして、がん細胞内部はアルカリ性、がん細胞外部は酸性と なり、*4pH(ピーエッチ、または、ペーハー)に違いがあることが特徴です。 このような pH の違いは、がんの発症のみならず、がんの成長・進展、血管新 生、転移、薬剤耐性に関わることが知られ、固形がんだけでなく血液悪性腫瘍 まで含めてがん細胞の最も重要な特性の一つと考えられています。 様々な基礎研究や動物実験により、この pH の違いに対して、Bicarbonate などによるアルカリ化を誘導する治療が有効である可能性が確かめられていま す。一方で、食品も pH に影響を与えることがわかっています。疫学研究では、 野菜・果物摂取の増加と肉食の低下は尿の pH のアルカリ化に関連することが わかっています。 一般社団法人がんと炎症・代謝研究会及びからすま和田クリニックで行われ た「データサイエンス的手法を用いたがん患者生存因子の探索」において、ア ルカリ化を誘導する食事、すなわちアルカリ化食(Alkaline diet)と、がん患者の治療効果とに関連がある可能性が認められました。様々ながん種(肺癌、 膵癌、胃癌、悪性リンパ腫など)において、Alkaline diet と Bicarbonate が、 がん治療の効果を高める可能性が示されました。 そこで、Alkaline diet や Bicarbonate の効果をさらに検討するため、 Alkaline diet あるいは Bicarbonate の治療を行ったからすま和田クリニック のがん患者さんのグループと、Alkaline diet や Bicarbonate の治療を行って いない、京都大学医学部附属病院のがん患者さんのグループを過去のカルテデ ータから比較する Case—control study を計画しました。