急激に寒くなって来たダニーデンです。風も強くて、今日もおこもりかな。
さて20日のNEWで、目に止まったナルディライジン、さてこれは何でしょう?
まずニュースの方から。
https://eonet.jp/news/kansai/kyoto/259191.html
京都大学医学部と滋賀医大らの共同研究で、腸などにがんができるとナルディライジンと言う蛋白質が増えるのに注目しました。大腸がんになりやすいマウスを使って、ナルディライジンを働かなくしたマウス4匹、何もしないマウス10匹と少数ですが、何もしない方は生後40週までに死んだのに対し、働らなくした方はそれ以降も生きていたそうです。遺伝子を調べたらナルディライジンを働らなくするとがん抑制遺伝子が活性することがわかったと言う、今後のがん治療に期待が持てる結果が出ました。
ニュースはこちらからでも http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2018/180419_1.html
本研究では、大腸がんモデルマウスを用いて、腸管上皮のナルディライジンを抑制すると大腸がん進展が抑制され、逆にナルディライジンを増やすと大腸がん進展が促進されることを示しました。また、ナルディライジンがp53の調節因子であることも初めて明らかになりました。P53は代表的ながん抑制因子のひとつであり、多くのがんにおいて重要な役割を持つことが示唆されています。さらにナルディライジンが他の種類のがん、たとえば胃がんや肝細胞がんにおいて重要な役割を果たすこともわかっています。本研究の成果を基盤とし、P53の新調節因子であるナルディライジンを標的にした新たな治療法が開発されることが期待されます。
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それでナルディライジンを検索してみたら驚きの事実が判明。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/sp/2016/025778.php
インスリン分泌に必要なタンパク質を発見 β細胞の機能と分化を維持
このタンパク質とはナルディライジンのことで、血糖値と深く関わっているのです。
<膵β細胞のナルディライジンが、グルコース反応性のインスリン分泌に必須であることが分かった。
膵島の構造を観察したところ、ナルディライジンが欠損しているマウスの膵島ではβ細胞が減少し、血糖値を高めるグルカゴンα細胞が増加していた。>
ここでは重要とされるナルディライジンが一方ではがんと関連しているのです。
高血糖とがん、高インスリンとがん、などの関連はすでに周知の通りですが、ナルディライジンと言うのが関わっていると想像すれば、何より食後高血糖を来たす食事を避けることの重要性がより一層高まるのではないでしょうか。