最近になってメトホルミンで乳酸が増えるとあちこちで見かけるのですが、それが良くないのなら(乳酸ケトアシドーシスの特殊な例は別として)、何故メトホルミン服用で発がん予防やら寿命を延ばす効果が得られるの?と単純な疑問が生まれて、あちこち調べてみて、やっと、私の疑問に答えてくれるブログが見つかりました。あーすっきり。
乳酸についてかなり詳しく説明されていて、全部は理解できないのですが、分かりやすいところだけ、抜粋させていただきました。
こちらのブログです。乳酸の話 1,2,3,4(1が一番下)
http://iwan.blog.jp/search?q=%E4%B9%B3%E9%85%B8
2004年8月 <サイエンス>で乳酸の蓄積が筋肉疲労の原因は間違いであると発表される。
乳酸がある方が筋肉は持続的に収縮できる。
乳酸疲労説の誕生は、以下抜粋
1927年 古沢&ケライジ 繰り返し収縮した筋では乳酸の発生とともに筋細胞内のpHが6.2-6.3まで低下すると発表。
1929年 Hillsらがカエルの筋肉を使った研究に基づき「乳酸疲労説」を提唱。それは、
1.激しい運動で筋肉内の酸素が低下
2.解糖系が働き乳酸が蓄積
3.アシドーシス(酸性化)になり筋収縮が阻害(疲労)
と考えたのです。
さらに乳酸が解糖系の最終生産物とされたことから、老廃物のような位置づけにされてしまいました。
また医学の分野で乳酸アシドーシスが致命的病態を引き起こすことから、乳酸蓄積=悪者というイメージが定着するようになりました。
こうして「乳酸疲労説」は定説となったのです。
この説は一見すると間違いがないように思われます。
ところが3のメカニズムが本当は明確にはなっていなかったのです。
つまり「筋肉疲労を起こす仕組み」が分子レベルで明確にされないまま、相関関係があるから三段論法で乳酸が疲労の原因であると結び付けられていたのです。
相関関係があるからと言って、必ずしも原因と結果にはならないのです。
その定説を覆したのが2004年のサイエンスの論文でした。
筋疲労の最近の研究では
1.激しい運動後はカルシウムイオンが筋肉細胞から漏れ出す
2.筋肉を動かしにくくなる(=疲労を感じる)
3.カルシウムイオンがタンパク質分解酵素を活性化し筋肉にダメージを与える(筋肉痛)
という説が最も有力になっているようです。
しかし、いろんな報告があり、まだまだ研究途上のようです。
そして乳酸の話(4)
でクエン酸とクエン酸回路について説明されています。
結論は<現象としては、クエン酸投与により乳酸代謝は促進すると考えてよい。
しかし、そのメカニズムは解っていない。>
************
そしてKetoの教科書
にも筋肉の運動で発生した乳酸は乳酸塩と水素イオンに分離し、乳酸塩は肝臓で糖になり、それがまた筋肉で使われる(Coli cycle)と書いてあります。(ここでは水素イオンが疲労の原因としています。
*********
筋肉疲労で、水素イオンやらカルシウムイオンとか言われると私には理解不能です。でもかって福増先生がアルカリイオン水はだめとおっしゃていたような、、、。
とまれ血液、リンパ液が滞ることなく回収され、代謝されていれば問題はなく、滞りのある所に問題が生じるという、ここに来て改めて福増先生は正しいのだと思った次第です。
乳酸についてかなり詳しく説明されていて、全部は理解できないのですが、分かりやすいところだけ、抜粋させていただきました。
こちらのブログです。乳酸の話 1,2,3,4(1が一番下)
http://iwan.blog.jp/search?q=%E4%B9%B3%E9%85%B8
2004年8月 <サイエンス>で乳酸の蓄積が筋肉疲労の原因は間違いであると発表される。
乳酸がある方が筋肉は持続的に収縮できる。
乳酸疲労説の誕生は、以下抜粋
1927年 古沢&ケライジ 繰り返し収縮した筋では乳酸の発生とともに筋細胞内のpHが6.2-6.3まで低下すると発表。
1929年 Hillsらがカエルの筋肉を使った研究に基づき「乳酸疲労説」を提唱。それは、
1.激しい運動で筋肉内の酸素が低下
2.解糖系が働き乳酸が蓄積
3.アシドーシス(酸性化)になり筋収縮が阻害(疲労)
と考えたのです。
さらに乳酸が解糖系の最終生産物とされたことから、老廃物のような位置づけにされてしまいました。
また医学の分野で乳酸アシドーシスが致命的病態を引き起こすことから、乳酸蓄積=悪者というイメージが定着するようになりました。
こうして「乳酸疲労説」は定説となったのです。
この説は一見すると間違いがないように思われます。
ところが3のメカニズムが本当は明確にはなっていなかったのです。
つまり「筋肉疲労を起こす仕組み」が分子レベルで明確にされないまま、相関関係があるから三段論法で乳酸が疲労の原因であると結び付けられていたのです。
相関関係があるからと言って、必ずしも原因と結果にはならないのです。
その定説を覆したのが2004年のサイエンスの論文でした。
筋疲労の最近の研究では
1.激しい運動後はカルシウムイオンが筋肉細胞から漏れ出す
2.筋肉を動かしにくくなる(=疲労を感じる)
3.カルシウムイオンがタンパク質分解酵素を活性化し筋肉にダメージを与える(筋肉痛)
という説が最も有力になっているようです。
しかし、いろんな報告があり、まだまだ研究途上のようです。
そして乳酸の話(4)
でクエン酸とクエン酸回路について説明されています。
結論は<現象としては、クエン酸投与により乳酸代謝は促進すると考えてよい。
しかし、そのメカニズムは解っていない。>
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そしてKetoの教科書


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筋肉疲労で、水素イオンやらカルシウムイオンとか言われると私には理解不能です。でもかって福増先生がアルカリイオン水はだめとおっしゃていたような、、、。
とまれ血液、リンパ液が滞ることなく回収され、代謝されていれば問題はなく、滞りのある所に問題が生じるという、ここに来て改めて福増先生は正しいのだと思った次第です。