NZに戻って早速、文春6月号を借りれた。いくつか印象的な事柄を記録用に残しておきたい。
 
 ○ P168 近藤誠氏の発言として<がん細胞が血流に乗って体内をグルグル駆け巡ったとしても、それが肝臓や肺などの標的臓(?)に取りついて育つとは限らない>とも指摘した。血管壁にぶつかって死滅したりと、案外、がん細胞は弱く壊れやすいそうである←(私の感想、しっかり良質のタンパク質、脂質を摂って、血管を丈夫にしておくのが大事)

 ○ P178 伊藤裕(慶応医学部教授)←メタボリックドミノ説 概略
 実は腸はメタボリックシンドロームを引き起こし、そしてどんどん進める腸本人、腸の働き、食物の消化吸収、もうひとつ食物と一緒に体内に侵入しようとする外的の排除、つまり腸管免疫機能。腸の老化が進めば腸の免疫力が落ち、様々なばい菌などの外的が進入しやすい。過食するとそれだけそれだけ多くの外敵が増える。その結果、体内で様々な臓器で炎症が、軽いけれどだらだらと慢性的に続き、臓器の障害が起きる。(省略)
 
 腸の老化のスピードが速まりメタボリックが進むと血管が障害されて各臓器で酸素不足になる。この段階で最初に障害を受けるのが、腎臓です。(省略)

 キーとなる臓器の老化を遅らせることができれば、それに連動して他の<臓器の時間>もゆっくりになる。そのキーとなる臓器が腸と腎臓。

 腸と腎臓にそれぞれが原因となる代表的な病気が、腸=糖尿病、腎臓=高血圧。

参考** 糖尿病ネットワークから
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/022031.php

研究チームは、2型糖尿病患者50人と2型糖尿病ではない被験者50人の腸内フローラの比較を行った。さらに、腸内細菌の血流中への移行を「腸内フローラ自動解析システム」を用いて解析した。

 その結果、2型糖尿病患者と対照者で腸内細菌の総数に大きな違いはなかったものの、腸内フローラを構成する腸内細菌の割合が異なることが判明した。血液中に含まれる腸内細菌を解析したところ、対照者では50名中2名(検出率4%)の血液中に腸内細菌が検出されたのに対し、2型糖尿病患者では50名中14名(検出率28%)の血液中に腸内細菌が検出された。



○<爆笑ものが>P198 米国の最先端医療を阻む厚生省
 
○P208 がん放射線治療の頼れる病院の見分け方
 <医学物理士>Medical Physicist、これについて数年前に我が家に下宿していた人が物理学の専攻だったので、将来の仕事として調べたことがありました。NZでもこの資格はメディカル ドクターと同等らしいですが、日本ではまだ国家資格になっておらず、人材は不足している模様。以前調べた時には日本の放射線治療は進んでいると思っていたので、それを知って、驚きました。

○P230
 武田薬品は糖尿病治療薬アクトスの発ガンリスクを隠していたとして、米連邦地裁の陪審員から60億ドル(6200億円)の懲罰的賠償を命じられたとか。
日本では訴訟されないの?