「 —風アダルトに— 」 ①
浅草公会堂
2022.11.1(火) 17:00
オープニング
♪ 蜃気楼
作詞・曲:上田 成幸

思いがけず 夢にはぐれ
人はいつも 人にすがり
街角は 冷ややかに
逝く春を 見つめる
揺れないで 泣かないで
うつむかないで
寒い午後は 誰かの手に
ゆだねればいい
想い出して 母の胸に
顔をうずめ 泣いた頃を
遠い日の 木もれ陽は
おだやかに よみがえる
季節ごとに 風は変り
季節ごとに 人はめぐり
あのひとも このひとも
振り向けば ゆりかご
出逢いにも 別離(わかれ)にも
ぬくもりはある
いたみ溶かす 愛があれば
ほほえみはくる
思いがけず 涙ぐんで
人はいつも 人にすがり
陽炎(かげろう)の日々の中
とまどいを くりかえす

揺れないで 泣かないで
うつむかないで
寒い午後は 誰かの手に
ゆだねればいい
寒い午後は 誰かの手に
ゆだねればいい
舟木さんはお気に入りの黒上下に、白のロングシャツ(左見頃には大きな黒のプ
リント模様有り)をラフに羽織られて、内輪のコンサートならではの装い。これ
から始まる1時間半の楽しい時間に、ワクワクと胸が弾んでいく。
ご挨拶は、もうすぐクリスマス~押し詰まってきましたね~ という、もう少し先
の事だったけれど、きっと先の先までのご準備で大変なことなのだろうと、舟木
さんの立て込んだスケジュールが、ちらりと頭をかすめた。
東京メルパルクや中野サンプラザのホールが閉館になることに触れられたが、老
朽化が進んだために、、、ということであれば、(自分も客席も)揉めないうち
に、、と早々に切り上げて、ステージは次へスタート!
♪ 風の香り
作詞:喜多条 忠 作曲:浜 圭介
LP「愛はまぼろし」収録

君が出て行った部屋には
からっぽの心が残った
冷たい言葉を言ったのは
僕の方だったけれど
今日も郵便ポストに
君からの手紙をさがしに行く
窓辺に届く秋風は
君のとかした髪の香りさ
君が出て行った朝には
トーストの香りがしていた
冷たいコーヒーを飲みながら
君のカップを見ていた
うっすら赤い口紅が
まっ白なカップの端についていた
コスモス揺らす秋風は
君の残した紅の香りさ
♪ 或る手紙
作詞:吉田 旺 作曲:戸塚 三博
LP 「暦 十二ヶ月の愛の詩 」 収録(十月の詩)

君を忘れに 海に来てます
離れてますます 心つのります
何でいまさら こんな手紙と
笑ってください ぼくはばかですね
麦わらぼうしが いま目の前を
風に追われて 通りすぎました
こんなぼくでも 詩(うた)がかけそうな
そんな気がする 秋の終りです
君を忘れに ここへ来たのに
やっぱり自分に 嘘はつけません
うすい紅いろ 君のつめいろ
貝殻みてさえ 胸が痛みます
哀しい瞳をした かもめが一羽
僕を見上げて 首をふってます
こんなぼくでも 死んでしまえば
なみだこぼして くれるでしょうか
♪ ふっと 木枯らし
詞・曲:上田 成幸
「WHITEⅢ」収録
冬空は高く 海ははるばる
折れた翼 いやすカモメ
どこかうつろな 潮鳴り
ちぎれとぶ波の しぶき数える
ひとつ想い出 ふたつ苛立ち
いつかあいつの 泣き顔
沖の日暮れは オレンジ染めて
素足に踏まれた 野菊を悼む
はかなく離れる 浮雲に
ふっと 木枯らし 吹いた
出来るはずのことを 何もしてやれずに
わがままばかり 通したような
後悔(くやみ)を砂に 埋めてみる
いまさらといえば それもそうだと
にじむ汽笛 耳をぬけて
いつかあいつの 泣き声
浜の日暮れは むらさき染めて
実りにそびれた 葡萄を悼む
ほのかにかたむく うす月に
ふっと 木枯らし 痩せた
やがて薄れる 季節のなかに
人目を忍んで たたずむあいつ
思わず振り向く 胸もとに
ふっと木枯らし 濡れた
今年、 僕が60周年ということは、来年は後援会も60周年ということに
なります。普通、個人の後援会では60年ももたないものですが、お互い
に似たものがあるのかも知れません。アバウト、とかランダムとか、、。
どんな感じですか、としょっちゅう聞かれるのですが、あっという間でも
あったような、、。好きな歌を、お客様の前で歌っていたら60年過ぎた
という感じ、、だから、よかったのではないでしょうか。
デビュー当時の歌では、なかなか出てこない歌がいっぱいあります。
Happy Song ということで、繋げてみよう。
♪ 東京新宿恋の街
作詞:荒木忠雄/石本美由起補作詞 作曲:遠藤実
雑誌平凡「新しい東京の歌」選定歌
(新宿ルミネ)
口笛吹いたら ふり返る
スケート帰りの かわいい娘(こ)
お茶を飲もうか ドライブしよか
それともメトロの 散歩道
ごきげん ごきげん ごきげん
東京 新宿 恋の街
誰にも言えない 約束は
デイトの新宿 ターミナル
並ぶデパート 素敵な夢を
明るく彩どる ショッピング
ごきげん ごきげん ごきげん
東京 新宿 恋の街
ネオンのシャワーを あびながら
二人で行こう ボーリング
若い唄声 寄り添う影を
やさしく見つめる ビルの月
ごきげん ごきげん ごきげん
東京 新宿 恋の街
♪ 銀座すずらん通り
作詞:丘 灯至夫 作曲:船村 徹
(「哀愁の夜」B面)
あなたの明るい 笑顔を見れば
僕には辛い なにもない
ごらん 今宵の あの窓も ああ
夢の東京 すずらん通り
楽しく若い 灯がともる
夜霧があなたを 濡らさぬように
かばって歩く 石だたみ
花を買おうか 花束を ああ
夢の東京 すずらん通り
ふたりの夜の 思い出に
今夜はかくれて 見えない星も
晴れれば 顔を出すだろう
ふれる手と手の 指切りに ああ
夢の東京 すずらん通り
約束しよう しあわせを
♪ ふたりだけの街角
作詞:高峰雄作 作曲:山路進一
(「銀色の恋」B面)
蒼い夜霧が 二人をつつみ
うるむ夜更けの 街角に
誰がうたうか ブルースが聞こえる
愛の香りが ただよう髪に
ささやく言葉 さがしあぐねて
じれているのも 知らぬげに
ブルースが甘い
やるせないほど 幸せなのに
長いまつ毛が 濡れている
かわすくちづけ ブルースがやさしい
涙おふきよ 夜風がわらう
いつでも君の そばにいるから
何も言わずに」寄りそって
ブルースに酔おう
明日もやっぱり ブルースにのって
夜霧にかくれ ここで逢おうよ
きっと二人の 胸にだけ
ブルースが沁みる
♪ 愛につつまれて
作詞:丘 灯至夫 作曲:戸塚 三博
(「センチメンタル・ボーイ」B面)
花びらのような 顔あげてごらん
湖のような 瞳をとじてごらん
ふるえているね そばにいるのに
ふたつの夢は いつかかさなり
信じあうふたり 愛し合うふたり
すばらしい夜は 胸がたかまり更ける
あの星のかげに 愛らしい声の
天使がいそうで みあげてる2人
キラキラと光る 清らかな夢が
君のまつ毛の 先にゆれてる
いつまでも君と いつまでも僕と
すばらしい恋に じっとしているふたり
言葉はいらない 幸せだけを
両手の中に 抱きしめたまゝ
信じあうふたり 愛しあうふたり
愛のふる夜に 想いあふれるふたり
想いあふれるふたり
♪ 君の手で花束を
作詞・曲:中村泰士
LP「愛はまぼろし」収録

その笑顔のわけを聞かせてはくれないか
あの涙は どこへおいてきたのですか
ひとつ恋が生まれ ひとつ恋が消えた
悲しみの捨て場所は
この世にも あるのですか
君にもその手で赤い花束
ひとつ選んで 僕にくれないか
さあいまこそ二人 旅立とう新しく
そのまばゆいほどの愛を 僕におくれ
昨日君と出合い あすを二人誓う
よみがえる青春に
からだじゅうがふるえそうだ
ちぎれていった 雲のゆくえは
季節の風が きめてくれるだろう
不思議な歌詞がいっぱい、、、何しろ甘いですね。
歌っていた当時と今では、歌詞の解釈に違いがあることも、、。
季節ものの歌で、流行った曲を、、。
♪ 月とヨットと遠い人
作詞:関沢 進一 作曲:松尾 健司
(「渚のお嬢さん」 B面)

月の夜に 独りしのぶ
つぶらなる あの瞳
ぬれていた 啼いていた
君は あゝ とおい人
青い月の夜
白い船の帆は
散る恋の花か
涙あふる
月の夜の 白いヨット
あの舟は かえらない
一すじの あつき涙
頬ぬらす 若き日よ
さよならと さよならで
君は あゝ とおい人
瞼とじてきく
月と波の唄
あゝ 今は夢か
白いヨット
月の夜の 一人ぼっち
君は あゝ とおい人
「 —風アダルトに— 」 ② へ続く


