逝く夏に・・・
舟木さんの曲で、8月を辿ってみると、、、
お盆にはむかえ火を焚いて、ゆかりの方の霊を
お迎えに。
♪ むかえ火
作詞:吉田 旺 作曲:船村 徹
去年おまえが 仕立ててくれた
浴衣にはじめて 袖を通したよ
襟にひとすじ おまえの髪を
見つけた時には 胸がつまったよ
むかえ火チロチロ みえるだろうか
みえたら早く もどっておいで
ひとりの夏は・・・・とても淋しいよ
とても・・・・淋しいよ
むかえ火チロチロ むかえ火チロチロ・・・
彼方に旅立ってしまったあの人は、むかえ火を見つけてくれる
だろうか。一人で迎えるとても淋しい夏、、。
京都では、7月に八坂神社の祭礼である祇園祭が始まり、山鉾巡行
で最高潮に達する。1ヶ月にわたり様々な神事・行事が行われ、8
月16日には、京都五山のお寺の檀家世襲や有志で構成される保存
会の方々で、「五山送り火」の点火が行われる。
~「五山送り火」を舟木さんの曲とともに~
左京区東山・如意ヶ嶽(大文字山)
~ 祇園 ~
♪ 祇園小唄
作詞:長田 幹彦 作曲:佐々 紅華
夏は河原の夕涼み
白い襟あしぼんぼりに
隠す涙の口紅も
燃えて身を焼く大文字
祇園恋しや だらりの帯よ
♪ 逢う瀬
作詞:藤浦 洸 作曲:戸塚 三博
LP「 友情- 舟木一夫の新しい名刺-」収録
京は加茂川 たそがれに
誰を待つのか 川べりの
宵待ち草の 花ひとつ
君によく似たうつくしさ
けぶるむらさき 東山
鐘の音色に ゆれながら
ひとり淋しく 待ちわびる
君の姿の いじらしさ
あいにゆこうか あうまいか
あわねばなおも かなしさを
耐えてたたずむ 横顔に
散るは祇園の ともしびか
東山・加茂川・祇園・大文字 ~
これぞ、たっぷり夏の京情緒 !
如意ヶ嶽(大文字山)に点火されると、反時計周りに
次々に点火されていく。
大文字 ~ 妙法 ~ 船形 ~
(祇園) (宝ヶ池) (上賀茂神社)
左大文字 ~ 鳥居形
(金閣寺) (嵐山)
右京区・嵐山では・・・
♪ 京の恋唄
作詞:西條 八十 作曲:竹岡 信幸
好きだけど たまらないほど好きだけど
あなたは可愛い薄羽の蝶々
抱くにはあんまり か弱くて
かなしく見おくる 嵐山
鳥居形松明
渡月橋
嵐山の渡月橋や嵯峨野あたりでは、鳥居形松明が一番近いようだ。
毎年8月16日、京の夏の夜空を焦がす風物詩
「五山送り火」。
テレビ中継もされ、今年はコロナ禍以前のように全面点火された。
点火時刻の20:00頃、あいにくと雨が激しくなり開始が少し遅
れたが、無事五山すべてに点火できた。
京の五山送り火で如意ヶ嶽に灯された大きな「大」
の文字が目に入ると、"あ~これで今年の夏も終わ
るんだな~"との思いが、しみじみと湧いてくる。 こうして、亡くなった人たちと毎年心の交流がで
きる習俗には、現世を生きる者の心も救われるも
のだが、昨今の現状を思うにつけ、束の間現世に
帰って来られた人々の魂が、安心して彼方へ落ち
着いて下さいますようにと祈らずにはいられない。