スポニチ連載  舟木さんの 「我が道」(7) | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                                           スポニチ連載  舟木さんの 「我が道」(7)

             2007.10.17 (火)~10.19 (木)


 イメージ 1     10月17日(火)   【16回目】
          『長谷川一夫先生の道継ぐ』

      10月18日(水)   【17回目】
          『優しく繊細だった裕次郎さん』

       10月19日(木)   【18回目】
    
          『大食いチーちゃんにビックリ』

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                  『長谷川一夫先生の道継ぐ』

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 中村 賀津雄(現・嘉葎雄)   舟木さん        井上 孝雄         長谷川 一夫
                     
      そもそもの出会いは1964年(昭和39)のNHKの大河ドラマ「赤穂浪士」。
       大物映画スターはテレビに出ないというそれまでの常識が破られた歴史的作品。
       主演の長谷川一夫さんが大石内蔵助役で56歳、舟木さんは矢頭右衛門七役で
       20歳。 年齢が離れ過ぎていたことと同じ申年生まれという勝手な親近感から、
       普通なら近づくことさえ気後れするところを、懐に飛び込んでいった。

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  右衛門七は、父の遺志を継いで浪士の一人として
  主君の仇を討つ弱冠17歳の美少年。

  大石内蔵助に浪士の仲間入りを直訴するシーンを
  好演。

    (『写真集 舟木一夫 青春の旅人』 P35より)


   「初めての時代劇で何も分かりません。」
   (弟子の林与一さんに)「面倒見てあげなさい。」

  2歳上の与一さんとはこれがきっかけで親しくなる
   ンですが、自分の出番じゃないのにわざわざ現場
     に残って演技を見てくれました。

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  長谷川一夫さんとは、歌番組で共演したこともある。
 
   そんな先生とのご縁から次女の稀世さん、その娘
   かずきちゃんと三代にわたってボクの座長公演など
     で今も共演させてもらっています。 稀世さんは舞台
     の娯楽時代劇というものをよく知る貴重な存在。
     葉山葉子さんとともに、ボクら世代が主役をやるとき
     に相手役ができる数少ない女優さんです。

                                                              長谷川一夫氏当たり役でもあった
                                        <鶴八鶴次郎> 上演にあたり、3人
                                       で墓前報告    2008.9.12
  イメージ 6                                        映画でも「銭形平次」を演じた長谷川
   一夫さん、テレビシリーズ「銭形平次」
   主役を演じたのは、大川橋蔵さん。
   舟木さんがテレビシリーズの主題歌
   を歌うことになった。
     ♪ お~と~こだった~ら~

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   大川橋蔵大先輩にも随分可愛がってもらいました。
   何度かゲスト出演もしました。 幼い頃から映画で見
   ていた方なので、やはり勝手な親近感を持っていま
       した。 

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   大変な努力家で、忘れられないのは
   「長谷川先生が敷いた舞台の娯楽時代劇という
   線路を引き継いで、どこまで伸ばしていけるかに
   懸けているんだよ」  という言葉。  早すぎる別れ
      (享年55) が今も悔やまれます。

  ボクが舞台で時代劇を続けているのは、この偉大なるお二方の思いをなんとしても継いで行き
   たいという思いがあるから。 かけがえのない出会いが、歌い手とは違うボクの一面を引き出し
     てくれているのです。

                                        『優しく繊細だった裕次郎さん』

     歌い手として成功しようと上京した舟木さんであるが、思いがけず数多くの映画に出演
     することになった。 63年のデビューから8年間で29本、そのうちの16本が日活作品。

     そこで出会ったきら星のごとく輝くスターたちは、ボクにとって大きな刺激になりました。   

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       石原裕次郎さん(右)に頭を撫でられているボクの照れくさそうな顔ったら

       裕次郎さんと初めてお会いしたのはデビューから2ヶ月目、日本テレビのトーク
         番組 「今晩は裕次郎です」 に呼ばれて。
                  あの頃のボクは今の10倍以上、照れ屋だったかも(笑い)。                         

                       日活撮影所で一緒に昼食を食べて、40分くらい雑談したことも。
           「どうだい、日活は仕事やりやすいだろ」
                       「そうですね、スタッフもみんな若いし」
           「そりゃそうだよ、オレみたいなチャランポランがこれ(トップ)なんだからな」
           と、裕次郎さんは親指を上に向けて笑っていた。
           優しく、とても常識豊か。 タフガイと呼ばれていましたが、繊細で人当たりの
           いい方でした。                                          
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          撮影で顔を合わせたことはありませんが、                                                                             同じ映画に出たことも1本あります。                                                                                                         
     67年の「君は恋人」。 ケガをした浜やん
     (浜田 光夫さん) の復帰作でした。 

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   ボクにとって日活で過ごした日々は、その後親友となった賢ちゃん(山内 賢さん 享年67)
         とも出会えた宝物のような時間でした。 ~~~ 素敵な女優さんたちとの共演も楽しかっ
    た。 映画出演を通じて得たものは多かったと思います。 歌詞の理解力や行間を読む力が
         身につき、歌い手としてのボクをさらに成長させてくれました。

                                     『大食いチーちゃんにビックリ』
   歌と芝居には共通点があると思っていて、それはある意味、疑似体験ができるということ。
    現実に恋愛できる数なんてたかが知れているが、ラブソングなら100曲でも200曲でも
    歌うことが出来るし、役も同じ。だったらたくさん経験しないともったいない。映画出演を
    重ねる中で、舟木さんはそう考えていた。

   多くの女優さんと共演しましたが、やはり当時の「日活3人娘」は特別でしたね。

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  チーちゃん(松原智恵子さん)とは63
  年の「学園広場」をはじめ、 「夕笛」 
  (67年公開の日活全作品の中で配給
   収入1位)など5作品で共演しました。

  初めて会った時の印象は、ただただ
  「きれいな人だなぁ」というものでした。

  あのころの彼女より女優らしい美しさ
  を持つ方を探すのはなかなか困難だ
  と思います。 ラブストーリーの中には
     め込むとダントツでした。

  チーちゃんの意外な一面 ~ 見かけによらずよく食べる ~ 
   舟木さんの見ている前で、アイスクリーム6ヶ半  ~ おなかを壊さないか心配しました。

イメージ 13  マコちゃん(和泉雅子さん)はボーイッシュ
   な魅力という点では代表格の女優さんで
   したね。
   64年初共演「あゝ青春の胸の血は」、65
   年、舟木さん映画初主演作 「北国の街」、 
   66年「絶唱」など多くの作品でコンビを組
       む。
     東京っ子らしく、 こざっぱりしてて歯に衣
   (きぬ)着せないタイプ。 ~~ いつも明
       くてボクにとっては会うのがうれしい人。
       だって、いまだに「舟木くん」と呼んでくれ
   る人はもう何人もいませんから。

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  そしてもう一人。 当時の男性、中でも高校生の憧れ
   の的といえば、間違いなく(吉永)小百合ちゃんだっ
   たでしょう。

   初めてあったのは、デビューして半年ぐらいのとき、
   雑誌の対談で。
   女優として日活の若手では群を抜いていた。若手
   で唯一、男優の相手役ではなく主演をこなしていた
   人だから。

イメージ 15   昭和40年2月号
  「平凡」の表紙を
   飾る。(1965)

  「花の恋人たち」
  (68年)で一緒に
  なりました。

  女優として、役者としてのプロ意識というものをダント
  に強く持っていましたね。

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    ♪ 世界は2人のために  デュエット                                     
       夢のゴールデンショー《TBSテレビ》
     (1968)

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                 別冊「近代映画」1968・3月号より )