Lovely Concert
You ＆ Me
２０１６．５．８(日) １４：００
１７：３０
～ 東京・メルパルクホール ～
(舟友さんの花束 写させて頂きました）
続 き （２）
(舟木さんトークつづき）
昼の部では皆さんが気を利かせて、３曲も立って下さって、、スタンデイングは２曲に
してたんですよ。 歌い手と聞き手の勝負、、これからは体力勝負の旅が続きますね。
ここだけの話・・・最近の歌の世界が演歌に一本化されていることについての舟木さん
の感想など。
その点、弾くんは船村先生に素晴らしいメロディを貰った。 船村先生は８０を過ぎて
いらっしゃるのに、あのようなメロディができてくるんですよね。
抒情歌いきます。
♪ 春哀し
作詞： 猪又 良
作曲： 船村 徹
歌： 舟木 一夫
昭和５２（１９７７）年
歌手生活１５周年記念曲
この愛に 溺れたら
怖いけど 溺れたい
江の島の 春の夕暮れ
空と海との かすみの中へ
お前の言葉が 燃えてひろがる
２０１３．２．２
この道の 行く先は
暗いけど 歩きたい
鎌倉の 山の細道
こぼれ落ちてる 椿の花を
お前は拾って 涙ぐんでる
２０１３．２．２
このままで 何もかも
失くなれば 幸福（しあわせ）ね
由比ヶ浜 むせぶさざ波
わざと激しく 身体を寄せて
お前は死ぬ気で 俺の目を見る
２０１３．２．２
上記の写真などを元に、Kazuyan_hmさんが作成して下さった動画「春哀し」
♪ 都井岬旅情
作詞： 黒木 清次
作曲： 服部 良一
歌： 舟木 一夫 昭和４８（１９７３）年
黒潮は たぎり流れて
吹きわたる 青い海風
君知るや 都井岬（といのみさき）に
ただひとり 南想えば
青春の 我が旅かなし
海の陽に たてがみ燃えて
野生馬 群れなす丘辺
君知るや 都井岬に
肩よせて ともに語れば
潮騒に 花咲くロマン
灯台の 夜空の光 （串間市観光協会）
照りはえる 八重の汐路よ
君知るや 都井岬に
夢の星 南十字の
はるかにも かよいくる夜を
スタンディング
♪ 渚のお嬢さん
♪ 真っ赤な太陽 ♪ 恋の季節
（トーク）
ここだけの話パートⅡ・・・歌は教えたり教えられたりするものではないということに関連
するお話。 その点、弾はしあわせだ。 船村先生の内弟子として務め、歌は教えて貰
わなかったことが良かった。
それでは北のほうへ思いっきり振ってみましょう。
♪ 喜びも悲しみも幾年月
作詞・曲： 木下 忠司
歌： 若山 彰 昭和３２（１９５７）年
俺（おい）ら岬の 灯台守は 
妻と二人で 沖行く船の
無事を祈って 灯（ひ）をかざす
灯（ひ）をかざす
冬が来たぞと 海鳥なけば
北は雪国 吹雪の夜の
沖に霧笛が 呼びかける
呼びかける
離れ小島に 南の風が 吹けば春来る 春の香便り
遠い故里 思い出す
思い出す
朝に夕（ゆうべ）に 入船出船
妻よがんばれ 涙をぬぐえ
もえてきらめく 夏の海
夏の海
星を数えて 波の音（ね）きいて
共に過ごした 幾年月の
よろこび悲しみ 目に浮かぶ
目に浮かぶ
よろこび悲しみ 目に浮かぶ
目に浮かぶ
♪ 知床旅情
作詞・曲： 森繁 久彌
２０１３．９．１７
歌： 森繁 久彌 昭和３５（１９６０）年
加藤 登紀子 昭和４５（１９７０）年
しれとこの岬に はまなすの咲く頃 
思い出しておくれ 俺たちの事を
飲んで騒いで 丘に登れば
はるかクナシリに 白夜は明ける
旅の情か のむ程にさまよい
浜に出て見れば 月は照る波の上
今宵こそ君を 抱きしめんと
岩陰によれば ピリカが笑う
別れの日は来た ラウスの村にも
君は出て行く 峠を越えて
忘れちゃいやだよ 気まぐれ烏さん
私を泣かすな 白いかもめを
白いかもめを
２０１３．９．１７
♪ 宗谷岬
作詞： 吉田 弘
作曲： 船村 徹
歌： 千葉 紘子 昭和４９（１９７４）年
ダ・カーポ 昭和５１（１９７６）年
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス咲いて カモメも啼いて
遥か沖行く 外国船の
煙もうれし 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス揺れる 宗谷の岬
吹雪が晴れて 凍（しば）れがゆるみ 
渚の貝も 眠りがさめた
人の心の 扉を開き
海鳴り響く 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス揺れる 宗谷の岬
幸せ求め 最果ての地に
それぞれ人は 明日を祈る
波もピリカの 子守のように 
想い出残る 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス揺れる 宗谷の岬
ララララ ラララ～ ララララ ラララ～
～ ～ ～ ～ ～ ～ ～
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス揺れる 宗谷の岬
グリーンよりもう少し大きな、黒のチャック柄ジャケットで。
アンコール
♪ 岬めぐり
作詞：山上 路夫
作曲： 山本 コータロー
歌： 山本 コータローとウイークエンド
昭和４９（１９７４）年
あなたがいつか 話してくれた 幸せそうな 人々たちと
岬をぼくは 訪ねて来た 岬をまわる 一人でぼくは
二人で行くと 約束したが 砕ける波の あの激しさで
今ではそれも かなわないこと あなたをもっと 愛したかった
岬めぐりの バスは走る 岬めぐりの バスは走る
窓に広がる 青い海よ 僕はどうして 生きていこう
悲しみ深く 胸に沈めたら 悲しみ深く 胸に沈めたら
この旅終えて 街に帰ろう この旅終えて 街に帰ろう
岬めぐりの バスは走る 
窓に広がる 青い海よ
悲しみ深く 胸に沈めたら
この旅終えて 街に帰ろう
街に帰ろう
にこやかな笑顔に豊かに湧き出る声を乗せて、 舟木さんは幸せそうにステージを終
えられた。 舟木さんの青春に私たちの青春を重ねてもらい、丸ごと包みこんでもらっ
た幸福感は、しばらくの間舟酔いとなって、ゆらゆらと続いていくに違いない。 自ずと
” 舟木さん、有難うございます ” の気持ちが湧いてくる。
♪ 春哀し について、 昨年のシアターコンサートの曲をお聴きになった船村先生
が 「 今の舟木くんの声で ♪ 春哀し を聴いてみたい 」 と仰ったということだ。
この曲については、 船村先生の思い入れも強いものがおありのようで、今後吹き込
みをしてこの企画のCDが発売されるとのこと。
A面コレクションや、昨年発売の 「舟木一夫 船村 徹を唄う ～その人は昔～ 」 に収録され
ている舟木さん３２歳時の ♪ 春哀し では、
イントロからのギターの弦一本の響きが、何とも
哀切でたまらない。
それまでの舟木さんの曲には、叶うにしろ叶わ
ないにしろ、 一途な想いを純粋に、 ストレート
に表現した作品が多いと思われるのに、 鎌倉
の山道を行き、 由比ヶ浜に佇むこの二人は、
複雑でもつれた愛を抱え、抜き差しならない極
限に立たされているようだ。
こんな大人の世界を歌いながら、 この頃の舟木さんの声はなおまだ澄んで瑞々しい。
ギターの音色が、この愛の行方をいっそう哀しいものに掻き立てていく。
今回お聴きした新しいアレンジでは、 深い響きの中に艶も陰影も溶け込んだ舟木さんの
声で、 もうひとつの ♪ 春哀し の世界を聴かせて頂けたと思った。
１５周年のときの舟木さんで聴きたい時もあるだろう。 新しいアレンジの、 今の舟木さん
の声で、この究極の愛の世界を胸に収めたいときもあるだろう。
船村先生にはもう一曲、例えば ♪ 春哀し のような作品を舟木さんに書いて頂きたい
と思ってきたが、 もう一度この曲のCDを発売して頂けるなら、楽しみで仕方ない。
スケジュールが立て込んでいる舟木さんにご無理をお願いして、ぜひ早くCDを手にしたい
と思う。
Lovely Concert NO．２８ では、♪ 春哀し とともに、黒潮のロマンが薫る ♪ 都井岬
旅情 や、アカペラから始まり、 燈台守の哀歓がスケール大きく歌われた ♪ よろこびも
悲しみも幾年月 で、舟木さんの歌の力を存分に堪能させて頂いた。 嬉しい時間であった。
