「水戸黄門」再放送
第30部 第14話: 『激闘!忍びの対決』 ( 和歌山 )
TBSチャンネル1
2016.4.6 6:00~7:00



ゲスト・・・徳川光貞:舟木一夫
【あらすじ】
光圀(石坂浩二)一行は徳川御三家の一つ、紀州へ向っていた。 その山中で一行は
伊賀忍者の一団に襲われる。 お娟(由美かおる)の活躍で難を逃れたが、おるい(加
賀まりこ)がけがを負い、 一行は農民の源蔵(中村方隆)、あかね(鶴水瑠衣)、父娘
の家でかくまわれることになった。 実は父娘は根来忍者の一員だ。
伊賀忍者はなぜ、一行を襲ったのか。 柳沢吉保の陰謀が隠されていると、光圀は見
伊賀忍者はなぜ、一行を襲ったのか。 柳沢吉保の陰謀が隠されていると、光圀は見
破った。
ところであかねは、城下で紀州傘を作っている半次(佐伯太輔)と恋仲にあったが、半
次の父、久作(レッツゴー長作)は二人の仲を快く思っていなかった。久作父子は公儀
の隠密で平和には暮らせない定めだったからだ。
久作は紀州城下に火を放ち、 人々を混乱に落し入れるよう指令を受けていた。 その
ことを知らされ、半次はあかねを諦めようと決心する。 結ばれることができない若い二
人を、あわれに思う光圀だった。
光圀の命を狙う、伊賀忍者、それを阻止しようとする、根来忍者の闇の戦いが激しさを
増す。 紀州藩主、徳川光貞(舟木一夫)は光圀の命を守ろうと、自ら出向き、騒ぎをお
さめようとするのだが…。
(TBS水戸黄門第30部第14話あらすじより)
天の橋立を立ったご老公一行は、紀州和歌山
ご公儀の伊賀者が、何故ご隠居様を狙うの






天の橋立を立ったご老公一行は、紀州和歌山 へ向かっていた。

和歌山に着いたご老公一行
は、謎の忍びの一団に襲わ
れる。
公儀の草?
探索地に根付き、普段は土地
の者になりきって暮らし、いざ
というときに働く隠密だ。
ご公儀の伊賀者が、何故ご隠居様を狙うの です?
すべてご公儀に召し抱えられている訳ではない。
中にはお役ご免になったものもある。 そのような
者を使うとなると、やはり柳沢吉保、、、、
ここは紀州藩の重役たちの住まうところ。
すると、伊賀者の背後には紀州藩の重役もいる
ということか。 面白くなってきたぞ。

紀州藩主・徳川光貞 お点前



(光貞、紀州藩家老・土屋忠次に)
水戸殿が忍びで上方へ参っていると申すのか。
(土屋)
殿、 水戸様は殿のご前に現れるでしょうか。
何が言いたいのだ。
はい、水戸様は、若殿綱教様六代将軍ご就任に反対される方々の急先鋒。
紀州家を決して快く思っていません。
愚かなことを申すな。 水戸殿は、決してそのようなお方ではない。
土屋、その方も紀州藩の家老の一人なら、われら御三家の間に亀裂が入らぬ
ように心を配ること、それが役目じゃ。 とくと心得よ。


根来衆忍び・源蔵 公儀の忍び・下野の久作 

ご老公一行を助けたのは、紀州北部
根来地方の武装集団・根来衆の長(おさ)
・源蔵。
おるいが腰を痛めたため、源蔵の家で
世話になることにした。娘のあかねは、
紀州城下の傘職人・半次と恋仲である
が、半次の父は、公儀の隠密”下野の
久作”という草(忍び)であった。

公儀の隠密である以上、逃れられぬ運命がある。 裏切り者は
たとえどこに逃れようと生きては行けぬ。 これが伊賀者、公儀
隠密の掟だ。 親代々の使命、 心得ていようなぁ。


(源蔵の知らせにより駆けつけた紀州藩近習頭・香川蔵人に)
香川様、いかがでございましたか。
お前の見抜いた通り、水戸のご老公様に相違ない。 やはり、水戸のご老公様がわが紀州の領内
で伊賀者に襲われたか。 源蔵、伊賀者が誰の命令で動いているか知らぬが、ご老公様が紀州
でお命を落とされたらただでは済まぬ。 その方らで、お守りしてくれ。
根来衆の名にかけて
よろしく頼む
やはり水戸殿か。 
恐らく、柳沢吉保様がわが領内で水戸様を亡き
者にし、紀州と水戸の仲を引き裂こうとの企てかと。

して、水戸殿は今どこにおられるのじゃ。
拙者存じおりの、根来衆の下においでに
なります。
根来・・・
はい

伊賀者が水戸殿の居所を突き止めねばよい
のだが、、、
殿
突き止められれば水戸殿は無論、根来も伊賀
者の餌食となろう。
根来衆をお信じ下され。

香川、 水戸殿を必ず守り抜くのだ、よいか。
ははー、しかと心得ました。
何者かに襲われ、重傷を負った久作は、息子に告げた。 

傘屋久作とは仮の姿。
役目は、命令があり次第この家に火を放ち、和歌山城下
を混乱に陥れること。
半次、”下野の半次”として、役目を果たしてくれ。
半次、死ぬな。 死んではならぬ。
草を抜けることさえ出来たら、、。
(家老・土屋と伊賀者・榎本との会話)
光圀が紀州を出ていないとすると、根来衆かも知れぬ。
ここは紀州、 根来の残党が動いたとしてもおかしくはあるまい。
光圀を見つけ次第、草に命じて 城下に火を放ち、城の者どもを
混乱に陥れ、その隙に討ち取る。
行け!
討ち取り役の草一人が戻らなけ
れば光圀が潜んでいる証拠、見つけて来れば、それでよし。
なるほど、忍びとは非情なものだ。
ついに、久作の元に指令が来た。

そこへ、黄門様が久作を説得にやってきた。
もしも人に言えない深いしがらみがあるなら、子には
残さずお前さんの代で棄て去るべきではないですか。
それが親の務め、、。 久作さん、諦める前に諸国を
巡り歩いたこの隠居を信じてはもらえませぬかな。
葵の御紋、、、もしや、水戸のご老公様、、、。
帰りのご老公一行を狙う伊賀者を、根来の源蔵が守る。

久作は、半次に手紙をご隠居様に届けさせた。
久作さんは伊賀者だ。 今、殺される覚悟で草を抜ける
決心をした。 せがれとあかねさんのためにな。
源蔵さん、私のことは大丈夫だから、久作さんの子を思
う気持ちがわかるなら、助けてやっては呉れまいか。
源蔵は、久作を助けるために城下へ向かう。
「これから紀州藩近習頭・香川蔵人様の下へ行き、全て
洗いざらい話すんだ。助ける道はそれだけだ。
久作殿、子供たちの幸せのためだ。」

伊賀者が水戸殿を襲撃すると申すか。
はい、ですが公儀の草はご老公様と長(おさ)の説得を受け、ご城下に火を放つのを思い
とどまりましてございます。
香川 馬 引け!
家老・土屋が出向いて、藩主・光貞が城で待っていると黄門様をおびき出そうとするが、
下手な芝居はそこまで。
愚か者 ! 静まれ! 静まれ!! 紀州藩主・徳川光貞公にあらせられる

土屋、紀州藩家老ともあろう者が、
愚かな振る舞い、恥を知れ。
殿、拙者は柳沢様の、、、
伊賀者・榎本により命を絶たれる。
榎本は、自ら命を絶つ。
死なせるな。 黒幕を突き止めるまでは死なせてはならぬ。
控え、香川。 殿
これ以上の騒ぎ、公儀を無用の混乱に陥れ
るだけだ。

根来の源蔵か。
よくぞ、水戸殿を助けて和歌山の城下を守って
くれた。 礼を申すぞ。
もったいのうございます。
続 く