上野公園 散策 | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                               遅ればせながら                                    
               【 新緑の 上野公園  散策      

                         2015.5.24(日) 


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                                              (敷地内側から)
       寛永寺・輪王殿の正門である旧本坊表門(通称:黒門)を抜けて、 寛永寺・根本
       中堂に行ってみる。
                                     
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   中央噴水から、東京国立
   博物館を見る。

   特別展
   「鳥獣戯画─京都 高山寺
             の至宝─」
   が開催されていた。
    

    平成館 特別展示室   
   2015年4月28日(火)
      ~ 2015年6月7日(日)
  

       会期終了間際の日曜日でもあり、すぐに観覧できるはずもなかったが、「鳥獣戯画」
       展示コーナーまで、160分待ちの表示、、。 3時間近く待つ気力はなく、お手軽なとこ
       ろでショップへ向かう。
                                     
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   東京国立博物館平成館までは、待ち時間0で
   すぐに入れるが・・・クリアファイルで拝見気分。

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   ついでに、思いがけず出会った       木陰のなか、奏楽堂の前を通って行くことにする。 
   黒田清輝 「湖畔」 も購入。             
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               
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   舟木さんの曲にも
   「帰郷」はありますが。




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   若い芸術家の作品を眺めながら
   奏楽堂へ。



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         重要文化財
   旧東京音楽学校奏楽堂
    設計: 久留正道

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  (奏楽堂前設置のパネルより)

                   

   
      寛永寺に向けて信号を渡ると、煉瓦造りの立派な建物と同じ外観の珈琲専門店が、、。 
      黒田記念館別館1,2Fに入っている 「上島珈琲店黒田記念館店」
                                                               
イメージ 20       「黒田記念館」 とは、                       
       もしかして、あの黒田清輝の、、、?
 

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       作品や遺産を美術の奨励に役立てるように、という洋画家・黒田清輝(1866~
       1924)の遺言により創られたという「黒田記念館」。
       昭和3年(1928)に竣工、同5年に帝国美術院附属美術研究所として開所した。
       現在は、東京国立博物館に属する施設であるから、 さっきのショップで「湖畔」
       のクリアファイルが購入できたのも、当然だった。 
                                                        
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       油彩画約130点、デッサン約170点、写生帖などを所蔵し、特別室と黒田記念室で
       展示されている。

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                                   《 湖畔 》      1897年    (重要文化財)
                                       69×84.7㎝   油彩・画布
                                       
                  「 近代日本洋画の父 」 とも称される黒田清輝の最高傑作 「湖畔」 のモデルは、
                  後に黒田夫人となった当時23歳の照子。 避暑に来た箱根・芦ノ湖を背景に、浴
                  衣を着て団扇を持ち、岩に腰掛けている。 芦ノ湖は悠々と水をたたえ、遠くには
         小高い山々。 
         日本の夏独特の湿潤は、避暑地の風景でさえ、しっとりと湿らせるものらしい。 
                   涼やかで瑞々しい色彩と女性の雰囲気が見事に溶けあって、日本の高原の気
                   配が伝わってくる。 パリで学び  ”外光派” とされる黒田清輝の、自由で明るさ
         に溢れた独自の洋画表現の中にも、しっとりとたおやかな情緒がたっぷりと滴っ
         ているようだ。
        
         最近、 黒田清輝の幻の作品がオークションに掛けられたとの新聞記事があった。
                                          (2015.7.19 読売新聞)

         その画は、黒田が亡くなった翌年出版の「黒田清輝作品全集」には図版が掲載され
         ていたが、当時から個人が所蔵していたため、 一般公開されていなかった 「 秋の
                  清水寺 」 (油彩画)。  文献や様式などから、 優れた作品の多い1890年代半ばの
                  作品とみられている。 この時期の黒田作品が再び注目される機会となったのでは、
                  ということである。
      
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                  「湖畔」に描かれた女性は、たおやかとしか言いようがない雰囲気を醸しているが、
         芦ノ湖を背景に高校生の佐藤 洋君(舟木さん)は、うんとキュートで可愛い女学生
         やその仲間たちと、清らかで爽やかな青春を過ごしていたのだった。

                                  東映映画 「君たちがいて僕がいた」    1969年

        湖畔のホテルのガーデンから                                                     イメージ 38
        ヒロシ君は急に駆け出して・・・
               

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                              後を追うチョコちゃん
                                                              
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       二人で松林へ                         うふっ  ヒロシ君が好き!                                                                                

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                豊かに広がる芦ノ湖を眼下に、行き交うロープウエイ

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                    《黒田記念館特別室  秋の公開 》       
                     2015年10月27日(火)~11月8日(日)

        代表作である「読書」(1891年)、「舞妓」(1893年)、「湖畔」(1897年)などは、特別
        室で年3回、新年、春、秋に各2週間の公開となっている。 会期は短いが、 秋には
        ぜひこの涼やかな美女にお目に掛かりたいものである。


                  黒田記念館のお隣は、国際こども図書館

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        児童書を専門に扱う図書館で、国立国会図書館の支部図書館であり、明治西洋
       建築の旧帝国図書館を増改築しながら、今の姿になっているという。。


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                     ネオ・ルネサンス調の風格ある建築、
                     明治の雰囲気を今に残している。     (説明のパネルより)
  
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               「国際子ども図書館」は、ルネサンス様式を取り入れた明治期洋風建築の代表作
               のひとつ。  「 旧東京音楽学校奏楽堂 」 なども設計した久留正道による設計で、
       「東京都選定歴史的建造物」に指定されている。

                 
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      国際子ども図書館の前庭には、
      噴水の中に「小泉八雲記念碑」
      があるということだが、改修中の
      今は、生憎 工事用の囲いの外
      に移動していた。

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                                         (Wikipediaより)

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                     小泉八雲を顕彰する碑 
                   天使群像彫刻 「蜜」
           
       この記念碑は、小泉八雲の東京帝国大学時代の教え子であった詩人の土井晩翠
       が、23歳で病没した長男英一の遺言に基づいて、小泉八雲を偲んで昭和10年に
       建てたもの、ということである。
       碑は八雲の肖像のレリーフを正面にはめ込み、上部は壷を囲む天使達の群像彫
       刻となっている(小倉一郎作「蜜」)。

       工事中のため後に回り込むことが出来なかったが、  裏面には小泉八雲の略歴を
       書いたあと、土井晩翠の長男の遺言に基づいて、父の土井林吉(りんきち・土井晩翠
       の本名))が記念碑を建てた旨が刻まれているとのことである。
        
       現在、貴重な建築遺産を保存利用しながら、新しい機能と空間を合わせもつ図書館
       としてリニューアル工事が行われている。 既存棟に併設する形で近代的な新棟が
       増築され、平成27年に完成予定とのこと。 貴重なルネサンス様式の明治期洋風建
       築代表作の建物に並んで、どのような新棟が完成するか、上野散策の楽しみがまた
       一つ増えてきた。
    
                   
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                      《 歴史と文化の散歩道 》 

        東京国立博物館~奏楽堂~黒田記念館~国際こども図書館~寛永寺への道は、
        東京都が定めている「歴史と文化の散歩道」(23ヶ所)の「谷中コース」に当たって
        いた。  しかし寛永寺への道を急ぐあまり、 会期中の国宝絵巻や日本の代表的
        洋画家の作品を鑑賞したり、ルネサンス式建築物の中に入って明治を味わうとい
        うことが出来なかった。  まったく、上野は駆け足で巡るにはあまりにもったいな
        いところだ。

        わずか半日の上野戦争(1868年7月4日・慶応4年5月15日)により全山焼き払われ
        てしまった上野が、明治6年(1873) 「上野公園」となり、日本で最初の公園として
        甦った。 明治15年(1888)、東京国立博物館が開館して以後、 この地は数多く
        の文化施設が集まり、上野のお山は百数十年以上 ” 文化の森 ”  として親しまれ
        てきたことになる。  やっと 上野のお山の中心だった「 東叡山寛永寺 」 の門が
        見えてきた。