舟木一夫特別公演『 新歌舞伎座公演 』 を振り返る〔4〕 | 満天の星Lovelyのブログ

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60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                        舟木一夫特別公演
              『 新歌舞伎座公演 』 を振り返る  〔4


                        芸能生活35周年記念   
                                      『 坊ちゃん奉行 』
                          1997 (平成9).2.1~2.25

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                   作: 小野田 勇
      脚本・演出:  中川 寿夫

              主な配役

      夏目 大二郎: 舟木 一夫
      萩 乃     :  葉山 葉子
      一乃矢帯刀 : 山下 規介
      青江 千之助: 小島 秀哉
    
      神倉 数馬  :  竜 小太郎
      荒木 又十郎: 藤堂 新二

      おえん    : 土田 早苗
      清       : 庄司 歌江



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            【あらすじ】 

     四国伊予浜藩に、新任の勘定奉行役として
     江戸家老の子息の次男坊、夏目大二郎が、
     着任することになった。
     若君ご学友の縁で、政事に黒い霧が掛かっ
     ている伊予浜藩の大掃除を命じられたので
     ある。晩秋の昼下がり、御用船に付き添うの
     は、ばあやの。 浜での出迎えには、長崎
     留学から帰国する神倉数馬を待っている、伊
     予浜藩一の深窓の美女で城代家老の息女・
     萩乃。 勝手放題の重役たちを、度胸一番
     やっつけるか、と意気込む大二郎には、江戸
     の芸者・おえんが近づいて来ている。
     刺客たちが大二郎と間違えて数馬に切りかか
     るが、大二郎は瞬時の早業で数馬を救う。
     

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      城中では、重役一同が手ぐすね引いて大二郎を
      待っていたが、 遠慮がちなのは、 主家の一族で
      ある次席家老・一乃矢帯刀。 家中勘定方・青江
      千之助に ”うらなり”などと仇名をつけて笑う大二
      郎に、重役たちはしつこく屈服を迫る。  業を煮や
      した大二郎は、”自由勝手たるべし”のお墨付きを
             取り出して重役たちを平伏させる。  そして、お口
             直しの江戸前の御挨拶と「かっぽれ」を明るく踊る
      のだった。 伊予浜藩にも、藩政の乱れを糺(ただ)
      そうとする「熱血党」を名乗る数人の若侍がいた。 
      その中で、新しい喧嘩友達ともなった荒木又十郎
      には、”山嵐”の仇名をつけてやった。
      巻き返しを図る重役たち絡みの事件は、坊ちゃん
      奉行の周りで次々起こっていくのだろうが、、。

             二幕八場の舞台は、
                    四国伊予浜港
                      ~城内奥書院
                        ~場外堀端の道
                          ~湯の宿・いか銀離れ座敷&中庭
                             ~雪の立廻り大乗宮境内
                                ~四国伊予浜港

          といった流れである。下の写真は、多分【雪の立廻り大乗宮境内】だと思われる。
          舞台の山場や後半は想像するしかないのだが、ここで見事 ”坊ちゃん奉行 ” が
          黒幕一味をやっつけ、藩政の乱れをただしてお江戸まで帰ることになるのだろう。                       気になるのは萩乃さんとのことであるが、伊予浜港から、無事出航のようである。
                     ばあやの清も、きっと喜んで大二郎に付き添っているに違いない。


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  イメージ 6   新歌舞伎座での「坊ちゃん奉行」パンフレットは
   手元にないので、あらすじなどは翌年の全国特別公演
   パンフレットを参考にした。
   (「坊ちゃん奉行全国特別公演」
               平成10年9月28日~910月28日)

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     新歌舞伎座とはキャストも変わり、
     ばあやの清は浅香光代さん、荒木 又十郎
     には昨年9月、今年2月と舟木さんの舞台に
     ご出演の大門正明さん。 葉山さんや土田
     さんは出演されていない。



                 平成10年9.28~10.28のスケジュール
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10日間、ほぼ一日2公演でこんな移動日も・・・

             神戸~高知~愛媛~徳島~滋賀~長野~新潟~静岡
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    全国公演でばあやの清を演じられた浅香光代さんは、ヒット・
    パレードのほうでも舞で花を添えて下さったようだ。

    伊予浜藩一乃矢家の主人(あるじ)となった病弱の若君に代わり、
    ご学友のよしみで勘定奉行役として赴任した夏目大二郎。
    部屋住みとはいえ、江戸家老の子息が国許の奉行に着任す
    る突飛な人事。 しかし、江戸住まいの若侍にはたとえ着流し
    といえど、立ち姿、佇まいに品格が漂う。 いつまでもばあやの
    清が付き添っていても、新歌舞伎座だけでなく全国の皆さんが
    目にした ” 坊ちゃん奉行 ” の殺陣の瞬時の早業・・・拝見したかったと、今更に残念である。