ふれんどコンサートNO.71 | 満天の星Lovelyのブログ

満天の星Lovelyのブログ

60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                     ふれんどコンサート NO.71
 
 
            2012.7.25(水) 東京メルパルクホール
 
                                                 イメージ 1
      50周年の今年の後援会主催のコンサートは、
       舟木さんのオリジナル曲を中心に
       構成していく、ということである。  
 
       ふれんどコンサート、ラブリーコンサートなどに
       行き始めたのは、2年ほど 前からなので、過去の
       後援会主催コンサートについてはよくわからない。
 
        これまでのところでは、カバー曲などもたくさん歌って楽しませて
        くれた舟木さんだが、5月のラブリーコンサートでは、あまり表に
       出てこられなかったオリジナル曲を中心に歌われ、今回はオリジ
       ナル曲の中でも、全曲自作曲という試みである。
       『WHITE』系を中心に全曲自作曲で通す、
       今までにこんな試みはあったのだろうか。
 
         
                                                                     イメージ 2
       『WHITE』 の曲を、たっぷりとコン
              サートで聴きたい!
       という思いは、ますます強くなって 
       いたが、通常コンサートではそれ 
       は望めない。
       2010年の「WHISKY‐LONELY』 や 
        『斜/me/節』 だけは、幸い何度も
       堪能させて貰ったが、
       ” もっと歌ってほしい~ ” という、
       我儘な思いは未消化のまま残っ
               ていた。
 
       ところが今回は、音源になってい
               ないという演歌系の自作曲も含め
       て、『 WHITE 』 を歌って下さるとい
       う。 いやが上にも期待が高まる。

               
       舟木さんも、後援会主催のコンサートでしか出来ない今回のような構成は、きっと待ち
       望んでおられたのではないかと思う。 
       50周年を迎えて、やっと歌える、 やっと聴かせて頂ける、ならばこの時間を目いっぱい
       楽しませていただこう、、。
       そう思うだけで、もう気持ちがゆったりと開放されていくのがわかる。
       今日は ” 一日 舟木一夫デー ” 。
 
 
       まずは、きらびやかな明かりの中で、『 WHITE 』 シリーズからスタートして4曲。
      
 
              ♪ 愛だなんて言う前に
              ♪ みんな旅人
              ♪ 手さぐり坂
              ♪ 糸車
 
        これらは、CDで、たっぷり耳になじんだ曲。
        上田成幸の心情を、歌い手である舟木一夫が、今、客席に届ける。
        フルコーラスの歌詞に、それぞれの想いを乗せて聴く。
          
         迷い、失意、試行錯誤、暗中模索、薄明の夜明け、微かな手応え、望み
         、、、若い身体にみなぎる決意
         
        やはり『WHITE』は、歌詞を全部聴いてこそ広がる世界である。
 
 
 
        その後、自作の、音源になっていない演歌系の曲ということで、2曲ずつ曲名を紹介
                  しながらの進行となる。
        音源になっていない曲などもちろん初めてであるし、舟木さん自作の演歌系の曲
        というのも、興味しんしん。
 
        雨、霧、涙、港、女、別れ・・・使い古された言葉と湿った情緒たっぷりの演歌の
        世界で、詩人の舟木さんが使われる言葉は、どんな言葉か?
        まさか、四七抜き音階といわれる典型的演歌の音階で作ってあるなんてことは?
 
             ♪ 風の別れ唄
             ♪ たそがれこぬか雨
             ♪ 夢しぐれ
             ♪ ちょっと演歌で歌ってあげる
             ♪ ぬくもりはぐれ人
             ♪ 逢えてよかった
 
        もちろん、演歌なら演歌らしくの歌詞、曲調ではあった。
        しかし、歌い方も含めてあくまでさらりとした舟木さん流であり、何でもござれで作れる
        才能は、本当に凄い。
        ♪ ぬくもりはぐれ人 の ♪  わたし はぐれびと~  のメロディは、今でも頭の中で
        リフレインしている。
 
    
  イメージ 4               後半は 『 WHITE 』 シリーズに戻って、
 
 
                   ♪ かくれんぼ
                   ♪ あいつ1/2
                   ♪ ガラスの架橋(はし)
                      ♪ END-FIN-FINE(ラストシーン)
                   ♪ 潮どき
                   ♪ 浮かれ笛
 イメージ 5                  ♪ 斜/me/節
 
 
                                  イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
   今回のふれんどコンサートでは、
   『 WHITE 』 から3曲、
   『 WHITE Ⅱ』 から5曲、
   『 WHITE Ⅲ』 から3曲 の11曲
   を聴くことが出来た。
 
 
 
         『WHITE』シリーズには、
         30代後半の作品であるとは信じられないくらいの、瑞々しい心象風景が広がる。
         迷いと失意の中で、もがきながら、”世の中いろに夜が明ける”世間を、斜めに見て
         半分居直り、自嘲し、生きて、ピュアな愛を歌う。
         これって、「尾崎豊」よりはもちろん大人だけど、まさしく ”若さゆえの陰りの部分”
         じゃないの? 
         
         たたみ掛けるように 続く
 
              ♪  責めるつもりはないのです
                  うらむつもりもないのです・・・・さようなら
                   ~   ~   ~
                   あなたのために 生きたこと
                     生命(いのち) かけて 忘れない   
イメージ 6 
                                                                    
        あの人ごしに春は逝き・・・  哀しみごしのさんご礁 
 
           異国の潮風の中、陽射し、昼下がり、・・・
               
                   あの人ごしのあれこれ・・・ 
                
                      そして、 花びらごしに春は逝く・・・
 
 
       何と華麗で、儚く、哀切なラストシーンなのだろう。
 
       やはり ♪ END・FIN・FINE(ラストシーン)  はフルコーラスで聴かせていただきたい!
 
       ラストは ♪ 斜/me/節
       この曲はコンサートで随分と力を発揮する曲のように思えた。
       2010年コンサートで、その手応えがしっかり得られていたのだろうか。
 
       舟木さんは、『 WHITE 』 シリーズは、(吹き込んだときの声も今よりはまだ若いし)歌う
                のがちょっと早すぎたかな、という気もすると言われていたが、とがった神経、飢餓感、
               繊細な息遣いから感じ取れるぬくもりは、あの頃ならではのもの。
       きっと、当時は辛くて歌えない曲もたくさんあっただろうが、舟木さんが上田成幸として
               息をしていた時代がつぶさに感じられる 『 WHITE 』 シリーズ。
       今は余裕で届けてもらえる。 
       今の声の中からは、とがり過ぎた神経も、繊細すぎた心情をも乗り越えて、別の高みに
               達した歌い手だけにあるぬくもりが届いてくる。
       「舟木一夫」 にしか 「上田成幸」 は届けられない。
 
 
       今日は一日舟木さんの 『 WHITE 』 に心を預けていればいいとなれば、ゆったり メル
               パルクの客席に沈みこんでいられる。   幸いスタンディングもない。
       点滅し、会場全体に分散していた明かりが、ステージの舟木さんに集められていく様子、
       華麗なタッチのピアノや平野さん、達ちゃんのギター、鋭い金属音で突然サウンドを切り
                裂くサキソフォンにスポットライトが当てられていくのを、目で追いながら、楽しんでいれ
                ばよいのだ。  心地よい時間はあっという間に過ぎていく。 至福の時間はどうしてこうも
                短いのだろう。
        こんなに、こんなにたくさん舟木さんは 『 WHITE 』 を歌って下さったのに、、、。
        もっともっと聴いていたかった!!
                                                             
       そして、至福の時間をもっと至福に演出してくれるもの。                     
       お茶とケーキと語らいと・・・

  イメージ 7