「蜃気楼」 | 満天の星Lovelyのブログ

満天の星Lovelyのブログ

60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

                                「 蜃気楼 」
 
 
                                 作詩: 上田成幸
                                 作曲: 上田成幸
                                 2000年(平成12年)10月発売 カップリング曲 さよならの朝に
 
 
イメージ 1
           
 
   平成12年といえば  G3Kのコンサートツアーが始まった年だ。
   舟木さんは、お芝居の一ヶ月公演もこなしながらの、随分ハードなスケジュールだったということだが、
   その上に、シングルCDも3枚発売となっている。
 
   平成12年1 月 「想い出カフェ・オレ」  (C/W どうせ On The Rock)
         8 月 「小さな手紙」       (G3K   舟木一夫)
         10月 「蜃気楼」         (C/W さよならの朝に)
 
  
 
      「浮世まかせ」で
      花を枕の盃に  紅のかおり舞う午後を過ごすのは、「蜃気楼」の1年半後のこと
 
   「蜃気楼」での午後は、まだ少し寒い
 
 
     ” 思いがけず 夢にはぐれてしまったから
       こころが揺れる                        イメージ 3
 
       ゆりかごが揺れる
 
       遠い日の想い出は
       ゆらゆらと 揺れるゆりかごのなか
       眠りに誘われ まどろみとなる     
 
     ” 顔をうずめた母の胸
       遠い日の木漏れ陽
       移りゆく季節に 
       人は巡って
       繰り返した出会いと別れに
       ぬくもりを抱きしめる           
 
     ” ゆらゆらと 揺れる陽炎の日々
       見えないものが見えていたのか・・
       まさしくあれは「蜃気楼」・・・
       はぐれた夢を探しあぐねて
       とまどいの中で 微笑みを呼びもどす 
      
     ” 揺れないで  泣かないで
       うつむかないで
       寒い午後は誰かの手に ゆだねればいい
       寒い午後は誰かの手に ゆだねればいい  
 
      
       たとえ寒い午後ではあっても、この寒さをゆだねられる誰かがいる。
       紅のかおりが舞う春の午後を、浮世まかせで生きるひとも、もちろん決して一人ではない。 
 
       絵のようなシーンの中に、どうしようもない舟木一夫(上田成幸)の人恋しさが溢れる。
      
 
       人を信じないなんて、俺には出来ないよ         イメージ 2
       人が恋しくなかったら、
       情のある歌なんか唄えるもんか  (写真集「瞬」P2より)
 
 
       だからあの声、あの眼差しなんだ。
       あの声、あの眼差しに、彼を見つめる観客は みな 
       痛みを溶かされ、ぬくもりに包まれていく。
 
 
       ひとはみな
       思いがけない人生を生きるもの
 
       だからこそ
 
      ” 人はいつも 人にすがり
        とまどいを繰り返しながらも                         2009年(平成21年)6月発売
        ぬくもりを探し いたみを溶かす愛を求める
 
        おだやかによみがえる   木漏れ陽のなかでさえ ”
        
     
 
       2012ファイナルコンサートを済ませたら、いよいよ50周年の幕が開いていく。
       途中、お互い見失っていたとはいえ、人恋しい彼に、淋しい思いはもうさせられない。
       そしてたっぷりと、できれば浴びるように彼の歌を堪能していきたいものだ。
       舟木一夫は走る。 元気で、駆け抜けて欲しい。