
「君へ心こめて」~舟木一夫コンサート2010より~
1997年(平成9年)8月発売
2010コンサートオープニング曲
昨年のコンサートでは、緞帳が上がると満面の笑みをたたえて、舟木さんが
この曲で私たちを迎えてくれた。 しかも、しっかりと3コーラスで、、、。
この曲は特に3コーラス歌ってほしい曲のひとつ。
何故って、舟木さんが君(=私たち)へ心を込めて届けてくれる、
メッセージのように聞える曲だから。
木枯らしの夜空を、見上げるのじゃなく、 

肩で支えてひとり歩く彼。
外灯もまばらな舗道を、、、。
コートは着ているのかしら?
たとえ着ていたとしても、
冷たく吹きすさぶ風が 突き刺さるように
裾を翻していくわよね。
いろいろなことがあった筈なのに
彼の方が私たちに聞いてくれるの。
” 望むひとに 夢に めぐり逢えたか ”
” 寒さ閉ざす 明日はあるか ” と
そりゃあ いろいろだわよね、
ひとそれぞれの人生だもの。
でも 聞いてくれて ありがとう。

苦しいことも辛いことも、
彼の中からは みんな流れてしまった。
身にまとっているとすれば
もはや そのエッセンス。
芳醇な香りとなって 彼を包み
彼の香りを立ち昇らせる。
今 彼は
限りなく優しいまなざしを向けて
私たちの人生までも気遣ってくれる。
” 悲しみを悔やみを 抱いて生きるな ”
” 何よりも君には それを願う ”
そのうえ、心込めた歌まで歌ってくれて、
励ましてくれるのだ。
” 俺が心こめる 歌の一片 ”
” 春を告げろ 君に届け ”
オリジナルでは
” 春を告げろ 君の空へ ” とまで歌ってくれている。
彼の心込めた歌が、大空をわたり、風に乗り、私の元へ本当に届いてくるようではないか。
ふんわりと優しく力強い、彼のメッセージが。
もう、この辺りまでくると、彼のメッセージが届くのは、 「私たち」へではなく、はっきり、しっかりと
「私」へなのだ。
舟木さん
上田成幸さんの作られた「君へ心こめて」を、私はこんな風に聴いているのです。
いつも、いつも、こんな風にね。