夜のプラットホーム | 満天の星Lovelyのブログ

満天の星Lovelyのブログ

60周年をあれほどに輝かせながら61周年へと繋げていかれた舟木さん、本当にお見事でした!
2023年もこれからもずっと、素晴らしい夢時間を頂けますように・・・。

舟木さんの「夜のプラットホーム」
イメージ 1
 
いつの世もプラットホームは別れの場
舟木さん
今までになく 濃厚に ドラマチックに別れを歌っています。
タンゴのリズムが さらにその想いを盛り上げていきます。
伸びのある声で表現力は自由自在といったところ
 
  ♪ さよなら さようなら  君いつかえる ♪
 
夜空に響く、哀切な ”さよなら さよなら” が、まるで吸い込まれる
ように消えていきます。
(舟木さんになら、ちょっと言われてもみたいものだわ)
 
あまりに士気を削ぐ詞とメロディだということで、発禁処分を受けたと
いわれるこの曲。
戦後、二葉あき子さんの歌で大ヒットとなりました。
 
二葉さんは、舟木さんのことを大変気に入り、とても可愛いがって下さったということです。
わたしは、もしかして、二葉さんは舟木さんのこの「夜のプラットホーム」の歌唱を大いに
評価して下さったからではないか、と思っているのです。
自身が正当な音楽教育を受けた歌手として、また、もちろんこの歌のご本家として。
彼女の表現したかった思いを、舟木一夫の歌唱が見事に表現してくれたと、二葉さんは評価し、
そして気に入って下さったのではないかと・・。
 
舟木さんのこの歌い方は、デビュー当時の可愛らしいものとは違いますので、受け止めかねる
方もあるかも知れません。
でも、”いつまでも、柱に寄り添い、夜のプラットホームにたたずんで、恋人を偲ぶわたし”を歌うには、
こんなドラマチックな歌い方が似合っていると思います。
まして、この曲は、間違っても、こぶしを回してなんか歌ってほしくない歌です。
 
この録音で、舟木さんが、もうすでに ”別れ” を歌える大人の歌手になっていることに
気づかないわけにはいきません。