舟木さんの「城ヶ島の雨」
昔々、音楽の時間
先生が、砂原美智子さんの「城ヶ島の雨」を聴かせてくれました。
(ちょっと古いですね~)
それ以来、この曲は私にとって「絶対にソプラノ歌手の歌唱で聴く曲」となり、
完全にインプットされてしまいました。だから今まで男性歌手が歌われ
たのを聴いたことは無かったのです。
唯一、舟木さんのこの曲は聴いていました。
テノールの歌唱ではないけれど、
日本の歌曲の名曲を歌う舟木さんのことをちょっぴり誇らしく思って。
♪雨は真珠か 夜明けの霧か
それともわたしの忍び泣き♪
でも、わたし=女性じゃなかったんですよね。きっと白秋さんのことでしょう。
思い込みの激しさで自分勝手に解釈してしまう悪いクセ・・・
でも、でも、ここぞとばかりに響かせるテノール歌手の歌唱もいいけれど、味わい深い
舟木さんの歌唱には、かえって白秋さんの悲嘆も希望も込められて、利久ねずみの
雨にけぶる晩秋の情景が浮かびあがってくるんです。