舟木さんの「ゴンドラの唄」
ほんとに素直な歌い方・・あの、ちょっと鼻声みたいな・・
その分、強い個性でこの唄を打ちのめすようなことはなく、
存分に大正ロマンの世界に遊べます。
抱月と須磨子の恋なんかね。
”いのち短し 恋せよ乙女~”
と松井須磨子はゴンドラに乗って(腰掛けて?)、劇中でこの唄をうたった
とかいうことです。
でも、大正ロマンの担い手の一人は、やはり吉井勇
どうしても ”かにかくに祇園は恋し寝るときも枕の下を水のながるる”
が浮かんできて、ゴンドラのヴェネティアというよりは、京都白川に
想いが行ってしまいます。
舟木さんが余りに素直に歌ってくれるものだから、私の頭の中のスクリーン
は、自在に像を結びます。