<<<記事要約>>>


・都心3区×大手デベロッパーの不動産を購入できる方は低金利の間にポジションセットした方が良い


・それが難しい方は下落相場に備える


・新築マンション価格は上昇


・中古マンション価格は2極化


・定点観測の結果、都内は在庫減&去年からの伸びも強い


・住宅購入の資金を貯めるため賃貸/1LDKの需要増加




<<<新築マンション価格は…>>>

不動産経済研究所によると東京23区の新築マンション平均価格は1億874万円だそうです。1億円越えの住宅ローンとなると最低でも世帯年収1500万円以上はないと厳しく、家族構成の変化に伴う収入減を考慮すると一馬力で年収1500万円は欲しいところです。そうなるとなかなか20代•30代には手が届かないため一時的に賃貸を選択するご家庭が増えています。



<<<中古マンション価格は…>>>

7月の都心6区中古マンション価格は前月比で1.8%高い1億2276万円でした。上昇は18ヶ月連続で、その中でも都心3区の値上がりは力強いものがあります。また、23区の中古マンション価格も前月比で1.0%上昇しております。価格上昇が続く一因は流通戸数の減少です。私自身も都内不動産の定点観測を続けていますが在庫は減っていますし、価格は去年と比べ上昇していることを実感しています。

一方で埼玉、千葉は下落相場に入っており首都圏の中でも2極化していることがわかります。(神奈川は前年同月比で2.0%のマイナス。埼玉と千葉では4.7%のマイナスとなっています)






<<<1LDKの需要増>>>

このような状況のためお子様のいる世帯があえて少し手狭な部屋(1LDK)を選び、月々の賃料を減らすことで購入資金を貯めようとする考えが強まっています。ここまで23区内マンション価格が上がってしまうと、そのような判断になるのは至極当然だと思います。(1LDKの需要が増したことで23区内の平均賃料は20ヶ月連続で上昇していますがファミリータイプと比較すると安めです)





<<<今後>>>


私の考えは変わらず今後も都心の不動産価格は上昇すると思います。現時点で都心3区×大手デベロッパーの不動産が購入可能な方は低金利の間に1日でも早くポジションセットしてしまうことを強くオススメします。


一方で棘のある言い方ですが、第一次取得層である20代・30代の方は都心or23区不動産の購入は難しい状況だと思います。10年前であれば選択肢はいくつもありましたが今は違います。だからこそお伝えしたいのですが住みたくもないエリアで不動産を購入するのではなく少し待つことをオススメします。23区内でも頭打ちのエリアは出てきてますし、神奈川・千葉・埼玉に至っては下落相場になっています。今は賃貸を挟んだとしても耐える時期だと考えます。(資産性など気にせず、住みたい場所やエリアがあるのであればそれもベストです!)