<<<結論>>>

日銀は2024年1月23日に金融政策決定会合を開催し、マイナス金利含め金融緩和の維持を決定いたしました。今回は金融緩和政策の中でもマイナス金利についてお話ししたいと思います。

※マイナス金利は短期プライムレートに影響し、その短期プライムレートをもとに各銀行は住宅ローンの変動金利の基準金利を決定するため自己居住用物件の購入を検討されている方には関心のあるトピックだと思われます。




<<<内容>>>

金融正常化を進めるのかどうか注目が集まっておりましたが、春闘を見てから判断するようです。
大企業だけでなく中小企業が物価上昇以上の賃上げを実施し、経済全体の平均賃金がどのように動くかが重要なポイントになります。

植田総裁の会見で「マイナス金利解除の際は連続利上げを想定するか」という問いに対し、「解除する時にその後の金利の経路も考慮した上で判断するかというと、当然そういうことになるかと思う。現在見えている経済の姿からすると、仮にマイナス金利を解除することになったとしても、極めて緩和的な金融環境が当面続くことは言えるのかなと」と答えております。



<<<変動金利>>>

春闘を経て一定程度の金融緩和は縮小の方向に動くかと思いますが、住宅ローンの変動金利が固定金利を越えるような利上げをするとは考えづらいです。

現在のところ最も安い住宅ローン変動金利はSBI新生銀行の0.19%です。(1億円以上の借入限定)
ネット銀行含め金利競争が進んできましたがここまで低金利になるとこれ以上、金利を下げようがありません。従ってこれから先は低金利は維持しつつ、一定の条件を設け、富裕層を中心にメインバンクとして選んでもらい、住宅ローン以外の商品を購入してもらうなど2次的、3次的な動きにつなげる銀行が増えていくと考えております。

変動金利か固定金利かと言われれば、多くの方と同様の意見となりますが、私も特別な事情がない限り変動金利一択かな、と思います。
抑えた利息分や余剰資金は米国株式などに投資し、お金を増やしていく方法が理想という結論に至っております。
具体的な返済計画としては金利上昇局面と低金利局面を交互に想定するか、現在の固定金利で計算するか、どちらかが良いのかなと考えております。(ここは無理のない資金計画が大切です)

※このような話をするとポジショントークと言われたりしますが最終的には自分自身の考えが、どの意見や考えと一致しているかで判断していただければと思います。



<<<まとめ>>>

先日、記事にしましたが東京23区の新築マンション平均価格が1億突破しました。植田総裁の会見から分かるように当面の間、金融緩和が続くことが予想されるわけですから、ほぼ確実に都心を中心に好立地×大手デベロッパーの新築・中古マンションは値上がりしていくと思われます。
3月、4月と日銀金融政策決定会合が予定されておりますので今後の動向に注目です。