<<<はじめに>>>

24日、米大手電気自動車メーカーのテスラは2023年10-12月の決算を発表し市場予想を下回る結果となりました。加えて、2024年の販売台数も鈍化すると予想しており、株価が下落しています。
テスラ自体は厳しい決算発表となりましたが、ハイテク株全体でみるとMicrosoftが時価総額3兆ドルを突破するなど力強く成長しており、FANG+やNASDAQは上昇しています。(3兆ドル突破企業は1社目がAppleです)


(Bloombergより引用)


テスラの株価

(Investing.comより引用)


(日本経済新聞より引用)





<<<テスラについて>>>

テスラの営業利益が大幅に減った理由としては、販売主戦場である米国と中国で競争が激化しており、値下げせざるを得ない状況が続いているからです。
EV販売台数についても中国大手であるBYDが台頭してきており、首位の座が入れ替わっております。

テスラは打開策として「サイバートラック」を投入しましたが車載電池などの生産に苦戦しており、安定的に収益化ができていない状況です。また低価格の次世代車両についても市場への流通開始は2025年後半としており、2024年はテスラにとって我慢の年となりそうです。


(テスラHPより引用)




<<<ハイテク株・米国ついて>>>

ハイテク株比率の高いNASDAQ総合株価指数は2022年1月以来の高値を付け、上昇基調を維持しております。特に目立っているのがITやAI分野に強みのある企業であり、その筆頭にMicrosoftやNVIDIAがあげられます。
また、よりハイテク企業を絞ったFANG+も好調です。組入銘柄の比率は各社、約10%ずつでありテスラも9.6%組み込まれております。AmazonやApple、Meta、AMDなど超大企業の決算が来週に控えているので、株価の動きについては注目していきたいと思います。



(SBI証券より引用 FANG+の組入銘柄)


(SBI証券より引用 FANG+の動き)


米国経済は25日に2023年10月から12月期の米実質総生産であるGDPが市場予想を上回る結果となりました。加えて、消費者物価指数は2.0%と確実にインフレの沈静化が進んでいます。FRBは政策金利を引き上げ景気後退が心配されておりましたがソフトランディングの期待が高まっております。


(Bloombergより引用)




<<<まとめ>>>

電気自動車分野は中国をはじめ成長を続けておりますが、テスラが若干足踏している状況です。2025年後半に低価格帯車両の生産を予定しておりますので様子を見ていきたいと思います。
米国経済自体は金利を上げてきたので、過度なインフレは抑えられつつあります。
一方で、個人消費が急激に落ち込むこともなく、テクノロジー企業を中心に世界を牽引している企業はさらに成長し、ソフトランディングの可能性が高まっております。

私たちは新NISAの投資先としてNASDAQを選択しておりますが長期投資を軸に無理なく、狼狽えることなく、積立を続けていきたいたいと思います。