<<<はじめに>>>

本日は今話題の生成AI(人工知能)や半導体市場についてです。
関連企業としてはMicrosoft・Google・Meta・NVIDIA・Appleなどがあげられ、みなさまが投資されているテクノロジー株の今後についてとなります。

※最終的な投資判断はみなさま自身でお願いいたします。



<<<結論>>>

2024年以降もさらなる成長が見込まれ、NVIDIAを中心に投資先としては魅力的な状態が維持されると考えております。

MicrosoftやGoogleなどのテクノロジー株は割高感が強いと言われておりますが、今後も生成AI(人口知能)や電気自動車・自動運転向け半導体の需要は増すことが予想されております。
つまり、ChatGPT開発元のオープンAIに出資するMicrosoftや Google・Meta・Amazonなどが今後も生成AI市場をけん引していくことが予想され、生成AIや電気自動車・自動運転の基盤となる半導体分野ではNvidiaが高シェアを握っていくことが想定されます。



<<<生成AI(人口知能)とは>>>

そもそも生成AI(人工知能)とはなんなのでしょうか。
生成AI(人工知能)は「Generative AI」と呼ばれており、さまざまなコンテンツを自ら作り出すことのできるAI(人工知能)のことを指します。これを聞くと、従来のAIと何が違うのか疑問に感じられるかもしれません。
これまでのAIは「データを入力→情報を記憶・知識化→適切な答えを予測→出力」という流れでした。
一方で生成AIは「データを入力→情報を記憶・知識化→更に自ら学習→新たな答えを創造→出力」という仕組みになったのです。

そして生成AI技術を用いたものの一つにChat GPTがあります。ChatGPTは使い方は非常に簡単であり、質問したいことをテキストで入力すると、それに対して数秒で回答を返してくれます。
2022年11月末に公開されたのち、2ヶ月後には月間ユーザーが1億人を超えており、今後もさらなる利用が期待されます。





<<<NVIDIAの半導体とは>>>

NVIDIAが作る半導体が世界各国・各企業から注目されている理由はGPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)と呼ばれるチップがAIの処理に適しているからです。

NVIDIAは1993年に米国カリフォルニアで創業し、PCゲームで使用されるGPUを中心に事業拡大をしてきた会社となります。その開発を続けてきたGPUがAIと相性が良く、近年大きく成長を遂げました。

GPUがなぜ、AIに適しているのかと言うと画像処理能力に長けているからです。
性能の差は明らかで通常であれば1秒間に処理できる画像の枚数は約5枚のところ、NVIDIAの最新GPUだと1秒間に900枚もの画像を処理することが可能です。
その画像処理能力が高いことでAIに活かすことができ、自動運転には必要不可欠な部品となっております。

また、電気自動車に適した車載半導体では「NVIDIA DRIVE」があります。
世界の乗用EVメーカー上位30社のうち、20社が採用しているそうです。推定シェアは60%を超えており、今後も高シェアを握っていくことが予想されております。




<<<予測>>>

米調査会社ガートナーによると2026年までには世界の企業8割が生成AIを業務で使用することが予測されております。
2023年時点では5%未満だったため、急増する形になりますがMicrosoftやGoogleなどはサービスを拡充しております。

また、電気自動車に搭載する半導体も2024年後半ごろから需要が増える予定で、BMWは2030年までに全社販売の50%を電気自動車にし、トヨタでは2026年までに電気自動車の世界販売を150万台にすることを発表しております。

つまり、生成AI市場や車載半導体市場は2024年以降もさらなる成長が予想され、投資という目線でも十分に期待できます。



<<<割高なのか>>>

これまで出てきた企業は世界を代表する会社であり、マグニフィセントセブン=M7(Google・Apple・Meta・Amazon・Microsoft・NVIDIA・Tesla)と呼ばれております。
近年、テクノロジー株は割高というニュースを目にしますが、日本経済新聞に面白い記事がありました。

そもそも2023年の米国大型株価指数はどのように変化したかというとS&P500種株価指数は昨年1年間で24%の上昇でした。
一方でM7の時価総額は74%も増えたそうです。S&P500社からM7を引いた493社の時価総額は1割しか増えておらず、2023年の米株価指数の上昇のほとんどはM7が要因といっても過言ではありません。

大幅に株価指数が上昇しているため、割高と言われておりますが詳細に数字を確認するとそうでもないことが伺えます。

下の画像はQuick・ファクトセットが集計したアナリストの業績予想に基づき計算したM7の株価概況となります。ここで注目したいのはPEGレシオ値です。


※PEGレシオは株価が利益成長のスピードに対して割高か割安か簡易的に判断するもので、数字が1を下回ると成長速度に対して株価が割安。1を上回ると成長速度に対して株価が割高というものを示しております。(計算方法は予想株価収益率/PER÷予想1株あたり純利益/EPS成長率で割ったものとなります)


数字を確認すると2023年で最も株価上昇率が高かったNVIDIAが1を大きく下回っております。加えて、成長速度は2025年1月期で69%ととんでもない速さで成長することが予想されております。

次に1を下回った企業としてはMetaが続いております。一方でiPhoneの販売不振などにあえぐ Appleは1を大きく上回った結果となりました。


あくまで予想値が入っているため必ずしもこの数字通りの結果になるとは言えませんが、最初の結論で述べた「NVIDIAを中心に投資先としては魅力的な状態が続く」と言えるのではないでしょうか。




<<<まとめ>>>
今後のAI市場×半導体市場の需要拡大を考慮すると、その市場を大きく占めているテクノロジー企業がさらに成長・発展を遂げることが予想されます。
投資信託であればNASDAQやFANGなどが該当し、よりリターンが欲しい方であれば個別株を購入しても良いかもしれません。

※最終的な判断はみなさま自身でお願いいたします。