<<<結論>>>
2023年10月のCPI(米消費者物価指数)が発表され、事前予想を下回りました。
事前予想を下回ったことでFRBによる追加利上げ確率がほぼ0になり、株式が買われています。
※CPI(消費者物価指数)とは
消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
<<<動き>>>
CPIが事前予想を下回ったことで、米国10年債券の利回りが0.2%ほど下がり、4.4%台前半という水準になっております。
また、更なる利上げの可能性が低くなったことでドル売りが先行、円高の動きとなっております。
ダウ工業株30種平均の前日比上げ幅は1.4%高
ナスダック総合株価指数は2.4%高となりました。
皆様がお持ちの米株式やS&P500、全世界株式なども上昇しております。
<<<今後>>>
ここまでインフレ対策のために利上げを続けてきたFRBですが、利下げはいつごろになるのでしょうか。
米金利先物市場の動きから政策金利を予測する「ファドウォッチ」によると2024年末までに計1%以上の利下げをすると予想しております。
米モルガン・スタンレーは2024年6月に利下げを開始すると予測しており、同年の利下げ幅も1%と考えているそうです。
米ゴールドマンサックスは2024年10〜12月に利下げが開始されると予測しており、その下げ幅も0.25%以内と予想しています。
FRBのパウエル議長自身は「必要であれば躊躇せず、追加利上げを実施する」と述べております。
<<<まとめ>>>
米国経済の軟着陸を目指し、FRBは利上げを行ってきましたが今回のCPIの結果で今後の動きが大きく変わってきそうです。仮にこのまま利上げが終わり、利下げの動きになるのであれば世界的に株式が買われることが見込まれます。
様々な意見があることは承知しておりますが今後もS&P500や全世界株式など米国を中心に投資していきたいと思っております。