致知 2018年9月号 「内発力」 18279 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

致知 2018年9月号 「内発力」 18279

致知 2018年9月号 「内発力」
★★★★☆

「内発力」如何にもありそうな言葉だが、
致知による造語、らしい。
致知の記事などでは普通に出てきそうだが。

巻頭リードの、これだろう。

 侍ジャパンの監督を務めた小久保裕紀さんが、
 イチローについて忘れられない思い出があると
 毎日新聞に書いていた。

 小久保さんはプロ2年目に本塁打王を獲得。
 だが天狗になり、翌シーズンは散々。
 一方イチローは3年連続の首位打者へ驀進中。

 《その年のオールスターゲーム、
  外野を2人でランニング中に彼に聞いた。
  「モチベーションが下がったことないの?」。
  するとイチローは私の目を見つめながら
  「小久保さんは数字を残すために
   野球やっているんですか?」
  と言った。
  「僕は心の中に磨きあげたい石がある。
  それを野球を通じて輝かしたい」。
  自分はなんと恥ずかしい質問したのかと、
  顔が赤くなった。
  彼の一言で「野球を通じて人間力を磨く」
  というキーワードを得た》

さすがイチロー。
他に印象に残ったのは、

 内発力をいかに引き出すか
 村井温(ALSOK会長兼CEO)
 井上康生(全日本柔道男子代表監督)

 大石順教尼の歩いた道
 萱野正己(大石順教尼記念館館長)
 大石晶教(雅美)(大石順教尼かなりや会代表)
 入江富美子(映画監督・へそ道主宰)
 
 大病を乗り越えて見えてきたもの
 たむらあやこ(漫画家)

 まず覚悟ありき
 井本勝幸(一般社団法人日本ミャンマー未来会議代表)
 鬼丸昌也(認定NPO法人テラ・ルネッサンス創設者)


どれもこれも素晴らしいと思ったが
読み終わって振り返ると
やっぱりイチロー。