「超」情報革命が日本経済再生の切り札になる/野口悠紀雄 17119
- 「超」情報革命が日本経済再生の切り札になる/野口悠紀雄
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「超情報革命」よりも
野口悠紀雄先生によるアベノミクス批判が
妙に印象に残った本。
如何にインフレターゲットが的外れな目標なのか?
を結構執拗に語る。
確かにそろそろ黒田総裁の任期も近づいてきているけれど
インフレ目標は一向に近づいてこない。
その割には景況感としては一進一退を繰り返しながらも
悪くない状況は続いている。
インフレは本当に欠かせないものなのだろうか?
この本を読んであらためて感じるのは
経済学を学ぶ上において、
「名目」と「実質」の違いを見極めること、か。
ネットで調べると内閣府のページ にこんなことが書いてあった。
名目値と実質値の違いは?
名目値とは、実際に市場で取り引きされている価格に基づいて推計された値。
実質値とは、ある年(参照年)からの物価の上昇・下落分を取り除いた値。
名目値では、インフレ・デフレによる物価変動の影響を受けるため、
経済成長率を見るときは、これらの要因を取り除いた実質値で見ることが多い。
新聞や本を読むときは、「ここでは『実質』『名目』いずれの議論をしているのか?」
をしっかり弁えながらでないといかんな、と。