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週明け早々の祝日、保育園が休みの息子は土日のお遊びモードを引きずり朝からスパーク。ゆえに、休日は母はぐったりしています。
対してさくら事務所は東京本部、名古屋支部、大阪支部、福岡メンバーが内覧会立会いにホームインスペクション・・・調査業務にフル稼働です!
さて、ずっと休眠していたブログなのに、昨日の記事が想像以上に評判がよかったことに気を良くして、今日も内覧会チェック項目について投稿いたします。(おだてに弱い)
■床・壁の傾きを簡易的にチェック!
私たちホームインスペクターが室内の点検で使う道具のうち、ホームセンターなどでも比較的安価に購入できて、とても簡単に使えるツールが「水平器」。
中央の透明な部分に気泡が入った液体が入っていて、水平器を当てたときに気泡がどこに来るかで傾きがわかります。
上記写真のように、気泡が黒い線と線の間にあれば「水平」な状態です。
気泡がどちらかに偏ると、その偏った方向が「上」になってやや傾いていることがわかります。たとえば気泡が左に寄っていれば、『左から右に下がっている状態』ということです。
では、早速マンションの内覧会での点検例をご紹介。
バルコニーの排水側溝です。
写真では、右側に排水口がありますから、この側溝は左から右に下がるように、緩やかに傾いている必要があります。ですから、水平器を置いたときには、気泡がやや「左寄り」に来るのが正解。
では気泡の位置を見てみましょう。
気泡がやや左寄りにあるのがわかります。これで、この側溝は左側から右側に掛けて「下って」いることがわかり、適正な施工状態だと判断できるわけです。
傾きが逆である場合、そこに水が溜まるのですが、少量(24時間前後で蒸発する程度)であれば直さずそのままで問題ありません。ただ、何日も蒸発しないほど水溜りができると苔が生えます。施工会社に手直しを依頼しましょう。
ちなみに、傾きが大きな場所では、気泡を見るまでもなくこんな風に傾きを調べられます。
気泡どころじゃなく、水平器とフローリングの間に隙間ができていました。
縦でも使える水平器だと、壁もチェックできます。
壁やドア枠などにあてて、大きく傾いているところが無いかを抜粋チェックしてみましょう。
なお、住宅は職人による手作りですから、多少の傾き(施工誤差)は売主と施工会社の請負契約上も正式に許容されています。傾きがあったとしても、すぐに修繕が必要とは判定できません。
住宅診断の専門家(ホームインスペクター)は、専用の計測機器(レーザー)を使用して傾きを調べ、傾きが見つかったときには立ち会う全ての方に数値の根拠を見ていただいています。
しっかり点検し、根拠をもって施工会社と折衝したい!という方は内覧会立会いをご利用されてみてください。
★東京・名古屋・大阪・福岡の近郊は内覧会立会い・同行は交通費込です!