別府滞在3日間、皆はどのように思っていたのだろう?
日本が世界に誇る温泉に浸り、豪勢な料理に舌鼓を打ち、至極の酒に酔い浸る日々。
俺もそれを願っていたし、ある意味、それは間違いではない。
露天風呂に、懐石料理、とめどなく出され続けるビール。
そう、間違いではなかった。
ただ、あの子らがいないとすれば。
前回の法事は高校生の夏。
同じように親戚一同が会し、法事に参加した。
その中に母のいとこの子供がいた。
男兄弟で、6歳と2歳。
法事が終わり、その子供達を公園に連れ出し、野球をして遊んでやった。
6歳といえば、やんちゃ盛りだ。
といっても、こちらも当時高校生で、まだまだ現役だ。
6歳のガキの相手をする体力は十分にあった。
そして、数年後、成長した彼らに再会した。
彼らも幼いわりに、当時のことを覚えていてくれたようだ。
昔、野球で遊んでくれた兄ちゃん達、と。
これから述べることは皆想像できるだろう。
別府で何が起こったか。
そう、彼らは当時と同じように、公園で野球をすることを俺達に要求し、
四六時中、俺達と遊ぶことを自らの生きる目的としたのだ。
俺達とは俺を筆頭とする男兄弟3人。
親戚たちからすれば、俺達が彼らの相手をするのは当然のことだ。
露天風呂に3回もガキを連れていく俺。
野球対決がなぜかノックになり、ガキに球を投げてはひたすら打球を追う俺。
ベットで横になっていたら、飛び蹴りを食らう俺。
変な顔をするまで、飯を食わせてもらえない俺。
書けばきりがないし、想像できると思う。
この数日間、俺が何をしていたのか。
そうだ、子守だ。
最終的には、ガキたちは俺に預けられることになった。
弟達は寝返り、大人たちとラウンジに酒を飲みに行った。
午前0時。
部屋に残された俺とガキ2人。
お願いだから、もう寝させてくれよ。
毎日、山の上の自宅と30分かかる学校を往復していた田舎の高校生ではなく、
今は、夜行性のもやしっ子なのだ。
幸い、午前2時になると子供達も疲れたようで寝てしまった。
意識がもうろうとしながらベッドへ向かう。
正直、この疲れが一晩でなくなる保証はない。
次の朝、その懸念は本物になった。
午前6時。
冥界からの死者がやってきた。
そう、疲れの溜まったまま、たたき起こされたのだ。
しかも、俺だけ。
もちろん、弟達もその数十分後、彼らの餌食になったのは言うまでもない。
彼らと別れる昼間で、子守は続いた。
帰りの列車の中、誰もが眠りに落ちた。
溜まりに溜まった疲れと、ガキから解放された安堵感。
たまには、子供の相手もいい。
しかし、それは、「少しの間だけ」という、絶対前提条件が必要になる。
そして、なぜ女性が母親になると強くなるのか。
その答えを見つけることができた。
四六時中、子供の相手をするためには、母親は強くならざるを得ないのだ。
だから、若かりし頃の美しさと引き換えに、強さを手に入れる。
子供を相手にするために必要な、強靭な手足と腰周りの重厚な肉。
少しでも子供に食わせるための1円を勝ち取る、精神力。
それは、子育てのために必要なのだ。
法事の話題からとんでもない結論が出てしまい、文章としても稚拙になってしまった
事をどうか、お許し願いたい。
書きながら興奮しているのだ。
そのくらい、子供はエキサイティングな存在なのだ。
そして、この場を借りて全世界に発信しよう。
俺は子供が嫌いだーーーー!!!