末期の慢性腎不全と拡張型心筋症
11歳雄猫を介護中



毎日、涙が止まらない。



今週から断腸の思いで
皮下点滴をやめることに。



針を入れてるところが赤く腫れ上がり

痛さと怖さで先週末の通院時は
これまでにない震え方をしていた。


点滴を嫌がって抵抗する力もないくらい
身体は小さく骨ばっている。





(こんなにふっくらしてたのに)




医師の言うとおりに点滴するのは
延命になるとは思う。


でも、私の感覚では
愛猫には通院治療は苦しみであり
もう限界なんだろうなと。



「皮下点滴=延命治療かつ緩和ケア」



点滴を続けていれば、解毒できて
食べたり飲んだり排泄もできる



でも、いずれは点滴での延命も難しくなる



末期の腎不全は不可逆的で治らないから。
(人間なら人工透析する状態)




点滴を辞めた人のブログや書き物を
探しまくったけど


点滴をやめることで死期を早めるので
最期まで点滴に通う人が主のよう。



(おそらく延命しない考えの人は
ブログをしないんだろう。)



猫の側からしたら
点滴をして解毒し続けて

本当に美味しいと味わいながら
餌を食べられるんだろうか?

苦しみながら食べたものを吐いて
生き地獄ってことはないだろうか?



嫌がる猫を無理やり点滴につなぎ
医師の言う通りにしていれば
私は精神的に楽だ。


お金を払い、医師に委ねることで
責任を分散させて
やることはやっていると安心できるから。



でも、ルール通りの標準治療をして
痛みや不快に震えながら
辛い点滴を我慢するしかなく


食欲はどんどん落ちて
それでも毎日吐いて
ガリガリに痩せていってる猫に目を背け


マニュアル通りに
点滴で延命させることだけが正解なのか



人間の私には分からない。



猫は自分の気持ちや意思を言語化できないから、答えは人間の私が決めるしかない。





もう病院に行くのをやめようね。

どんなに粗相してもいいし
無理して食べなくていいから

好きなように過ごそうね


そう伝えた。
涙が溢れてくる。



朝から晩までベランダに居りびたってるので
夜は身体を冷やさないように
家に無理やり入れたら


玄関の冷たいところに座り込んでいる。


彼なりにお別れの時が近付いていることを
察しているんじゃないかな。




今はまだ飲食も排泄も自力でできている。


点滴の効果が切れたら
徐々に早いペースで
苦しむことになるだろう。



辛い時間を最小限にしたい


言ってみれば見殺しにする自分のことを
鬼だと思えて
涙が止まらなくなることがある。


1日の中で発作的にその思いで苦しくなる瞬間が何度もある。


それくらい

いかに生きるのか
いかにあちらへ逝くのか

誰にとっても繊細なテーマだ。

 
簡単に答えが出ないから
いろんな思想が乱立している。



ただ、愛猫は
「明日、自分は生きてるかなあ?
長生きしたいなあ」

こんな風には考えていないと思う。




これからが看取りへの本番

積極治療をするしないにかかわらず
看取る者にとって厳しい時間になる



私にとって本当のイマココにあることや
自分らしさの表現や選択は
外に求めずとも日常の中にすでにある



今までたくさんの癒しや喜び
可愛さや面白いしぐさ


居てくれるだけで
私たち家族を幸せにしてくれたモモ



母性(女性性)だけでなく
父性(男性性)も使って


最期の時までモモとの時間を
慈しみます。


モモにとっての最善を
最期まで模索します。


たくさんのものを受け取った恩返しの時間へ