●妊娠中の母親に及ぼす影響因子

特にストレス、胎教・気温・喫煙について

●妊娠と環境

ストレス・・・・・・・妊娠した母親に、ストレスを与えると胎児の発育が抑制されるこたはよく知られています。密集した住宅に住み生活レベルの低い女性は未熟児を産む事が多いし、狭いケージに閉じ込めておいたメス猿の産む子ザルの体重は小さく、流、早産率も高い。そしてほんの些細な刺激が血圧を下降させ胎児の心音を大きく動揺させる。母親のストレスが胎児に影響を与えるのは、心理的ストレスで、交感神経系の活動をたかぶらせ、カテコールアミンを放出させ、これが子宮の血流量を減らすためらしい。

胎教・・・・・・・・・・胎児は外界の刺激から十分保護されているようにみえるが、それでも、胎児と母親とはつながっているため、母親の感情の起伏が胎児に直接影響を及ぼす。胎児は苦しくなると、運動がはげしくなる。体を動かすために、脂肪消費も多くなり、体重が減る。こういう胎児は生まれてからも落ち着きがなく、よく泣き睡眠が短く、下痢しやすく、回復に何ヵ月もかかるという傾向がある。東洋医学的に古くからある[胎教]は生きていると考えるべきである。

気温・・・・・・・・・・妊娠子宮はまた、急激な温度変化に弱い、したがって真夏妊婦が冷房の効きすぎたビルに出入りすることは、できるだけ避けるべきだろう。寒い環境に対しても、長期になれば子宮は適応するが、妊娠子宮は、とくに温から冷への急激な温度変化に弱いのである。

喫煙・・・・・・・・・・母親の喫煙も、胎児に悪い影響を与える。喫煙は胎盤血流量を減らして胎児の発育を抑える。ヘビースモーカーの妊婦は低体温児を産む。早産や流産の頻度も高い。喫煙が1日10本以上の女性は非喫煙者の1,7倍以上の流産率である。生まれた子供の生後の死亡率も高く、欧米の周産期[出産期周辺]死亡の5~10%が喫煙障害とされているほどである。先天異常も、非喫煙の2~3倍となっており、心血管系や尿路系の先天異常が目立つとされている。さらにおどろくべきことは、子供の生後の知能の発達にも影響を及ぼすという点であり、子供が7歳になっての調査によると、軽度の知能低下がみられるという。

急激な環境の温度下降は子宮の収縮を誘発する。妊娠時には流早産の一因にもなる。