●癌治療・・・・・・・・・・・・・・・西洋医学の癌治療には3本の柱があります。
①・手術療法・・・・・・・・・・・・癌治療の主流です。内視鏡手術もこれに加わります。
治癒を狙う、根本的切除術と症状を緩和するための非根治的切除術の2つに分けられます。
手術及び麻酔の技術の向上、手術機器の進歩で安全性が高まり、診断機器の進歩で早期発見された患者数が多くなりこの13年間に手術療法を受けたガン患者は約2倍に増加しました。しかし問題点もまだ多いのです。
○一時的にしろ患者の体力を奪い損傷が大きいこと、手術後の合併症や、後遺症が多いこと。
●手術で腹腔内等にガン細胞が拡散される可能性があること。
●手術のショックあるいは手術前後の輸血により免疫機能の低下が起こってガン細胞の転移や再発を誘発すること。
●放射線療法
放射線照射によってガン細胞を死滅させる治療方法で、手術と並んで有力な局所療法です。臨床では早期ガンの温存・根治・進行ガンの局所制御転移の抑制や痛み、神経症状の改善などに有効とされています。局所療法として、初期のガンや高齢者の患者にとくに適応します。しかし放射線療法のも問題点が多いのです。
放射線治療が有効でないガンが多い。消化器ガン・肺ガン・乳ガン・鼻咽頭がん・各種の肉腫・リンパ節内の転移ガンなど。
○消化器、造血器・皮膚粘膜などの合併症が多発すること。
○免疫機能の低下を招きやすいこと。
○腫瘍の内部の酸欠状態や血流の不良で治療が弱くなること。
○放射線治療の量が足りないと、ガン細胞が刺激を受けて増長を促す可能性があること。
●化学療法
静脈点滴、注射、内服などで、薬物を体内に投与して、抗ガン効果を発揮させる治療方法で、抗癌剤療法と言います。抗ガン剤はアルキル化剤、代謝拮抗剤、抗生物質、植物アルカロイドの四種類の分類できます。抗ガン剤で腫瘍を完治することもありますが、効果はほとんど現われない場合もあります。化学療法にも問題点が少なくありません。
○骨髄抑制、消化器の不良反応、臓器、神経、皮膚の損害が発生しやすいこと。
○胃癌や大腸癌などの固形がんに対する有効率が低いこと。
○内分泌腺の薬物有害反応や薬剤耐性が発生しやすいこと。
○免疫機能を損傷すること。
○抗ガン剤剤の治療で新しいガンを引き起こす可能性があること。
●手術前
ガンの手術は他の外科手術に比べて、大手術になることが多い、つまり患者に体力と気力が要求されるのです。したがって手術の前にはなるべく心身を健やかに保ちできうる限り、万全の態勢で手術に臨むことが大切です。中医学的な診断に基ずいて患者の体質や心理状態を見極め適切な漢方薬を処方します。気血陰陽を整え、内臓機能を促進し、体を元気な状態にさせrて手術への恐怖を取り除きます。より良いコンデイショニングで手術へ臨むための的確な準備をするわけです。たとえば、手術前に耐える体力を付けるために、漢方の帰脾湯、参茸補血丸・西洋人参などを緊張・恐怖の心理を和らげるためには、天王補心丹・ショウ遥丸・を用います。癌進行のスピードを抑制するためには、白花蛇舌草・シベリア霊芝・霊芝胞子・などを使用します。
●手術直後
組織が切除され、出血があって体のダメージが大きいときです。しかも手術直後なので、飲食は制限され、体はなかなか回復しません。この段階で、何もしないでいると、合併症や後遺症を引き起こすことにもなりかねません。癌の手術は体にとっての大事件です。中医学でいう陰陽のバランスは大きく崩れ、臓器の働きも低下しています。このバランスの乱れを速やかに回復させるのが中医学の役目です。たとえば手術後に腹部が膨張してしまった場合には胃腸の気の流れを良くする六君湯・開気丸などを、食欲不振や口の乾燥などには麦味参顆粒、疼痛がある場合には血流を改善し、痛みを止める冠元顆粒・田七人参などを服用します。いち早く体の調子を整え、次の治療に備える時期です。
●回復期
手術が無事に終わっても、癌細胞が転移する恐れがあります。手術後の患者の免疫力の低下によって癌細胞の増殖分化が促進される危険があるからだす。中医学では体内に残っている邪気[残存する癌細胞」と闘うために患者の正気[抵抗力]を整えます。癌の転移、再発を予防しながら術後の癌治療を順調に行えるようにするのです。たとえば、体力が低下していて、抵抗力が虚弱な場合には漢方では六君湯・婦宝当帰膠・を精神不安・恐怖感などがあるときは、ショウ遥丸、温胆湯を血行不良があったり、癌が転移しやすい体質には田七人参・冠元顆粒・桃紅四物湯などを使用します。
漢方処方によって順調な術後の回復を可能にします。
○商品名・・・・・・・・・霊芝胞子・・・・・霊芝のエッセンス、霊芝が成熟する頃、菌傘に現われる褐色の粉末です。
胞子は癌細胞の寿命に関連するDNAをハサミを使うように切断し、癌細胞の死亡を促す薬理作用を持つと言われています。人体細胞の染色体末端にはテロメアと呼ばれる塩基配列の構造があり正常細胞は分裂するたびにテロメアが消耗されて短くなり、それが一定の限界に達すると細胞は死亡します。テロメアはいわば細胞分裂の回数券のようなものです。しかし癌細胞には、テロメラーゼという酵素があるために消耗されたテロメアをたえず補ってしまうのです。そのため癌細胞は無限に増殖して不老不死の細胞になります。霊芝胞子の主な作用はテロメラーゼの活性を抑制することです。癌細胞の無限増殖に待ったをかけ死亡に追い込みます。
中期末期癌の治療や手術後の回復、再発転移防止に使用されまた、放射線、化学療法の前後に用いることで副作用を軽減させるなど、さまざまな分野に大きな力を発揮しています。
●放射線療法は癌細胞を破壊する一方で一部の正常な組織器官も破壊し、いろいろな副作用や後遺症をもたらします。とくに皮膚粘膜・消化器・造血器に合併症が発生しやすくなります。中医学的に考えると、放射線には熱毒の性質があるので、気や津液を消耗し、脾胃の運化作用[消火器の働き]を妨害して、気血の生成に影響を及ぼします。又気虚により汚血が生じやすくなります。中医療法は全身と局部の両方の治療で、放射線治療の効果が上げられ、放射線による副作用・後遺症を防ぐ作用もあります。使用する漢方薬は放射線治療中と治療後に大別され、さらに細分化されます。
●放射線治療中
○放射線炎症
皮膚や口腔、食道、肺、膀胱炎、子宮や、直腸などの皮膚粘膜の充血、浮腫、熱感、痛み、潰瘍、などの症状が特徴です。
漢方処方として・・・・・・寫火補腎丸・麦味参顆粒・養陰清肺・黄連解毒湯・サージ油などが使えます。なお中黄膏・紫雲膏などを外用することもあります。
○消化器反応
放射によって胃腸の機能が低下することが多く食欲不振や吐き気・嘔吐・腹部膨張などが起こりやすくなります。こうした状態には、漢方処方として・・・・・・半夏厚朴湯・六君湯・温胆湯・西洋人参
○造血障害
骨髄の働きが抑制されてしまいます。結果、顔面が白くなり、めまいや,動悸、不眠などの症状が現れます。
漢方処方として・・・・・・・・・・・・参茸補血丸・人参養栄湯・婦宝当帰膠・サージ油などが使われます。
○放射線治療後
放射線治療では癌が抑制される一方で、全身や局部に副作用や後遺症も起こります。中医学的治療によって全身や局部の副作用、後遺症を軽減できますが、もっとも大切なのは、癌再発や転移の予防です。
○後遺症の治法
唾液分火泌の減少に対しては、体を潤す作用がある漢方処方の養陰清肺・麦味参顆粒・六味地黄丸・などを使用します。色素沈着に対しては冠元顆粒・サージ油などを使用します。肺線維化に対しては冠元顆粒・麦味参顆粒・田七人参・サージ油などを使用します。脊髄の損傷に対しては海馬補腎丸・八味地黄丸・コ菊地黄丸・冠元顆粒・独歩丸などを処方します。
○再発・転移・防止
放射線治療を受けても、癌細胞がすべて死滅するわけではありません。再発や転移の危険性が残っています。そこで患者の体力・体質を改善するために漢方処方として、参茸補血丸・人参養栄湯・コ菊地黄丸・を使用し残存の癌と闘う能力を高める治療を行うために白花蛇舌草・シベリア霊芝・サージ油などが良く使われます。
○放射線療法を増強する療法
腫瘍内の血液循環が悪く酸素欠乏細胞が多くなると、放射線に対する敏感性が低く、治療の効果を妨害します。この酸欠状態を改善すれば、放射線への敏感性が上がり、放射線治療はより効果的になります。丹参・紅花・川弓・田七人参などには微小循環の改善、血液酸素含有量の増加、腫瘍組織の血流量の増加などの作用があることが分かっています。
化学療法は全身治療に着目し、手術や放射線治療の局部治療より良い面がありますが、癌が殺されると、ともに正常の組織、臓器の被害が起こります。ここに中医学の治療を加えると、副作用を和らげ化学治療剤の効果を高めます。
●全身反応の対策
化学療法は手術や放射線療法とは異なって全身治療なので、体全体の不調が現れやすいのです。顔面蒼白・めまい・倦怠感・無力感・食欲不振・不眠などの症状が現れます。これらを改善するものとして、漢方処方では六君湯・参茸丸・衛益顆粒・麦味参顆粒などがあります。
○消化器反応の対策
食欲減退・吐き気・胃もたれなどの症状が現れます。これらを放置しておくと、食事が滞ってしまい元気になれません。体力を回復するために胃腸の働きをよくする漢方処方として、六君湯・補中益気湯、ショウ遥丸、消化を助ける晶三仙などを使用します。
○神経損傷の対策
手足の先が痺れ、知覚に異常をきたすことがあり、これは中医学の汚血[おけつ・血行不良]や腎虚[生殖ホルモン系の衰え]に属します。血の流れをスムーズにする漢方処方として、冠元顆粒・血府逐汚丸・田七人参や腎を補う海馬補腎丸・至宝三鞭丸・八味地黄丸・などを使用します。
○骨髄抑制の対策
骨髄の造血機能が抑制されて、白血球、赤血球、血小板などの低下を招きやすいので、それぞれを補うかんぴ薬を使用します。
白血球の低下なら・・・・・・・・・六味地黄丸・コ菊地黄丸・婦宝当帰膠・サージ油などを処方します。
赤血球の低下なら・・・・・・・・婦宝当帰膠・参茸補血丸・四物湯・サージ油。
血小板の低下なら・・・・・・・・西洋人参・帰脾錠・補中益気湯・衛益顆粒・田七人参
●中毒性心筋炎への対策
抗ガン剤の副作用で心臓の機能が低下することはときどき見られます。動悸、息切れ、胸悶[むねやけ]などの症状が現れます。かんぽうしょほうとして、麦味参顆粒・婦宝当帰膠・帰脾錠・冠元顆粒・サージ油などを使用します。
●中毒性肝炎への対策
肝機能の低下を招くと食欲不振・肝臓部位の違和感、皮膚の黄疸、倦怠感などの症状が現れやすくなります。この時に竜胆寫肝湯、五苓散、加味ショウ遥散、西洋人参、白花蛇舌草などを使用します。
●腎臓・膀胱損傷への対策
腎臓・膀胱の損傷が発生すると尿の生成や排泄バランスが崩れやすくなり、腰痛・瀕尿・血尿など症状が現れます。これに対しては漢方処方として、竜胆寫肝湯・寫火補腎丸・五淋散・五行草・田七人参などを使用します。
●化学療法の増強
中医学的治療で化学療法の副作用を軽減できるだけでなく、治療の効果を高める作用もあります。扶正[体を補う]作用がある漢方薬を化学療法剤と一緒に使用すると、治療効果や生存率が高くなります。漢方処方として、六君湯・十全大補湯・補中益気湯・ショウ遥丸・参茸丸・西洋人参などが良く使われます。