名字で呼ぶ? 名前で呼ぶ?
石川です。
暑さで頭はクニャクニャになっていますが、やなか珈琲のオリジナルブレンドを取り寄せて、けっこうご機嫌な日々を送っております

さて、みなさんは身近な人たちから、どのように呼ばれていますか?
家族や親しい友人からは下の名前やあだ名で、ビジネスや公的な場では名字で呼び合うのが一般的だと思います。
ところが、私の数年来の友人で、ただの一度も私の名前を(名字も下の名前も)呼んだことがない、ある意味すごい人がいることに最近気づきました。
私自身は下の名前で呼び合うのが好きなので、状況が許す限りそうしていますが、このスタイルは日本では決して多数派とはいえないかもしれません。
私の友人の場合は極端な例ですが、名字で呼ぶのか下の名前で呼ぶのかには、日本と欧米では際立った違いがあると思います。
また、「おまえ」と呼びかけたり、「ねえ」や「おい」を使って呼称を省略しがちなのも、日本固有の文化といえましょうか

全米のTV放送ネットワーク、ABCの「abcニュース」を見ていると、米国で名前を呼び掛ける場合の象徴的なシーンをよく見かけます

例えば、アンカー(メインキャスター)が、現地リポーターの報告終わりに「Thank you David.」と、リポーターの下の名前を呼びながら受けて、スタジオに戻すのは序の口です。
現地リポーターが報告の冒頭に「ダイアン、二日前からここカリフォルニアで続く山火事は・・・」などと、いきなりアンカーの下の名前を呼び掛けて切り出すことすらあります。
これらを日本の報道ステーションに置き換えると、、
「ありがとう、修造。次はお天気です」(スポーツは松岡修造さん)
「伊知郎、昨日より九州南部は暴風域に入り・・」(メインキャスターは古館伊知郎さん)
などとなります

このように、日本ではまったくありえないようなビジネスの場、かつ全国放送の場で、下の名前で呼び合うという場面が展開されているのは驚きです。
こんなに違う文化を持った人たちがいるのを目の当たりにすると、なんだかすごく楽しくなります。
ちなみに、シャーロックホームズはイギリスの作品ですが、ホームズとワトソンは親友で名コンビでありながらも、互いを名字で呼び合うシーンがおなじみで、こちらもまた非常に興味深いのです
