幼児の一人戸籍 | 万世橋とわたし(神田)のブログ

幼児の一人戸籍

法大院の武藤ゼミで中野より後に入学された方Aさんは、
「幼児の一人戸籍」について問題意識をお持ちの方でした。

中野は「一人戸籍」という言葉自体、聞いたことがありませんでしたので、
どのような状況のことか理解できませんでしたが、

論文の作成報告をききながら、唖然といたしました。

親の都合のみで乳幼児でさえたった一人の戸籍が作成されます。

ご両親が不遇に他界されたりしているなら場合によってはいたしかたのない事情もありえますが、

両親とも健在で同居して、
尚且つ資力に何の問題もない場合でも一人戸籍が作成された事実が存在することを知り、

声をあげる術を知らない子どもへのネグレクトを社会ぐるみで行っていることに驚きを禁じ得ませんでした。


その戸籍から被る一人の人間の生涯に受ける不利益は想像の域を超えるでしょう。
周囲の大人の監護のなかで情操豊かに育まれるべき子どもの人権を
著しく侵害する状態といえます。


Aさん、大変多忙で、多くの家族の生活を背負うお立場です。


先日武藤ゼミの報告スケジュールを何気なくみていたら、Aさんの名前が。

今年が修士論文の追い込みかな?
と思ったら、
「博士論文中間報告会」のタイトルがありました。

中野は通教に逃げましたが、その方は更なる追求を選択されたんですね。


以前に、NPOも立ち上げる準備をしているとおっしゃっていましたので、
きっと実現されているものと拝察します。


今週末、今は系列ゼミ所属であるAさんや、そのほか興味深い最先端の議論のあれやこれや、
アカデミックな空間で拝聴して参ります。

武藤先生はゼミを出た者でも、「修了生も参加自由!」と、
広く門戸を開けて下さる懐深い教育者なんですラブラブ!

中野