福井紀行最終回
石川さんがハイパワー超Miracle生命体の経過観察並びに分析に余念なく取り組んでおられる間、中野はというと、相変わらず落ち着きなく右往左往しておりました。
その行動の中に、二つの地域の問題解決手法に接する機会がありました。
一つは、被災地へのボランティア。
2月の大雪にみまわれた山梨県のように、被災地から中距離の地はマンパワーに余裕があり、単発ボランティアラーはフルパワーで課題に取り組むことができるため、疲労困憊の地域の人達へのサポートの役は大変貢献できるとおもいました。
ただし、ここにはボランティアをする側にも受け入れる側にも、有能なコーディネーターの存在の意義は大きいと感じます。
もう一つは、地域住民による地域の課題解決。
武蔵小山の、地域ネコが地域住民と良好な関係で過ごせるように取り組みを始めた個人が、ネコを嫌悪する住民にも理解を得ながら賛同者の助けも獲得してきて、
その地道な活動は飛び火して様々な人の心を動かし、漫画の題材としても取り上げられました。
「自分の稼ぎはみんなネコの餌代」
といいながら、ネコとの信頼関係を築き、手術をして一代の天寿を安心して全うできるよう見守る。
これには地域商店等の協賛も得たりしながら地域の方々の募金も積極的に募り、
地域の課題として認識を得るに至ったその筋道の通った説得力ある行動力に頭が下がります。
&神田の店の外装工事に、職人さんへのお茶出しがあり、
対面接客での不都合を避けるため土日も仕事をしていただいたりして、
そんなこんなで休日ナシ。
イーモバのモデムを失い、Bluetooth機能も使用方法を会得しないまま、神田のVAIOが使えず、
更新が滞りました。
以上、更新疎遠の言い訳でした。
で、本題。
もう、福井のエチテツに飛んじゃいます。
訪福目的地の一つ、勝山駅に行く道中に
「永平寺」の存在を見付け、行ける可能性を探るべく、
えちてつ福井駅で一日フリーパス券を購入しながら、
駅を下りてからのアクセスあれこれを窓口で相談したりしました。
そして、初の鉄道乗車にドキドキしながらホームに差し掛かって、先ずは大感動。
なんと、ホームのベンチにDoctor恐竜が座ってる
実は、爬虫類系って見ないフリ出来ない中野。
恐竜は爬虫類か否かの議論はさておき、
思いがけない恐竜の出迎えに心の中でDoctor恐竜をなでなでし、
気持ちも高揚のまま、電車に乗り込みました。
動き出すと、車内では乗務員のお姉様(めちゃキレ可愛い)がきめ細やかな乗客のサポートをしてくださり、バスのような親しみがあります。
とはいうものの下りる駅を待ちながら地域の光景も楽しみたいとキョロキョロしていた中野。
永平寺口駅が近づくと、先程のお姉様が私に下りるべき駅が近いことを知らせに来てくれたのです
先程の窓口でのやりとりを聞いてくれていたんですね。
大マジ、行き届いた配慮ある乗務員さんのプロ意識、感涙でした。
えちてつを下りると、駅脇に待ち構えていた永平寺行きのバスが程なく発車し、
迷いも時間的ロスもなし。
素晴らしいおもてなしの配慮。
無事、初永平寺も体験して再度えちてつに。
今度はすこしは落ち着いて、っていうか、今度下りるのは終点なのでのんびり車窓パノラマを楽しみました。
勝山駅を下りると、ここはバス連動なくずいぶん待ちそうでしたので、
地域は足で観る系中野、駅にあった地図で方角と地理概略を確認してテクテク。
で、早速出くわした立派な橋のかかった川の説明を読むと、これが彼の、九頭竜川。
大変のどかな日であり、川の水量も同様でしたが、
古来から怒濤の氾濫を繰り返して来たのだろうと命名から察し、畏敬の念を心に渡りきると、なんとなんと、
またまた恐竜。
その名も『フクイラプトル』
この辺りのご当地キャラが恐竜なのかなーーと思いましたが、
案内盤を読むと、れっきとした学術的な固有名詞。
そういえば、福井に着いてからあちらこちらに恐竜にまつわる記述がやたらありました。
この辺りは恐竜の化石が大変多く発掘されており、勝山には、恐竜博物館もあったのです。
行く場所のリサーチもせず、マヌケな話でした
でもでも、
だからこそひとつひとつの出会いがたいそう新鮮で、
また、バスに頼らず歩いたからこそ、
おそらくはごく一部ではありますが
その地域性にシカと接することができました。
そして、勝山に行った最大の目的、
はたや記念館「ゆめおーれ勝山」では、
中野の家業で扱っている一布地と同様の素材を織り上げていたのであろう織姫さんの、往年の苦労話にしかと耳を傾けたり、
展示物の案内を読みながら、、
中野の見識の至らないところの補充に努めました。
さて、時は既に昼過ぎ。
腹ペコの中野は足取りがだんだん重くなり、それまでの道中、
せっかくここに来たんだから
の、「何か」を味わう気力満々で、
くまなく舐めるように昼ごはんを探したのですが、
情報収集力がいたらなかったのか、曜日が問題だったのか、
街はいわば閑散と お休みモード。
街並みの路地散策もしながらも食指の動く対象にめぐり合うことができず、あきらめ、
再度えちてつで福井駅方面。
路線図で興味津々だった東尋坊へ一路向かいました。
福井口駅で三国芦原線に乗換え、三國港驛へ。
これまた、大変スムーズな乗換ダイヤ。
三國港驛から東尋坊に歩いて行けるらしかったので、
再びテクテク行きましたが、距離感なしでだんだん不安に。
でも、とにかく時間の許す範囲で行けるところまで行こうと半ば意地で歩きましたが、
大方の方々は車でブーーーっと、東尋坊脇の駐車場に乗り付ける模様。
でもね、歩いて当該地に行ったからこそのルートは、ちゃんとありました
一人で突き進むにはいささか不安要素がなくもない遊歩道ではありましたが。
たどり着いた安堵で、「これが東尋坊かーーーー」と、脱力で景観をしばし堪能し、
また三國港驛へ。
今度は距離感が備わりましたので、道中、なにか美味しいものは
と目を光らせていましたが、時間的な問題なのか、、入れる場所がなく、、、
駅についてしまいましたが、なにやら、夕陽が美しい港らしい。
折しもサンセット時間。
電車が出る時間まではヒマだし!と、港で腰掛けながら
海原を眺めておりましたが、
うっそーーー
さっきまで強かった日差しが曇りがちに
自然の現象には為すすべもなく、
諦めてホームに向かおうとしたら、
えっ!!!!?
沈み行く太陽が、海面と雲にサンドイッチ状態で薄ーく顔をのぞかせてくれました。
粘り勝ちね
そんな一日を過ごし、
過酷な夜行バスに乗り込む前になんとかご当地ならではの食事をしたいと未練タラタラで
福井駅周辺を腹ペコペコで歩き回り、
「味の王様」
にたどり着いたといういきさつでした。
思うところは、青春18切符で新潟経由、日本海岸南下琵琶湖~東京駅ルートで味わった
地域住民そっちのけのJRの経済至上運営。
JR西日本と東日本の勝手から見る「地域の足」意識の欠如と、
えちてつの地域を大切にするホスピタリティとの隔たりに、
「私鉄ガンバレ!!!」
「地域住民、その価値をちゃんと評価しよう!!!」
という、住民意識の啓発にたどり着きました。
地域の方々が、何を守っていかなくてはならないか。
ちゃんと気がつかなくては、合理性のもと、
身の回りの住環境は劇的に地域性を失ってしまいます。
その危機意識のもと、将来を見据えての大事なものの検討をしなくてはいけないのだということです。
神田の地についても、同様のことが言えます。
あーーーーー、
やっと訪福井が決着しました
中野