青春18きっぷ
糸の切れたタコ中野、
8月最終週末、、
やりました、ムーンライトえちごを利用してのおよそ乗りっぱなし3日間の旅
初日金曜日深夜
ムーンライトえちごは新宿からの乗車ではありますが、一応自宅からの距離も加えまして、
翌日土曜日明け方に新潟駅着。
日本海側をずーーーーっと南西に向かい、富山、金沢、福井、
そして、小学生の頃から行ってみたかった憧れの琵琶湖を眺めながら、
京都駅を通り過ぎて大阪に住む友人と○十年ぶりくらいのつかの間の再会を果たし、
(改札を出て、たった20分の立ち話)
琵琶湖畔の温泉に到着したのが夜の10時近く。
翌、日曜日、朝もハヨから一路東京へ。
石川さんに一月ほど前に丁寧にご案内いただいた蒲郡、豊橋を通るところでは、
海沿いの方角に見える建造物を見つけながら、
「あーーー、蒲郡クラシックホテルだーーー」
「あーーー、ラグーナ蒲郡だーーー」
なんて、楽しかった院仲間御一行旅行を思い起こしたりしていました
サスガに、豊川稲荷は見えなかったーーー
っていうか、見る方角を間違えてた
なんて、楽しみながら、浜松でウナギ喰うゾ
と思っていましたが、事前の店情報の仕入れに失敗し、
(じつは、富山出身、現浜松在住のやはり院同期の同ゼミ生に問合せをしていた!)
あえなく、駅弁購入で我慢
(でもでも、富山名物の「昆布ジメ」は、前の晩、しょうゆなし、手先にてワイルドに味わいました)
ボックス席で旅行気分満喫弁当
と思っていたのに、図らずも駅弁を買った豊橋から先は、ロングシート車両
でも、致し方なく、周囲を見ないようにして完食。
そんなこんなで、1673.1kmを踏破。
(ジョルダンによる駅間距離合算)
南北約1300kmと言われる本州の距離を超えた旅路となりました。
道中で気になったことが一つありました。
この週末は自然災害も発生するような荒天で、
ダイヤが各地乱れている日でした。
でも、乗っていた電車は10分程度の遅れでしたし、
数分間の予定であった乗り継ぎの直江津駅では、
当然接続するものと思っていましたが、
上越本線はちゃんと接続。
しかし、北陸本線は、乗り継ぎ客を見捨てていなくなっていました。
「えーーーーーーー」
一時間に何本もないローカル線で、なんでーーーー
と、思わず混乱収集のために配置されていた模様の駅員さんに疑問を投げかけたところ、
「JR西日本の判断ですから」
だそうです。
JR東日本同士の接続はあり、東と西の接続はしない。
耳を疑いました。
そして、観光政策論の講義で聞いていた、
「JRは自己の利得のためにはあくなき追求であるが、他者の利益のためにはマイナス策を厭わない」
といった評価を思い出しました。
つまり、お客様のためと言う思想はありません。
ローカル線は、地域の生活者の足です。
なのに、単線ゆえ、
生活者の利便を奪って、たまたま利用する人のための特急電車の都合が最優先です。
しかも、ガラガラの特急はそのあと2本続き、中野が乗ろうとしているローカル線は1時間以上後になりました。
(だから、大阪の友人と歓談できる時間がたった20分になってしまった)
これについては、上越市で地域市民のために活躍されている同期入学、優秀な成績で短期で修了された議員さんを18きっぷ利用で訪ねた際にも、
道中、特急通過のために電車内でたっぷり待たされるロス時間の日常性について乗客が話していたのを耳にしています。
なんか、おかしい。
地域の生活者の生活の質向上をないがしろにして、
たまたま通りすぎる人なだけの、より費用を払う人の利便に重きが置かれる。
なんか、おかしい。
そして、駅を巨大化して乗降客の利便を駅構内で満たす手法にも違和感を覚えます。
駅が立派になること = 駅周辺多々のお店の利用を遠ざけるものにする
では、地域に資するものにはなりません。
これについては、
JRに限らず、大型資本についても同様のことが言えます。
大型店舗の進出は、地域の雇用創出を伴うといいますが、
同時に地域の商店が衰退したりします。
そして、資本にとって利益率が思わしくない場所には見切りをつけ、撤退します。
地域の商店は生活圏も兼ね、地域に根差し、逃げることはまずありません。
そして、その利潤は税金も含め、地域にめぐることにつながりえます。
加えて、地域に根ざす路面商店の存在は、
取りも直さず地域の安全の見守りにもつながっているのです。
大型の資本に落ちる利益が地域に還元される割合はどのくらいでしょうか。
大規模店舗に雇用される人たちは地域の安全な市民生活を希求してくれているでしょうか。
坂本光司教授の「日本で一番大切にしたい会社」
でも、
地域を愛する気持ちのなかで、
仕事をする仲間を大切にし、それは多くは地域に住まう人たちであったりします。
やはり「地域に根差した人」が、「地域を大切にする」ことが
なくてはならない地域の活性の礎なのではないでしょうか。
JRの、
「地域に人を運ぶ」
というミッションが、
いつしか
「丸儲け」
という構図に抵抗するべく、
今回の18きっぷの旅においても可能な限り
乗り継ぎ時間の長い駅では積極的に駅構外に面向き、
地域の個々の商店を散策しながら楽しく必要アイテムを調達しておりました。
中野