アノミー概念・・・
現代、育児アノミーとも言えるかもしれません。
新旧、また多様な育児情報の氾濫に加え、
親の心理をあおる商業的アプローチ、
本道と自信を持って規範を設けることは、
未知の育児にかかわろうとする両親には
大変困難であろうと察します。
でもね、、、
今目の前にいる、この子が
気持ちよく寝て
気持ちよく笑って
ばくばくっと食欲があり
時々チャレンジに失敗して大泣きしたり
時にはいたずらしてそれが周囲から見てバレバレで微笑ましく、
そんな乳幼児期の生活を大切にしてあげれば、
周囲の雑音に翻弄されずに、
育児アノミーの中で混乱するなんていう状態に身をおかずにすむのではないかなーと思えます。
ただ、そのような環境を用意するには
親にとっても安定した心理状態が必要であることは言うまでもありません。
また、育児には愛や直感などの心的な面に加えてスキルが必要と言います。
(藤原映久「子育て支援プログラムの試み‐児童虐待の予防に向けて‐」
『子どもの虐待とネグレクト』日本子ども虐待防止学会2009.7P219)
子育てのスキルの中でも
親から子へのコミュニケーションスキルとその関連知識を「子育ての知恵」として、
特に重要視しています。
これが子育てと向き合う親の心を支える役目を果たすことになるというものです。
とはいえ、昨今の社会では生活の中で子育ての知恵の習得は難しいですよね。
ここでは、H-MPO(浜田式ママパパお助け)プログラムが有用であると、
参加者の評価に基づいて論じています。
興味のある方は調べてみて下さいね~。
情操豊かに
乳幼児期に安心して育つ環境で成長したお子さんは、
まずは心のよりどころを得て
自尊感情を萌芽し、
安心して外の世界に興味津々で飛び出せるこころの羽を備えるのではないかな。
これこそが、子どもの将来の希望の種と思っています。
中野