燃焼爆発系の実験&公共政策の課題
「大人のための化学実験教室」
なんとまあ、楽しい時間だったこと
試験管やピペット、薬品のにおい、原子記号がいっぱい、、
私が入れていただいたテーブルのメンバーは4人。
その場で初めてお目にかかった方々と無邪気にワーキャー言いながら
水上置換の作業の担当を替りながら、
みんなで時間を共有することの楽しさ。
まさしく「大人」の実験ができました。
始めは薬品で水溶液の色が変わることを確かめていたのですが、
ここで、「やっぱり爆発の緊張感が伴わないとーーー」
なんて生意気なことを言っていたら、
次段階で出てきました!
爆発の現象プラス
「ヒューーー、ポン!!!」
なんて音付き
みんなで大うけでした。
気体の割合を変えた(ハズ!!)の試験管を5本用意し、その現象の差も段階的に体験できました。
これは、はまりそうです。
ご一緒させていただいた皆様には、最後に同席の感謝の意をお伝えしました。
またお会いできる日が楽しみです。
石川さん、次回のお知らせを心からお待ちしてます
本日のゼミは、
公共政策研究科開設記念シンポジウム
「3.11と公共政策の課題」
の参加となりました。
実は今年度、武藤ゼミは政策創造研究科から
新設「公共政策研究科」へと、ゼミごと移籍となりまして、
従来の安信ビルから、お隣の大学院棟へと拠点を移しました。
とはいえ、武藤先生の研究室自体は安信ビルの上層階のままです。
これまでの政策創造研究科の事務の方々には入学前段階から大変お世話になり、
常々気安くお話したりしておりましたし、
安信ビル内の設備を自由自在に利用していたのが
お隣の院棟で借りてきた猫状態でどんなことができる範囲か模索しながら右往左往しているので、
何とも落ち着かない
& 当ブログにおける肩書が看板に偽りあり
との心苦しさはあるのですが、
政策創造研究科においての当ブログ発生の経緯、
そして卒業された仲間の所属科であり、
私も残すところ半年ほどの身分
等々勘案し、
このままの肩書でお許しいただこうと思います。
武藤先生のお話からの理解では、
政策創造研究科は、民間レベルの政策研究科、
公共政策研究科は、行政レベルの政策研究科との相違であり、
相互連携によって社会のより良好な機能性を構築することをミッションとする ^^v
といったことのようです。
で、本日のシンポジウムのトピックス(^O^)/
山本正典氏の
「東日本大震災の教訓~地域防災対策の現状とこれから」
という記念講演のあと、
武藤博巳教授、五十嵐敬伸喜教授、山本正典氏、小島聡教授(司会)によるパネルディスカッションが行われました。
大震災後の地域復興が立ち遅れている感が否定できない今、
さらに足踏みが続くことへの危機感について、地域の自治がかなわなくなる危惧の指摘がありました。
五十嵐先生は政府機関でしばらく復興構想に携わる立場でしたが、
内部にいる段階では外部に本音を発言できない内容も幾多あったとのお話も伺いました。
で、本日のパネルディスカッションの要旨は、
まずは、発災時においての最優先は「命」
混乱時において現場を支えるのは行政支援というより、自助、近隣共助である。
ここには公共政策の限界という側面が存在する。
その後の復興プロセスにおいて中心課題は「生活」
ローリスクを求める一方でコスト面の妥当性という課題が併存する。
40メーターの津波を想定するために強固なコンクリートの壁面を海岸沿いにめぐらすことは
コスト的に非現実的であると同時に、生活の質を著しく減損する。
ハード面の強化をしたことによって自然の脅威を侮ってしまうことと、
「釜石の奇跡」のような防災訓練の徹底による安全の作り方、
どちらがより自然と共存する人間の生活にふさわしいか。
復興の実現には即戦力のマンパワー補充が欠かせない
東北の小さな自治体が機能を減ずる前に日常を築きなおすには、
若者の育成を待つことでは地域の力を失ってしまいかねない。
再建に資する社会人を即戦力として迎えるために財源を振り向ける必要がある。
などの防災心得や復興プロセスの確認などがありました。
しかし、とにかく、責任や復興計画までも国に押し付ける場面が多く、
あるべき自治主導が見えてこないように思われる。
想定外を想定内にするのが学問であり、政策である。
過去は土地所有権なんて言う確固たる権利体系に縛られず、
災害復興は現状からの再建が必要に応じて進めることができた。
しかし今、
近代的土地所有権が東北の復興の妨げの要因の一つになっていることは事実であり、
過去のインフルエンザの猛威、今回の震災や豪雨の災害、等々
都市文明の脆弱性への警鐘ともいえる事象なのではないかということを無自覚に過ごしてはいけない。
政策とは何か、といえば、
言うことと、実現することであり、
学者、官僚、市民、みな正義を述べることはできても、物事が動かなければ何にもならない。
これをより機能的に実現する方向性を見出すのが政策学である。
また、発災時などの政策論では届かない部分については
自助、共助などソーシャルキャピタル等研究する社会学分野の得意とするところ、
学際的に重層網羅研究することがより一層求められている時代ではないでしょうか。
来週末にはゼミ内報告の番で焦りもあり、
このところのたくさんの出来事や知識が渦巻いて頭いっぱいで知恵熱が出そうな中野でした。
Ps. ぽち、「もっと更新してくださーい!」激励メール、ありがとう